後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

聖職者は尊敬する、しかし信用しないことが大切です

2009年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

私が尊敬していて、直接指導を受けている方はカトリック小金井教会の山本量太郎神父様です。尊敬しています。一生独身を通さなければ神父になれないのです。それだけでも凡俗な私は尊敬してしまいます。説教も深い内容で、私の信仰の上での先生です。しかし私は山本神父様を100%は信用していません。

銭本さんは幼児洗礼を受け、第二次大戦中は、あるプロテスタンの教団を100%信用していました。真面目なご性格だったので当然な生き方でした。そのような人を私は尊敬します。ですから彼の長い告白文を何回にも分けて連載したのです。

彼の信用していた教団は大政翼賛会へ協力し、信者を戦争へ駆り立てたのです。敗戦後一切の反省もなくその教団は活動を続けたのです。銭本さんはそのような教団に失望し非常にショックを受けます。その上、日本と戦ったアメリカ軍には必ずキリスト教の従軍牧師がついていた事を知りました。キリスト教の聖職者が戦争に協力していたのです。銭本さんは棄教する決心をします。そんな宗教に愛想が尽きたのです。ごもっともです。

しかし、と私は声を大きくしたいのです。銭本さんの根本的な間違いは聖職者という位を持った人間を100%信じてしまった事です。イエス様のことを直接信じなかった事です。イエスさまと直接会話をしなかった事です。宗教とは人間ではなく神を信じることです。仏教でも全く同じです。色々な宗派の偉い指導者を尊敬はしても、100%信じてはいけません。お釈迦様と直接会話をする訓練をしないと大変なことになります。

どんな宗教でも聖職者は弱い、普通の人と同じくらい弱い人間なのです。戦争に協力して自分の権威を守ろうとします。「イエス様、聖職者は戦争に協力して良いのですか?」と聞いてみて下さい。「私はそんな事は言った憶えは無い。戦争に協力する者は私の教えを信じない者だ」とおっしゃると思います。教団の組織を守るために戦争に協力しろとイエス様は絶対に言いません。教団は人間の利己心から出来るものです。そのような宗教の聖職者や教団指導者を100%信用してはいけないのです。

聖職者の役目は自分の弟子を作ることではないのです。イエス様を愛する弟子を多数作ることが役目なのです。

これは芸術や学問の世界でも同じです。芸術の指導者は自分の芸風を教え込んで子飼いの弟子を作ってはいけません。芸術を真に愛する「芸術の弟子」を作るのが本当に偉い先生です。学問の世界では自分の言いなりになる直弟子を沢山作りがちです。本当に学問が好きで、学問を愛している弟子を沢山つくる先生が偉い先生なのです。子飼いの弟子より、「学問の弟子」を作るべきです。私は現役の間、残念ながら自分の言いなりになる直弟子だけを大切にしました。これは大失敗でもあり、老境に入って深く、深く反省していることです。この失敗は次第に大きな悲しみに変わって行きます。

話がそれました。銭本さんしの間違いを明記しましたが、自分は職業上で同じ間違いをしてきた事を明記します。銭本さんへ対する失礼な内容の文章でしたが、彼は必ず私を許して下さると信じています。(終わり)


キリスト教を棄教したブログ上の友人のことを考え続けています

2009年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年の11月28日にこのブログ上で下記の記事を掲載しました。この銭本三千年さんの事を考え続けています。真面目に人生を考えた結果、キリスト教から離れて行ったのです。

最近、やっとその理由をブログの上に自分の言葉でキチンと書く決心をしました。その前に下記の再掲載した記事をお読みください。

=====2008年11月28日の記事の再掲載です===========

私のブログでは宗教のことを何度を取り上げています。いろいろな視点からの感想や考察を公平に紹介し、皆様にお考え頂ければ幸いと思っています。

最近、吉備野禅三様(本名:銭本三千年(ぜにもと みちとし)様)とおっしゃる方がご自分の宗教にたいする心の軌跡を真摯に御書きになっている文章を読み、感動しましました。

ご本人の許可を頂けましたので何回かに分けて連載したいと思います。

戦争になると宗教の教団がどうなるか?貴重な歴史的な記録と思います。

====ある方の宗教に対する心の軌跡(1)「軍国少年」だった私の告白=====

 第二次世界大戦・・・日本を巻き込んだ15年戦争。その全時期を、私は「軍国少年」として育ち、敗戦を迎えた時、15歳でした。熱心なキリスト教徒であった母の影響で、私は幼児洗礼を受けたクリスチャンでもありました。何が私を「軍国少年」に育てたのか? 

 老境に入った今、静かに、それを想う時、私は、二つの「神」に操られたことを思います。
現人神(この世の生き神様)の「天皇陛下」と、日本独特の日本基督教団が奉戴した「全知全能の唯一神」です。

 信じられないでしょうが、この二つのは、共に、あの戦争を、西欧帝国主義が植民地化したアジア友邦諸国を解放し、天皇陛下を盟主とする「八紘一宇」を樹立するための「聖戦」であると礼賛し、若者たちを戦場へ送りました。

 現人神の責任追及は、天皇陛下の「人間宣言」で帳消しにされました。しかし、日本基督教団が奉戴した《「八紘一宇」を祝福した全知全能の神》については語られることがありません。

 戦争翼賛のため合同し、第二次世界大戦を聖戦として信徒を戦場に送り出したこの教団は、現人神と仲のいい日本式全知全能神を創造しました。この事実と、過ちは知る人が少ないと思います。若いキリスト教信者が「靖国で会おう」を合い言葉に戦場におもむいた、その事実から目をそらしてはなりません。

 私は、クリスチャン・ボーイであると同時に「軍国少年」であった自分の不思議を、キチンと整理し、次世代に残す責務を感じています。是非、以下の告白を真剣に受け止めて下さることを、国民の皆様にお願いいたします。(続く)

藤山杜人の感想:キリスト教の教団が戦争になるとどうなったかという貴重な記述と思います。教団を組織していたのは弱い人間でした。キリストの教えを深く理解しなかったのです。自分も同じようなことをしそうです。このような事実を戦後の日本は忘れたのでしょうか? あまりにも生活が苦しくて忘れようとしたのでしょう。でも今こそ静かに考えることが出来ます。そんな時代が来て幸いです。(続く)

原文のURL:http://zenmz.exblog.jp/1125365#1125365_1

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何故、銭本さんが棄教したか、その私なりの理解は次の記事に書きます。(次の記事へ続く)


ブログ上の友人、ジャンさんとの惜別を想う

2009年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム
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今年の10月10日にこのブログ上でジャンさんという方の美しいイラストをご紹介しました。上の2枚がその時のイラストです。その後ジャンさんは下記のような別れの文章を送って下さいってネット上から消えてしまいました。

私はジャンさんの指示通り三輪修さんという画家と「あんべえさん」という鉛筆画家の絵画をこのブログ上で皆様へご紹介しました。こうして三輪修さんと あんべえさんと親しくメールの交換をし、友人になりました。

それだけではありませんでした。彼女は自分の何人もの友人へ私のブログを紹介して下さいました。その中の数人からは友人になって下さいというメールも頂きました。昨日もそんな方がいらっしゃいました。

情の深い友情とはこういうものと思います。ジャンさんから頂いた最後のメールを示して、ジャンさんの友人達と一緒に彼女のご健康とご活躍をお祈りいたしたいと思います。尚、下記の2009年【紅萌ゆる山里】心象風景への誘い、は彼女が、ご主人と一緒に八ヶ岳の別荘に滞在中に撮影した作品と想像しています。ある期間が過ぎると自動的に削除されますので急いでお楽しみ下さい。

====ジャンさんからの退会のご挨拶========

藤山さんには大変失礼ですが、日記に書きましたように仕事が忙しくなった事情で退会する事にしました。お願いが2つございます。
1
.マイフレさんの要望がありましたので
私の「ネット上の友人の楽しい絵」はお差し支えがなければ そのまま残して頂けませんか。
2
,ご紹介したい画家のお方と退会寸前に巡り会いました。
シュウさん    (三輪 修)
http://smcb.jp/_pr00?oid=264647
でおたずねしましたら
http://mujika.jp/miwa-index.htm
の展示に、アンドリュウワイエスを彷彿させる、完成度が高く、感銘を受ける作品が有りました。彼には掲載のご許可をいただきました。コメントを貼ります。ご先方の方に決めて頂いても結構です。この作品は好きです。
http://mujika.jp/miwa/miwa-1993-index.htm
*どうぞ今日の日記のテーマの転載をに叶う物として、お気に召したらお願いします。         …………………………………
あと藤山さんとは違う視野で私が捉えた八ヶ岳の景色お時間がありましたらご覧下さい。 2009年【紅萌ゆる山里】心象風景への誘い
 http://www.digibook.net/q/pJGlwVK8uDISyWHK/
ブログにお訪ねさせて頂きますが、ご健勝とご活躍を願っております。

さようなら!

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今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。  藤山杜人