後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「今日、カトリック教会での成人式の光景」

2016年01月10日 | 写真
日本のカトリック教会は伝統文化や習慣を重視しています。
例えば七五三の祝いや成人式の祝いもミサの中に取り入りて行います。希望すれば車のお祓いもしてくれます。
今日のカトリック小金井教会の主の洗礼のミサに成人式が組みいれてありました。いつもはもっと多いのですが、今年は3人だけが成人になりました。神父様の説教のあとに成人式が10分ほどあり、その後は通常のミサの式次第になります。
写真は今日のカトリック教会での成人式の風景写真です。
このような成人式もあることをご参考までにお送り致します。









中国の共産党独裁のもとで人々は心豊かに暮らしている!

2016年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム
誤解しないで下さい。中国人が心豊かに暮らしていると書いても私は共産党独裁の政治は間違っていると考えています。
しかし5000年の中国の歴史をごく簡略に考えても、現在の中国ほと大衆が美食を楽しみ旅行を自由に楽しんた時代はあったでしょうか?現在の中国は政治的な自由はありませんが恋愛の自由、外国旅行の自由、経済活動の自由、大学入学の自由、政治分野以外の学問の自由、自家用車購入の自由、信仰の自由などなど全ての自由があるようです。そのいろいろな自由の中に賄賂の自由もあるのが残念ですが。
今日は現在の中国人が宗教の自由のもとで心豊かにくらしている様子を写真でご報告したいと思います。
中国の三大宗教は仏教と儒教と道教と言います。
しかしそれは日本人の狭い視野で見た場合の言い方です。実は、その他に2305万人のキリスト教信徒や1800万人のイスラム教徒がいます。この二つを見落とさないことが中国の宗教事情を正しく理解するために重要と思います。
仏教はチベット仏教(ラマ教)と、日本と同じ大乗仏教に別れます。その他、中国の宗教事情は末尾につけた参考資料:「中国の宗教事情」をご覧下さい。
最近、中国は宗教ブームでいろいろな宗教が活性化しています。
その理由は独裁政治を続けている中国共産党が「共産党支配へ楯突かない限り」宗教の自由を大幅に認めているからです。
中国の独裁政治を批判しない限り、自由に宣教して良いのです。ただし全ての宗教組織は政府へ届けることが命令されています。
この宗教の流行は今後も続き、中国では宗教はますます盛んになると思われます。
そこで中国の宗教や信仰の中身を理解すれば中国人がいかに心豊かに暮らしているかが理解が出来ると思います。
それを理解するカギになるのが中国特有の伝統的な宗教の道教ではないでしょうか。
道教寺院はちょうど日本の神社のように大小さまざまで、津々浦々、そして平野にある農村、さらに山村などなど何処にでもあります。
道教には理路整然とした明快な教義も理屈もありません。賽銭を上げて拝めば、家内安全、無病息災、商売繁盛、になるのです。入試も合格しますし、結婚も出来ます。よろずの願い事をかなえてくれるのです
祀られている神様は関羽のような英雄であったり、地方の偉人であったり、千差万別です。立派な人が死ぬと、人々が守り神として祀るのです。
この様な信仰は日本の神道と非常に似ています。
日本人の多くは仏教と神道の両方を信じています。
同じ様に中国人は仏教徒もキリスト教徒も無宗教の人々も道教寺院にお賽銭を上げて家族の幸福を祈るのです。
道教の寺院(宮観)は漢民族が住んで居る場所なら世界中にあります。
日本人が樺太や満州に神社を建てたように道教寺院は漢民族の守り神なのです。民族の原始宗教なのです。
最近、蘇州の日本企業の現地社長をしていたある方から道教の聖地、玄妙観の写真を送って頂きました。祈っている中国人の様子を写した貴重な写真ですので、下にお送りします。気楽な中国の日常風景としてご覧下さい。

1番目の写真は夕暮れの玄妙観の境内です。人々が寛いで歩いています。平和な光景です。

2番目の写真は祀ってある神々の像です。本尊を補佐する神々です。

3番目の写真は若い女性が賽銭箱の前に膝まついて祈っている風景です。彼との結婚がうまく行くようにとも祈っているのでしょうか?

4番目の写真ではサラリーマン風の男性が会社の帰りに寄ってお祈りをしています。今担当しているプロジェクトが成功するようにでも祈っているのでしょうか?

5番目の写真は中年の女性が立ったままで祈っています。小学生の息子の成績が上がるようにとでも祈っているのでしょう。

6番目の写真には2人の女性が写っています。右側の女性は拝み台の上に膝まづいて祈ってます。左の女性は立って右の女性の祈りが終わるのを待っています。待っている間に両手で髪の毛の形を整えています。人間的な風景ですね。

7番目の写真は祈る前にご本尊様を見上げてしばし考えている様子です。何を考えているのでしょうか?意外にも今夜の夕飯は何にしようかと考えているのかも知れません。私は日曜日の午前中のミサのあいだに今日の昼食は何にしようかとよく考えることがあります。するとイエス様が「かけソバ」にしなさいとか、「スパゲテ」にしなさいと教えてくれるのです。イエス様はソバもスパゲテもご存知無い筈なので不思議な気分です。
くだらない冗談は止めます。
真面目に道教の話に戻ります。道教は日本人にとっては馴染まないと思っている方も多いと思います。しかし道教は日本にもしっかり根着いているのです。現在でも道端にある庚申塚そして妙見様と呼ばれるお堂は道教です。京都の町は道教の教えの方位にしたがって作られました。現在でも風水を信じている日本人も多いのです。横浜の中華街の関羽さまのお堂には多くの日本人がお詣りしています。道教は日本人の宗教の中に知らず知らずのうちに導入されていたのです。
そして日常の中国人は道教の寺院で家族の健康と平安を祈っているのです。それは日本の神社と変わらないのです。
中国は共産党独裁だから嫌いだと声高く叫ぶ日本人が多くいます。しかし心静かに中国人の日常の生活を観察することは非常に重要なことです。
どの民族とも戦争をしない決心のためには、それぞれの民族の平凡な毎日の風景を見れば良いのです。私はいつもそのように信じて来ました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料:「中国の宗教事情」==============
 まだまだ動いている、中国の宗教の現状(2011-07-06)
http://d.hatena.ne.jp/wanbi/touch/20110706/1309923707

中国には、宗教人口の正確な統計が取られていないが、「百度百科(2011.7現在)」に、おおよその数字が記されていた。それによると、 「仏教は、現在1.3万カ所の寺院があり、僧侶は約20万人、そのうちチベット語族の「ラマ教」の僧は約12万人、活仏は1700数人、寺院は3000余寺。「小乗仏教系」の僧侶は1万人、寺院は1600寺である。
「道教」は、道教の宮観(寺院)が1500カ所、道師は2.5万数人である。
「イスラム教」はウイグル族など10の少数民族が信仰している。これらの少数民族の総人口は約1800万人、モスクは3万カ所あって、イマム(僧侶)は4万人。
「ローマン・カトリック教」は、信者の数は約400万人で、神父、教職人員は約4000人、教会(天主堂)、会所は4600か所
「プロテスタント」は約1000万人いて、牧師が1.8万人。教会堂が1.2万か所、簡易集会所は2.5万か所となっている。
 1966年~1976年の“文化大革命”で、宗教を含む各方面に壊滅的の破壊をもたらした。現在は、中華人民共和国憲法第36条で、宗教の信仰の自由が定められている。
・キリスト教徒の7割が女性
 2009年に中国社会科学院世界宗教研究所が、31省でキリスト教信者の調査をまとめた「中国宗教報告」(2010)によると、中国のキリスト教徒は2305万人で、およそ全国の人口の1. 8%を占めるという。
(これは”百度百科”のカトリックとプロテスタントの合計数の1400万人よりも905万人上回るので、数字が著しく更新されたことになる)
リスト教徒のうち、洗礼を受けた者は1556 万人で67.5%占めた。中国の女性のキリスト教徒は男性より多く、その割合は7人対 3人といわれる。
・1993年以降に入信した者が73.4%
 中国のキリスト教徒の文化水準は、半数以上が小学校および以下にあった。入信の理由として、7割近くが「自分や家族の病気など」をあげ、「家がキリスト教徒であったため」というケースは15%であった。ただしここ数年来、キリスト教徒の数が大部分の地区で上昇しており、1993年以降に入信した者が73.4%に達しているという。
資料 金沢編「中国宗教報告」社会科学文献出版社(2010.8)