後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

山林の中に小屋を作り自然と遊ぶ趣味の始め方(2)山林の魅力と土地の買い方

2015年04月11日 | 日記・エッセイ・コラム
自分が何故、100坪や200坪の山林を買って小屋を建てようとしているのでしょうか?行動を起こす前に何度も自問自答して深く考えた方が良いと思います。
まず決定的なことは人里離れた雑木林が本当に好きであることです。そして普通の別荘地と山林はいろいろな点で非常に違います。山林の中の小屋に泊まることは厳しい生活なのです。山林が本当に好きでなければ初めから止めた方がよいのです。
@山林の魅力
山林には特別の魅力があります。小屋に達するまでの道が楽しいいのです。林を見ているだけで楽しいのです。都会では見ることの出来ないモリアオガエルが産卵にやって来ます。
山林の買い方を説明する前に写真を数枚示します。

上の写真は私の小屋へ行く途中の田園風景です。この様な風景の中をドライブするのが楽しいのです。

上は人里から離れ山林へわけ入ったときの道です。雑木林の中を走るのも楽しいものです。

上は小屋の窓から見える木々です。眺めているだけで楽しくなります。

上は隣の木内さんの山荘の庭の木に産みつけられたモリアオガエルの卵塊です。

上は親のモリアオガエルです。
山林の中の小屋には他にもいろいろな魅力がありますが、先を急いで山林の買い方に進みましょう。
@山林の値段と買う時の注意事項
まず現地の不動産屋さんを2、3ケ所訪問します。
山梨県の北杜市の山林は大体坪あたり1万円前後です。もっと安いところもありますが、車の入れる道が無かったりします。
未整地の雑木林なら坪4000円から5000円が相場のようです。従って100万円の予算があれば100坪くらいは買えるわけです。ただ注意すべきことは、坪1万円で100坪といっても半分は大きい石がゴロゴロしていて宅地にはならないとか、半分が急傾斜で平地は半分ということが多いのです。しかし宅地に使えない部分は自分好みの庭に出来ます。これが小屋作りの半分の楽しみになる場合が多いのです。
未整地の雑木林が坪4000円という場合は1000坪、2000坪とまとめて売っています。交渉で200坪でも売ってくれる場合もあります。
都会地で宅地を売り出すときは、土地は区画され4隅には境界石が入れてあります。しかし山林ではそんなものは有りません。都会の宅地とは異なる独特の問題が山積しています。その問題点を以下に示します。
(1)山林、雑木林の真の所有者を探すこと、(これが分からないことが少なくありません)
(2)市役所や村役場へ行き購入後、山小屋を建てて良いか否か相談する。  (法務局出張所へ所有者変更の登記をして地目を山林から宅地へ変更して良いか?)
(3)建てた後、不動産税は幾らになるか関係役所で調べておく。
(4)購入予定地まで車が入れる公道が有るか否か?
   (一年の半分は車通行不可能でも公道である必要がある)
(5)周りの山林の持ち主から人間だけ通うれる道を作る許可をとっておく。
  (車の入れない季節は徒歩で小屋まで行くので)
(6)山林の下の里の人々へ色々聞いてみる。
 (従来、村人はその山林をどのように使ってきたか?山崩れや鉄砲水が有ったか否か?)
(7)購入する山林の4隅へ売主合意の上で境界石を入れる。
  (境界が分からず小屋を建てあとで自分の土地でないことに気がつく)
兎にも角にも山林を買うことは大いなるアドベンチャーです。運不運も関係します。少なくとも雑木林が好きでなければ止めた方が良いです
お薦めする一番良い方法は信用出来る現地の不動産業者を探してそこから山林を購入する方法です。どうしても2、3度は現地へ行き数軒の不動産業の社長と直接話合う必要があります。
こちらの家族構成や購入する目的や予算の範囲などを礼儀正しく聞いて、すぐに適切な物件を案内してくれる社長ならかなり信用して良いです。こちらの話もろくに聞かず自分の売りたい物件を無理に勧めるような社長は止めましょう。
山林は所有権者とは別に村人が薪を取ったり茸を取ったりして来ました。そこには公道として馬車道があったのです。現在は消えて分からなくなっていても公道はいつでも誰でも通行して良い道です。車の上がれる幅は十分あるものです。こんな歴史的な諸々の山林事情は東京や横浜の不動産業者には分かりません。
山林とは村人の共有財産でもあり入会権もあります。村人と円満に話し合うことも大切なのです。(続く)
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)