この2月から中国や朝鮮へ対して日本人が行って来た軍事行動と植民地化の歴史を書いてきました。
日本を愛している私が書くので、どうしても日本はそれほど悪くないという傾向になりがちです。
中国、朝鮮、そして他のアジア諸国より早く近代化に成功した国が優秀な武器を用いて他国を侵略するのは当然ではないか。そのようなことは欧米諸国が日本より早く、大々的に行っているのです。日本に罪があるとすれば「より早く近代化に成功した」だけなのです。
しかし侵略された中国や朝鮮はそのような日本の行動をどのように評価していたのでしょうか?少しでも客観的に描き出してみたいと思いました。
そこで中国人や朝鮮人の立場に立って資料を調べ、書いた記事が以下のように溜まりました。
中国が日本を憎む3つの理由(1)日中戦争の間の汪兆銘南京政府への支援と1000万人の戦没者数
中国が日本を憎む3つの理由(2)満州占領と清朝の復活
中国が日本を憎む3つの理由(3)対華21ケ条要求と五四運動
日中平和友好条約の2つの付帯条件・・・それを無視する日本
韓国や中国と争うのはもう止めよう!・・・日本の大きな国益を守ろう!
悲劇の日韓関係(1)連載記事の計画と個人的な体験
悲劇の日韓関係(2)秀吉の朝鮮侵略は軽視すべきでない
悲劇の日韓関係(3)明治維新直後の征韓論と日朝修好条規
悲劇の日韓関係(4)トマス安重根による伊藤博文の暗殺と朝鮮併合
悲劇の日韓関係(5)朝鮮統治と朝鮮民族の抵抗
この様に日本の中国と朝鮮への侵略と植民地化の過程を書き終わってみると、1941年12月8日の真珠湾攻撃は明治維新政府の富国強兵策の避けて通れない必然的な結果であったと思い至ります。
軍事力で台湾を分捕り、樺太の南半分を領有し、朝鮮を併合し、満州を建国し、事実上領有したのです。
この間、日本は第一次世界大戦終了とシベリア出兵までは米英の陣容にいたのです。そのお蔭で中国の青島のドイツ租借地を日本が貰い、さらに南太平洋の島々を日本の委任統治領土に出来たのです。
ここまでは大成功でした。しかし日中戦争と満州の建国で中国市場を日本が独占する趨勢に対して、アメリカ、イギリス、フランスなどが日本の野望を打ち砕くという方針に転換したのです。
彼らは本気でした。日本はその本気さを見落として満州を領有し、上海、南京、北京を占領したのです。
日本が日中戦争を止め、中国から兵を撤収しなければ厳しい経済封鎖をするとアメリカが言っていたのを無視したのです。
ここで日本が中国から軍隊を撤収し、満州国を国際共同管理にすれば台湾を領有し、朝鮮を併合したままでもアメリカと戦争にはならなかったのです。
その道をたどっていれば第二次大戦で300万人もの日本人が死ななかったのです。
第二次世界大戦で日米同盟を結びドイツに宣戦布告していれば樺太も北方四島も台湾も朝鮮も失わずにすんだのです。
それをこともあろうにドイツやイタリーと組んだのが運命の暗転でした。
しかし常に日本へ圧力をかける英米を憎んでいた日本人も多く、特に第一次大戦後の軍縮会議で軍縮を強いられた軍部は米英に対抗心を持っていたのです。
明治維新来富国強兵を至上命令といていた日本人が次にやることは、「米英を叩き潰す」こと以外にありません。
それが真珠湾攻撃でした。宣戦布告が開戦前に余裕をもってアメリカ大統領に届かなかったのも事実でした。その事が卑怯な「騙し討ち」として全てのアメリカ人を怒らせてしまったのです。
その結果、失わなくても良かった300万人もの命を失わせてしまったのです。失ったものは人命だけではありません。全ての都市が空襲で焼き払われたのです。
広大な領土と近代的な工場やいろいろな生産施設も全て灰燼に帰したのです。
戦争ほど無駄なものはありません。戦争ほど大きな悲劇はありません。戦争ほど人格を破壊するものはありませません。
それだからこそ強い日韓友好関係と日中友好関係を作り上げなければならないのです。何がなんでも作るべきです。下に真珠湾攻撃の写真を2枚お送りします。
そして真珠湾攻撃の動画は、http://www.youtube.com/watch?v=D3QHdlmh7D8 に御座います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)
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