後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

風薫る新緑の狭山湖の風景をお楽しみ下さい

2015年04月27日 | 写真
午後にぶらりと埼玉県の狭山湖までドライブを楽しみました。東京都側にある多摩湖(村山貯水池)にはよく行きますが、今日は県境を越えて埼玉県側にある狭山湖(山口貯水池)まで足を延ばしました。10年以上も行かなかった湖です。
薫風が湖面を波立たせ、岸辺は燃えるような新緑です。小鳥がしきりに啼いています。心地良い風に吹かれて、長い堰堤の上をどこまでも歩いて来ました。
新緑の狭山湖の風景写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。









趣味を持つ人の心の豊かさ

2015年04月27日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日のことですが「アンティークの灯り展」という展示会を見に行きました。近所の小金井市中町の石館さんという個人の家で5月10日まで開催しています。(詳しくはwww.yotosha.jpをご覧下さい)即売もしています。
数百点の展示品が石館邸の一階と二階の部屋に所狭しと並んでいます。それは壮観でした。
そして、驚いたことにはアールヌーボー派のガラス作品とは全く違うのです。19世紀末から第一次大戦までのアメリカ合衆国で作られた家庭用の日用品なのです。日用の大量生産品なので作者名はありません。
いわゆる芸術的な作品でないのです。しかし展示品の全てが美しいのです。家庭内を楽しくするような器具です。見ていると家族愛が溢れている楽しい雰囲気を感じるのです。アメリカの普通の人が毎日使うものを美しく作っているのです。「用と美」の調和を感じさせる品々です。美しいものは家庭生活を幸せにすると感じました。くだくだしい説明は止めて早速その展示品の写真をし示します。









展示会の一階は主に二百点以上のランプが並んでいます。古風な電球を用いた灯なのです。それらが柔らかい優しさに満ちた光を放っているのです。心が和みます。
二階には炊事用具、食器、陶磁器、アメリカパッチワークの布類などが並んでいます。
その全てが心地よいのです。機能美を感じさせる道具もあります。
ガラス製品では19世紀末からのアールヌーボー派のエミール・ガレやドーム、そしてアール・デコのルネ・ラリックの作品が有名です。諏訪湖畔の北澤美術館や箱根のルネ・ラリック美術館に沢山の作品が展示してあります。これと対照的なのが昨日見た展示品なのです。
アメリカの文化は大衆文化だと言います。その大衆文化を尊敬しないでフランスの文化だけを称賛する人がいます。しかし私はしそれが大きな間違いだと思いました。
これらのアメリカ文化の良い品々だけを選んで、数十年かけて蒐集したのが石館康平さんと奥様の三枝子さんです。アメリカに住み、数十年にわたって行き来し、ご自分の美的感覚を信じ、一品一品を丁寧に蒐集したのです。これは尊敬すべき独創的な趣味です。よほど心が豊かでないと続けられない趣味です。
この蒐集品に触発されて息子さんの石館 央(ひろし)さんが「洋灯社」というお店を開いています。JR中央線の西荻窪駅の南口です。息子さんにもお話を伺いましたが、父を尊敬している様子に幸せな親子関係を感じました。
小金井の石館邸での展示会の盛況と「洋灯社」の発展を祈って終わりとします。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)