過去の歴史を振り返ると宗派の違うキリスト教会同士が争ったり、戦争をしました。
流石に最近はそのようなことが無くなりましたが、宗派の違う教会の間の壁は高く、なかなか自由な交流が出来ません。
そこで小金井市にある11の教会が4年前に「小金井市キリスト教ネットワーク」を作り、共同の祈祷会や、共同の合唱隊をつくり活動を進めています。
そしてこの11の教会の合同祈祷会が既に4回開催され、昨日は緑町にある小金井聖公会教会で第5回目の合同祈祷会がありました。私は宗派ごとの狭い考え方を止めようと毎回欠かさず出席して来ました。
5回出席した結果、どの宗派も旧約聖書と福音書を最も大切にし、その信仰はみな同じだという確信が持てるようになりました。
教会が違うと祈祷会の式次第が多少違います。讃美歌・聖歌も違います。しかし共通の信仰がその違いを取り除くのです。
すべての宗派にとって一番重要なことは、イエス様の言葉を大切にし、神を愛して、隣人を愛し、敵を許すことです。この根本的な祈りをし、讃美歌を一緒に歌えば宗派の違いは一切消えてしまいます。
昨日の小金井聖公会教会での合同祈祷会では、最初の讃美歌を全員で歌った瞬間から心が一つになりました。
一緒にイエス様に祈る。一緒に神に祈る。大震災の被害者の為に祈る。そして小金井市民の全ての人々へ平安があるように祈りました。そのような祈祷会でした。
私はカトリックですが、プロテスタントの牧師さんや信者さんの信仰の篤さに感動しました。そして一緒に祈ることの重要さがしみじみ分かったのです。
全てをイエス様にお任せして合同祈祷会を楽しめるようになりました。宗派の違いが全然気にならなくなったのです。
故ヨハネ・パウロ2世はかつてのカトリックの宗教裁判の間違いを謝罪し、和解を求めたのです。その精神こそ大切にすべきと信じています。
今日はいつも出席している我らがディン神父様は欠席です。でも心細くありません。
このブログで以前ご紹介しました丸山和則牧師様がニコニコして進行役をしていました。
そして私はこの小金井の11教会のネットワ-クの組織化に尽力した山本量太郎神父様のことをいろいろ思い出していました。
下に昨日の合同祈祷会とその後の茶話会の写真を掲載致します。
上は小金井聖公会の教会の外で、下は内部の礼拝堂の様子です。
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上はプロテスタント教会の牧師様が説教している写真です。その牧師様のすぐ左に座っているのが日本キリスト教団小金井教会の丸山牧師様です。小金井市11教会ネットワークの事務局を担当して下さっています。
下は合同祈祷会の後で行われた茶話会の様子です。
丸山牧師様の挨拶が終わるとすぐなごやかな雰囲気になりました。参加者が会場から溢れ、廊下まで人の輪が出来ていました。
昨日の合同祈祷会の報告です。お読み頂きまして有難う御座いました。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
=====日本聖公会に関する参考資料==========
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%81%96%E5%85%AC%E4%BC%9A
日本で最高位の職位は首座主教 (Primate) と呼ばれ、全国の11教区の監督を行う。首座主教の選出は教区主教の中からの聖公会総会での選挙による。現在の首座主教はナタナエル植松誠。教区 (Diocese) はそれぞれ独立しており、個別の宗教法人格を有し、原則として聖職の人事も教区単位で行われることになっている。教区の連合体としての日本聖公会は日本管区 (Province) と呼ばれ、全国規模で行うことが望ましい事務を取り扱っている。なお、日本管区事務所は東京教区の牛込聖公会聖バルナバ教会と同一の建物内におかれている。
参考までに、世界で最高位の職位は、イングランド国教会(英国国教会)のカンタベリー大主教、ヨーク大主教(Archbishop of York)だが、それらは全世界の聖公会の連合会であるアングリカン・コミュニオンの幹事(host manager)であり、ローマ・カトリック教会における教皇のような全教会の代表的存在ではない。各管区における代表の主教が他の主教との会で各管区の聖公会を取りまとめる。10年ごとに全世界の代表がロンドンまたはカンタベリーに集まる場もランベス会議として設けられており、さまざまな意見が交換されるが、各管区への強制力はなく、最近の会議は2008年に行なわれている。
聖職者の構成は、主教・司祭・執事(Bishop, Priest, Deacon) の3階級制をとっている。 主教は、各教区の長として教区全体の司牧に当たる。 主教の監督下に司祭が置かれ、主に地域聖公会(教会)の牧師(Rector)の任務に従事する。 司祭を補助する職務を行う執事がおり、牧師補 (Curate)の任務や信徒集会である受聖餐者会の補助・助言を行う。
聖餐の実施など教会での信徒司牧は司祭以上の階級である必要がある。多くの場合、聖職者は教会付属の牧師館(Rectory)に居住するが、聖職者不足などの事情で、別の教会の牧師を務める司祭が非常駐の管理牧師(Rector in Charge)として着任することもある。なお、管理牧師に代わる常駐の教役者(Church Worker)として執事・伝道師(Catechist)・聖職候補生(Candidate for Orders; 神学生ないしは神学教育を終了後まだ聖職按手を受けていない者)が配属されることもある。
従来、日本聖公会では女性司祭はあくまでも男性司祭の任命が不可能となった場合のみに限定すべきであるとしていたが、現在では司祭・執事共に女性が任命されるようになっている。但し、教区の雰囲気として導入は時期尚早であるとか、あるいは教区主教の牧会方針により、女性聖職者の任命・按手の実績がまだない教区もある。
1990年代より、日本聖公会は日本のローマ・カトリック教会と共同で、イエス自ら定めたキリスト教で最も重要な祈りである『主の祈り』の日本語共通口語版を採択(よく知られており、現在でも多くのプロテスタント教会で用いられているものは日本語文語版)し、両教会の祭儀・礼拝・祈祷において公式に用いている。
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