後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

戦国時代は本当に日本人同志が殺し合っていたのですーその驚愕の地方史

2009年11月05日 | インポート

今日、多摩川上流沿いの道を車でゆっくり走っていました。紅葉の写真を撮ろうと彼方此方見回しながら。

青梅の町から西へ入ったところに  たたずまいの良いお寺が高台の上に建っています。写真を撮り、案内板を見ました。青梅市一帯は南北朝の頃から三田氏という豪族が治めていたのです。これは変だとすぐ思いました。戦国時代の関東地方は北条早雲一族の所謂、後北条氏が占領してい筈です。案内板の後半を読んで納得しました。1559年に北条 氏照 に三田一族は殺されてしまったのです。この海禅寺は三田一族の菩提寺だったのです。その関係で後の人が立派な供養塔を寺の裏山の斜面に建てました。

皆死んで居なくなった後でも、山は変わらずに寺の後を包むように守っています。前には青梅の町が広がっていました。

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三田氏を殺してしまった北条 氏照の最初に居た城は滝の城といって野火止めの地にありました。野火止めは八王子城と北関東の中間にある重要な場所です。しかし甲府の武田信玄一族は高尾山や奥多摩の山々を越えて関東平野に出ようと小競り合いを仕掛けてきます。そこで氏照はこの滝の城を部下に任せ高尾山近くの八王子城へ移ります。下の写真は野火止めの地にあった滝の城の本丸跡に建っている城山神社です。高台にあるので南の平林寺方向は見晴らしが良いです。

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このように一時は東京の周りを広く占領していた北条氏照も天正18年、1590年の秀吉による小田原城の落城の直後、殺されてしまいます。滝の城も八王子城も、とにかく関東一円の小さな城の全てが落城し、秀吉一派の占領するところになったのです。

江戸時代になると徳川家康は関東一円の全ての城を直轄領にしてしまったのです。武田信玄の居た甲府城も直轄領にしたのです。

現在から考えると日本人同志が互いに殺し合うという残酷な時代だったと怖くなります。ちょっと注意してお寺や神社の説明文を読むと地方の歴史が書いてあります。皆様の住んでいらっしゃる地方はどのような歴史があったのでしょうか?(終わり)


奥多摩の今日の紅葉の写真です

2009年11月05日 | 写真

今日は朝食後、夫婦解散し私は新青梅街道を西へ、青梅から多摩川上流へ入り、写真を撮りながら奥多摩湖の上端まで行って来ました。少し遠慮したような色合いの紅葉が曇り空の下に広がっていました。紅葉の始めのようで、一週間後あたりが紅葉の最盛期のようです。数枚の写真をお送りします。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。(終わり)

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アジアの人を愛しているマイフレさんの展示会へ行ってきました

2009年11月05日 | 日記・エッセイ・コラム

アジアの伝統的な手織り・草木染めの布の蒐集家の ひかるの氏の展示会へ行ってきました。マイフレンドです。インド、ブイータン、タイなどの人々の中に混じって住み、現地の言葉を何種類も話し、人々を尊敬し、愛している独身の中年男性です。住んだ国々の、野生の蚕から紡いだ絹糸を草木染めにする伝統技術。そして色々な色に染めた絹糸を織り合わせて美しい布に仕上げる伝統技術。その技術も近代化の波に消えて行く。その前に草深い奥地に入って20年前、30年前に手織りで完成した布を蒐集する。現地の言葉が話し、人々と親しくならなければ絶対に手に入らないような貴重な布が所狭しと展示してありました。写真をご覧下さい。

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展示してある野産のシルクの布は買うことが出来ます。しかし安易な気持ちでは買ってはいけません。アジアの人々が何カ月もかけて丁寧に仕上げて行った工程と作った人々へ対する尊敬の念を持って買って貰いたいというのが ひかるの さんの気持ちです。ですから決して安くは売っていません。高価です。安く売って粗末な使い方は絶対にして貰いたくない。それが ひかるのさんの気持ちです。

布の来歴やその地方の様子は ひかるのさんのブログ、「インド ブータン アジアの布 染織美術館」ーインド、ブータン、東南アジアの国々の生活文化を伝えますーに一枚一枚詳しい説明が出ています。http://asiancloth.blog69.fc2.com/ を是非ご覧下さい。

ひかるのさんと随分話し込んでしまいました。人間へ対する限り無い愛着と消え行くアジアの文化への燃えるような郷愁が私を魅了します。

069 そんな話になる前に急用があって帰って行った趣味人倶楽部のマイフレの「せんしゅうさん」の写真を付記して置きます。茶道の達人で、やはりアジアに住んだことがあり、人々を愛しています。ちょっとした会話を交わしただけでしたが、ひかるのさんに似た雰囲気を持っていました。素朴で柔和な方のようでした。左に せんしゅうさんの写真を示します。ご本人の了解は貰ってあります。

皆様も是非、手織りの布、草木染めの布の展示会へ行かれることをお勧めします。古い日本にかつて存在した布です。郷愁が掻き立てられます。展示会の場所や日時はこのブログの11月4日の記事として掲載してあります。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 藤山杜人