芥川喜好さんが今朝の読売新聞で、「横内勝司 写真展」を絶賛していました。そこでこのブログでも横内勝司 さんの作品をご紹介いたします。
その写真を、http://tenmasawa.com/archives/1923 からお借りしました。
乾板ガラスから80年以上の時を経て甦った昭和初期の信州松本の風景・人々の写真です。
横内勝司(1902-1936)とは:
松本の農家に8人兄弟の長男として生まれ、高等小学校卒業後に家業を継ぐ。
20代でカメラを手に入れ昭和11年に33歳の短い生涯を閉じるまでの僅かな期間に乾板式カメラで撮影された昭和初期の信州松本。
雄大なアルプスの山々や、当時としてはごくありふれた農村の日常、そしてそこに遊ぶ子供たちを捉えた躍動感溢れる作品の数々はまさに奇跡と言える。
だが、あまりに早すぎた死と、その後この国が辿った歴史の波に飲み込まれ、彼の存在とその作品を知る者は地元松本でさえ殆どいない。
石田さんが横内さんの作品に感動して、「横内勝司 写真展」を開催したいきさつ:
「写真家横内勝司さんの世界再び 三郷の石田さん作品展を計画」
http://townjoho.co.jp/%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6%E6%A8%AA%E5%86%85%E5%8B%9D%E5%8F%B8%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%86%8D%E3%81%B3%E3%80%80%E4%B8%89%E9%83%B7%E3%81%AE%E7%9F%B3%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93/
安曇野市三郷温の写真家石田道行さん(53)らは、昭和初期にアマチュアカメラマンの先駆けとして活躍した松本市筑摩出身の横内勝司さん(1901―36年)の作品展を計画している。横内さんと、その作品については2005年、本紙が「大量のガラス乾板発見」の記事で報じ、話題を呼んだ。石田さんは「これらの写真は松本の宝」といい、10年の時を経て再び光が当たる。
作品展は石田さんと同じく写真家の橋坂紀夫さん(66、松本市渚)、高野邦夫さん(66、新潟県)が実行委員会をつくり、5月1―5日、松本市両島のガーデン&ギャラリー風雅で行う計画だ。
昨年5月、松本市で開いた石田さんの作品展に横内勝司さんの長男祐一郎さん(87、フジゲン顧問)が来場。石田さんの作品に共感した祐一郎さんは、自分の父が写真をやっていたことなどを話し、自宅に作品を見に来るように誘った。
強い興味を持った石田さんは、早速訪れ、横内さんが残した大量のガラス乾板やプリントされた写真を目の当たりにした。何げない日常の一こまだが、日本の原風景を思わせる作品に、石田さんは「今まで約40年間、写真に携わってきたが、こんな衝撃を受けたのは初めて」とし、「あの時代のカメラで決定的瞬間を捉える技術も奇跡だが、写真に対する感性がものすごい。涙が出た」と興奮気味に振り返った。
その後、何回も祐一郎さん宅に通う中で、「作品をこのまま埋もれさせてはいけない」と思い、作品展の開催を提案。祐一郎さんも石田さんの情熱を理解し昨年末に了承、ガラス乾板など全てを貸し出した。
◇横内さんについては本紙が2005年2月13日付で「自宅の天井裏から大量のガラス乾板が発見された」として作品の内容や足跡などを報じ、写真に写っている場所なども調査。その後、「横内勝司の世界」と題し、全50回にわたり作品を紹介した。
石田さんは既に、1000枚近い作品をデータ化。橋坂さん、高野さんと作品展に展示する写真選びをする段階まで準備が進んでいる。
5月の作品展は第1弾と位置付け、その後は大きな会場での開催を目指し、巡回展も視野に入れている。
石田さんは「横内さんの作品を松本から全国に発信したい。日本に埋もれているこうした作品に、光を当てるきっかけにもしたい」と話した。 (浜秋彦)
その写真を、http://tenmasawa.com/archives/1923 からお借りしました。
乾板ガラスから80年以上の時を経て甦った昭和初期の信州松本の風景・人々の写真です。
横内勝司(1902-1936)とは:
松本の農家に8人兄弟の長男として生まれ、高等小学校卒業後に家業を継ぐ。
20代でカメラを手に入れ昭和11年に33歳の短い生涯を閉じるまでの僅かな期間に乾板式カメラで撮影された昭和初期の信州松本。
雄大なアルプスの山々や、当時としてはごくありふれた農村の日常、そしてそこに遊ぶ子供たちを捉えた躍動感溢れる作品の数々はまさに奇跡と言える。
だが、あまりに早すぎた死と、その後この国が辿った歴史の波に飲み込まれ、彼の存在とその作品を知る者は地元松本でさえ殆どいない。
石田さんが横内さんの作品に感動して、「横内勝司 写真展」を開催したいきさつ:
「写真家横内勝司さんの世界再び 三郷の石田さん作品展を計画」
http://townjoho.co.jp/%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6%E6%A8%AA%E5%86%85%E5%8B%9D%E5%8F%B8%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%86%8D%E3%81%B3%E3%80%80%E4%B8%89%E9%83%B7%E3%81%AE%E7%9F%B3%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93/
安曇野市三郷温の写真家石田道行さん(53)らは、昭和初期にアマチュアカメラマンの先駆けとして活躍した松本市筑摩出身の横内勝司さん(1901―36年)の作品展を計画している。横内さんと、その作品については2005年、本紙が「大量のガラス乾板発見」の記事で報じ、話題を呼んだ。石田さんは「これらの写真は松本の宝」といい、10年の時を経て再び光が当たる。
作品展は石田さんと同じく写真家の橋坂紀夫さん(66、松本市渚)、高野邦夫さん(66、新潟県)が実行委員会をつくり、5月1―5日、松本市両島のガーデン&ギャラリー風雅で行う計画だ。
昨年5月、松本市で開いた石田さんの作品展に横内勝司さんの長男祐一郎さん(87、フジゲン顧問)が来場。石田さんの作品に共感した祐一郎さんは、自分の父が写真をやっていたことなどを話し、自宅に作品を見に来るように誘った。
強い興味を持った石田さんは、早速訪れ、横内さんが残した大量のガラス乾板やプリントされた写真を目の当たりにした。何げない日常の一こまだが、日本の原風景を思わせる作品に、石田さんは「今まで約40年間、写真に携わってきたが、こんな衝撃を受けたのは初めて」とし、「あの時代のカメラで決定的瞬間を捉える技術も奇跡だが、写真に対する感性がものすごい。涙が出た」と興奮気味に振り返った。
その後、何回も祐一郎さん宅に通う中で、「作品をこのまま埋もれさせてはいけない」と思い、作品展の開催を提案。祐一郎さんも石田さんの情熱を理解し昨年末に了承、ガラス乾板など全てを貸し出した。
◇横内さんについては本紙が2005年2月13日付で「自宅の天井裏から大量のガラス乾板が発見された」として作品の内容や足跡などを報じ、写真に写っている場所なども調査。その後、「横内勝司の世界」と題し、全50回にわたり作品を紹介した。
石田さんは既に、1000枚近い作品をデータ化。橋坂さん、高野さんと作品展に展示する写真選びをする段階まで準備が進んでいる。
5月の作品展は第1弾と位置付け、その後は大きな会場での開催を目指し、巡回展も視野に入れている。
石田さんは「横内さんの作品を松本から全国に発信したい。日本に埋もれているこうした作品に、光を当てるきっかけにもしたい」と話した。 (浜秋彦)