内藤が好きだったので勝って貰いたかった。しかし幾ら相手を倒そうという情熱があっても冷静にテクニカルなボクシングをする亀田には大差で判定負けをした。昨夜の世界タイトルマッチWBCフライ級の試合の話です。王者、内藤は35歳、挑戦者の亀田は23歳の新鋭。内藤は優しい性格で評判が良い。亀田は憎まれっ子役である。
ゴングが鳴って3回まで行った時、私は内藤の負けを予感した。大きく腕を振り回し走りまわって攻める内藤のボディーもフックも入らないのだ。一方、亀田は無駄な動きをせず内藤の動きを良く見据えている。時々出す強打が内藤を捉える。亀田の方が12歳も若いのにオーソドックスなボクシングをしている。その上スパーリングを十分し、良く仕上がっている。疲れを見せない。悔しいが内藤の負けだ。ラウンドを重ねるに従って審判員3人の合計点数の差が大きくなり、内藤の負け。勝負の世界は厳しいと思う。
私は生まれつき運動神経が悪くてスポーツが嫌いでした。学校の運動会は毎回悲しい思いをしたものです。ところが結婚した相手の一家はスポーツ好きの一家でした。
家内の父は学生時代は短距離選手でハイジャンプや幅跳びもしたそうです。ジャンアンツフアンで家内も息子も孫もジャイアンツファンです。その義父が私をボクシングへ連れていってくれて、そのスポーツの見方を教えてくれました。
正統的で、テクニカルなボクシングをする選手が結局は強くなるとしきりに言っていたのです。義父は10年以上前に亡くなりましたが、この言葉は忘れられません。テレビでボクシングを見るときは、オーソドックスでテクニカルなボクサーであるか否かと考えながら見るのです。そうすると運動音痴の私にも楽しめるのです。
皆様は昨日の内藤・亀田のタイトルマッチはどのような感想でしたでしょうか?