後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

幸せな、そして健康な夫婦生活とはこういうものです

2009年11月14日 | 写真

私のネット上での友人に北海道の富良野に住んでいる あとみんさんが居ます。北海道の素晴らしい風景写真を彼女のブログから何度も転載致しましたので、ご存じの方も多いと思います。この方のブログを見るとご主人と息子のように可愛がっている犬の3人家族と分かります。ノルデイックウオーキングとい健康法の指導をしています。美しい富良野の丘や白樺林を元気に歩きまわっています。ブログにはよくご主人のことも書いてあります。幸多い、そして健康な夫婦生活とはこのようなものと何時も感心して読んでいます。久しぶりに秋深い風景写真を下にご紹介します。

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同じ場所の5月の新緑の頃の写真と甘やかされているワン公の写真もしたにお送りします。

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最後に あとみんさんからの転載許可のメールを付記します。

藤山様、ご無沙汰しております。富良野健康生活へコメントを有難うございました。どうぞ遠慮なく、写真お使いください。いつもご丁寧に連絡をいただき恐縮しています。有難うございます。

そちらの山小屋ではヤマメが見られるなんてすばらしい環境ですね。里山の風景が北海道とずいぶん異なる・・・と、、、、藤山様のブログの写真を拝見していて改めて思います。

実は私は関西の生まれです。富良野に来て30年以上。こちらの生活のほうが長くなってしまいました。カトリック教徒ではありませんが、幼稚園からカトリックのミッションスクールで教育を受けました。心のよりどころ・・・と申しましょうか、多大な影響を受けているのを年をとるほど実感します。     投稿 富良野のあとみん | 2009/11/14 00:31


今朝10時からのオバマ大統領の演説への感想文です

2009年11月14日 | うんちく・小ネタ

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昨日、アメリカ大使館からメールがあり、オバマ大統領の今朝10時からの演説へ対するコメントを送って下さいという依頼がありました。

元フルブライト留学生へ宛てた依頼状です。感想文は大使館で翻訳してワシントンDCへ「演説の反響」の一つとして送るという約束です。以下に大使館へ送った私の感想文を掲載いたします。皆様からの感想やコメントを頂ければ嬉しく思います。

アメリカ大使館は従来、大統領の訪日にさいして特にフルブライト留学生へ連絡がありませんでした。他の学者や有名人の来日の折の講演会や歓迎会などの出席を依頼してきたことは何度もありました。しかし、今回は初めて大統領の演説へ対する感想文を送って下さいという依頼がありました。この事は「アジア政策の重視」を強調する意味もあり考えさせられることが多いです。

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「オバマ大統領のアジア政策に関する演説へ対するコメント」   藤山杜人

(1960年―62年フルブライト留学生、オハイオ州立大学、Ph.D

オバマ大統領の言うChange とはこういう事かと具体的に鮮明に理解出来ました。抽象的な政策を賢そうに演説したのではなく、アメリカは今後どの様なアジア政策をとるのか?を具体的に、誰にも分かりやすく話したのです。そのことに深い感動を受けました。今回のアジア訪問のなかで一番重要な新しいアジア政策の発表であったという印象をうけました。色々な意味で素晴らしい演説でした。

  1989年の冷戦の終了後はイスラム勢力のテロ活動が続き、2001年9月11日のニューヨク貿易センタービルとワシントンDCのペンタゴンビルへの自爆破壊攻撃へと展開しました。アメリカはその報復としてアフガニスタンを占領しイラクを崩壊させました。ブッシュ政権迄はテロ国家への報復がアメリカの主たる国際活動目的でした。

それがオバマ大統領になって軍事攻撃から「根気よい対話と協調によって世界を導く」という政策へと大きな変化(Change)をしたのです。

今日の演説は就任直後の東ヨーロッパのプラハにおける「核軍縮・核兵器廃絶への勇敢な宣言」と一対をなす今後のアメリカの国際政策の発表だったのです。アジア・太平洋地域の各国がバランスよく経済発展を遂げ、個人の尊厳と人権が守られるようにアメリカは具体的な政策を実行していくのです。その決意を宣言した演説でした。

彼の演説は抽象的な哲学ではありません。中国が、北朝鮮が、ミャンマーが、パキスタンが、アセアン諸国が今後このように変化して貰いたい、そうしないとアメリカとは摩擦が生じます、という具体的な話です。中国のウルムチやチベットの民族弾圧もオバマ大統領は無視していないという意味の言明も含んでいました。北朝鮮の核兵器開発や日本人の拉致は具体的に言及し、ビルマ軍事政権のスーチー女史の拘束へも言及していました。

一国の犠牲で他国が幸福になることは絶対に地域の安全保障にならない。軍備競争ではアジアには安定が来ない。一番重要なことは協調を根気よく模索し平和的に諸国が発展することです。その為にアメリカは本気でこの協調政策を実行する。そしてアジア・太平洋地区の発展と安定が無ければアメリカの経済的安定も無い。と順々と話しかける態度には感銘を受けました。

このようなアジア重視の外交政策を歴代のアメリカ大統領が公言し、実行したことは無かったのです。ああ、アメリカはオバマさんが大統領になって変わった!と実感できました。

そしてユーモアたっぷりに福井県の小浜市の皆さんの支援へも言及し、笑いを誘っています。幼い頃訪ねた鎌倉の大仏の思い出も話していました。人間的な優しさも感じさせる名演説でした。

一国の大統領が日本へ来て、テレビを通じて直接、国民へ話しかける。これこそがアメリカの民主主義と深い感動を覚えました。そういう色々な意味で素晴らしい演説でした。(終わり)