(写真の出典:東北地方太平洋大地震画像集http://matome.naver.jp/odai/2129992391446744701/2129996962447084803)
(写真の出典: http://imgcc.naver.jp/kaze/mission/USER/1/0/19010/7880/990x639x7f30e78174d2d121468f4231.jpg )
2011年「東日本大震災」東北地方太平洋沖地震 津波到達時の各地映像http://youtube-shocking.sblo.jp/article/43900370.html
第二次大戦の敗戦を第一の国難と言えば、今回の地震・大津波災害は日本の第二の国難と考えられます。そして大津波災害が原因で福島原子力発電所の爆発と放射性物質の空中放散と海水汚染も起きました。重ね重ねの災難です。
大震災の起きた3月11日から早くも10ケ月ちかくの月日が流れました。
直接、大震災の被害にあった人々は現在でも不自由な仮設住宅や避難先の住宅でこの寒い冬の日々を送っています。深い同情の気持ちが湧いてきます。
そして不幸にも大震災の犠牲になり2万余人の人々が亡くなったのです。私はその方々の冥福を何度も、何度もお祈りしました。
そして10ケ月ちかくが過ぎやっと少し冷静に考えられるようになりました。年末にあたり今回の大震災のことを冷静に考えなおしてみました。
まず何が起きたかもう一度、写真や動画を見て、絶対に忘れないようにしようと思います。どうぞ冒頭に示したURLをクリックしてご覧下さい。
これらの写真や動画は瞬時に世界中へ送られました。それを見た全ての国の人々が大きな衝撃を受けたのです。
大震災の直後に、東北地方には18ケ国からの救援隊が展開しました。アメリカ(軍隊を除く)は100人以上、ロシアは155人、南アフリカは46人、その他100人以上の救援隊が展開しているのは、韓国、シンガポール、ドイツ、オランダ、中国、英国、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、台湾、モンゴル、トルコ、イタリア、インドネシアなどです。皆が瓦礫整理と遺体収容に働きました。そして112体以上の遺体収容をしてたのです。
一方アメリカ軍も大規模な「トモダチ作戦」を実行したのです。
アメリカの航空母艦から飛び立ったヘリが孤立した避難所を丁寧に探し回り、危険な所でも着陸して救援物資を届けている光景をテレビで見ました。ヘリの機長が降りて行って、老人一人一人の手を両手で握ってあげているのです。雲を突くような大男を、老人達が感謝と安堵の顔で見上げています。涙を溢れさせている人もいます。
さてこのような大地震と大津波と原発の事故をどの様に心で受け止めれば良いのでしょうか?
まず、大地震と大津波は天災です。原発事故は人災です。当然、心の受け止め方は違います。
天災は何故起きたかとその原因を考えないことが重要です。どんなに科学が発達しても天災は起きる時には起きるものなのです。それは宇宙の中の一つの自然現象なのです。原因を考えるよりも、次回に天災が起きた時には災害の被害が最小になるように高台に家をつくったり、海岸に高い防潮堤を作ることに努力する方が良いのです。そして津波が来るまえに高台へ逃げる練習を重ねる事です。
天災は人間へ与えた神の罰と考えてはいけません。単なる自然現象なのです。そのように心に刻み込んで置きます。すると余計な事を考えないで復興や復旧にだけ努力できるのです。
天災の犠牲になって家族を失った人はとかく自分の行動がいけなかったからと自分を傷つけがちです。家族をうしなった原因を考えると自分を傷つけます。周りの人々も傷つけます。
悲劇は悲劇として悲しみますが、運命なのだと、それ以上考えないのが良いのです。それよりも犠牲になった人々の冥福を神やお釈迦様へ毎日お祈りした方が良いのです。
私は全ての犠牲者が天国に居て、残された家族を温かく見守っていると信じています。固く信じています。それで家族を失った空虚感が癒せるわけではありあせん。しかしほんの少し冷静になれます。そして復興に向けて心が前向きになります。この事が大事だと信じています。
さて福島原発事故は人災ですから事故の原因を作った人々が存在します。当然、責任を追及すべきです。この場合、自分自身の責任も必ず少しはあるという仮定の上で考えることが大切です。
過剰に東京電力の人々だけが極悪人だと追求してはいけません。そうすると先方も感情的なります。自分も感情的になります。
現在いろいろな事故原因を研究する委員会やグループが検討中です。いずれどのような間違いがあったのか判明すると思います。
検討結果は現有の50基の原発のより安全運転へ寄与する筈です。
そして原発の数を次第に減らして行くことが重要です。数が少なければ爆発事故の可能性がそれだけ減少します。
幸いに最近は感情的な議論が少なくなりました。建設的な議論で、より前向きの提案がなされています。
大地震と大津波、そして原発の爆発事故で大きな衝撃を受けました。被害にあった人々の心の傷は簡単には癒されません。
しかし事実は冷静に受け止め、そしてそれを忘れない事が重要です。天災は忘れた頃にまたやって来るからです。
心では冷静に何が起きたかを受け止めましょう。天災を忘れないようにします。
そして犠牲者の冥福の為に祈ります。亡くなった方々は天国から我々を温かく見守っています。そのように確信して下さい。
そして一日でも平常な生活に戻れるように考えましょう。心を前向きにしましょう。
年末にあたって大震災の犠牲になった2万余の方々のご冥福を祈ります。強く、強くお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)