後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

独身生活が良いか?夫婦生活が良いか?比較こそ客観的に考える第一歩

2009年11月24日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、「ブログへ夫婦のことを書く時は独身の人々の事を考えながら書く」という記事を掲載しました。それへ対して色々貴重なコメントを頂き、有難いと思います。

私の舌足らずの書き方で誤解を招いた部分がありましたので、補足的な一文をお送りします。

独身の人々の事を考えて書く、その目的は2つであります。そのような方々へ不快感を与えないように注意深く書くのが一つの目的です。実はもう一つ重要な目的が有ったのです。それは独身生活と夫婦生活の両方を比較しながら書くと、それぞれに対して客観的な評価が書けるという理由があるからです。

私の掲載する全ての記事では優劣を論じません。それは記事を読んで下さった皆様のお仕事です。

よろず物事や思想や宗教は比較して書くと理解し易いのです。より客観的に書けるのです。

しかし,比較出来ないものを無理に比較することは全く無意味であり、読む人を惑わすだけです。

例えばキリスト教の日本正教会と仏教の日蓮宗を比較することは無意味です。

それでは独身生活と夫婦生活の比較は無意味でしょうか?これは重要な意味を持っています。しかしどの指標を使うか?その条件を設定する必要があるのです。その考察は明日以降の記事で掲載致したいと思います。

いきなり話が飛びますが、水が凍る温度と沸騰する温度はどちらが高いでしょうか?

賢明な皆様は沸騰する温度のほうが高いと即座に答えるでしょう。ところが凍る温度を0度と決め、沸騰する温度を100度と決めたのが科学の進歩の第一歩なのです。

比較した結果を定量的に数字で表す。これが科学の第一歩です。

独身生活の点数は何点ですか?夫婦生活の点数は何点ですか?全く無意味な議論ですね。比較は出来るが定量的な評価が全く無意味なものを取り扱うのが文系の分野なのです。理系の分野では定量的に評価します。その結果を数字で表します。

独身生活が良いか?夫婦生活が良いか?という問題は決定的に文系の分野です。それは科学的問題ではありません。(続く)


絶海の孤島への旅のロマン(1)雄大な景観の八丈島と忘れ得ぬ人

2009年11月24日 | インポート

日本列島の周囲には絶海の孤島が沢山あります。現役の間は忙しく、単なる憧れの土地でした。島独特の文化や生活様式を本で読み、心の中でロマンチックな空想を膨らませていました。70歳で仕事を止め、自由な時間が出来たので、長い間憧れていた島旅へ出ます。

八丈島、神津島、伊豆大島などへの船旅です。景色や生活様式、そして言葉が島ごとに違います。無責任な比較民俗学者になったように調べてきました。そして印象深い人に会い、忘れ得ぬ人となりました。ロマンチックな旅にする為に独りで旅立ちます。今回からそんな孤島への旅の思い出を書いて見たいと思います。

冬の強風が荒れる八丈島には今年の1月に4日滞在しました。船も飛行機も欠航になり予定より滞在が長くなりました。今考えるとそれがかえって孤島感を深めて強い印象が残りました。

八丈島は江戸時代から流人文化の地として独特の社会が出来ていたのです。秀吉の家老だった宇喜多秀家をはじめ才能豊かな政治犯が多く流されて来た島です。島の人々は彼らを温かく迎えたのです。流人は恩返しに島の生活が少しでも楽になるように八丈の作り方やサツマイモの栽培法や焼酎の蒸留方法を伝授したのです。方言は沖縄の島々と同じように島ごとに違っていました。そんな生活、文化の様子は次回以降にご紹介いたします。

八丈島で忘れ得ぬ人は八丈島の歴史民俗資料館の細谷昇司氏です。八丈島の歴史や文化について詳しく説明して下さいました。その後もメールでいろいろ教え下さいました。「ながれ」というハンドル名で四季折々の島の出来事をブログに書いていらっしゃいます。 ながれhttp://blog.goo.ne.jp/zuninrunin/)。とても友情の厚い方で現在もメールで色々な事を教えてくれます。

今日は島の雄大な景色と、植物の写真を示します。植物は熱帯に近く、冬でも緑豊かに繁茂しています。八丈島は想像以上に大きな島です。東に10万年前に噴火で出来た三原山、西に1万年前に出来た八丈富士、そして西の海上には八丈富士の弟のような急峻な火山が突き出ています。この3つの山が近すぎず、遠うすぎず、丁度良い距離でどっしりと座っています。この配置が雄大な景観を作っています。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。(続く)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。  藤山杜人

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