後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

源氏物語と雅楽、女楽と男踏歌の演奏会

2009年11月28日 | うんちく・小ネタ

東京都、日野市にある実践女子大学の香雪記念資料館一階大教室で、今日の午後2時から、「源氏物語の雅楽」の話と、女楽と男踏歌の公演がありました。

会場に入った途端、源氏物語の香りがします。御家流香道師範、小畑洋子さんが源氏物語に出てくる黒坊という香を会場内の16ケ所で焚いているのです。

田中英機教授による、当時の雅楽の歴史的考察の話があり、続いて源氏物語に出てくる女楽と男踏歌の公演がありました。雅楽世界での第一人者の芝 祐靖さんと伶楽舎というプロの雅楽演奏団体からの5人が演奏し、舞いを踊りました。

葛城、竹河、萬春楽、此の殿は、などが演奏されました。楽器は龍笛、笙、琵琶、筝、和琴、三の鼓などです。

雅やかで、上品で、神秘的な音楽がゆっくりしたテンポで香のかおりが漂う会場に流れます。楽器や装束は唐の時代のものが和風になって伝承されて来たのです。

日本の王朝文化とはこういう雰囲気だったのかと少し理解できました。宮中に伝わった音楽です。神社に伝承する雅楽と似ては居ますが、それより上品で荘厳な音楽です。

そんな音楽は日ごろ気軽に楽しめる機会がありません。貴重な体験でした。

芝 祐靖さんと伶楽舎という雅楽演奏団体は1985年に発足し、国内各地はもとより海外でも公演を行ってきました。伶楽舎の事務所は郵便番号160-0012東京都新宿区南元町19-2 千日谷会堂 内にあります。

次回の伶楽舎の第21回コンサートは2009年12月21日午後7時開演です。前売り券は1人2500円です。ticket1221@reigakusha.com かFax:03-5269-2011へお申込み下さい。以下に今日の演奏者の写真を示します。黒い装束の方が芝 祐靖さんです。(終り)

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