琴奨菊が優勝しました。10年ぶりの日本人の優勝です。持ち前のがぶり寄りで一気に3横綱を倒し14勝1敗の文句なしの成績です。気が優しくて怪我ばかりしていた琴奨菊が生き返ったように強くなった今場所です。来場所も優勝したら横綱にもなれそうです。
今場所は白鵬は3敗、日馬富士3敗、鶴竜5敗でした。上位に強い稀勢の里に負けたのが印象的でした。
日馬富士の素早さが戻ってきて気持ちの良い動きを見せてくれました。
最年長の安美錦がインフルエンザにもめげず千秋楽まで闘いました。
大型の力士、逸の城が最近ふるいません。今場所は2勝13敗でした。私の好きな松鳳山も5勝10敗です。残念です。
前頭12枚目の正代が10勝5敗でと健闘し、同じく13枚目のベテランの豪風が10勝5敗と良い戦果でした。
遠藤や大砂嵐が休場してしまい面白さが減りました。
そして今場所は10年ぶり、60場所ぶりに日本人力士が優勝した場所になったのです。
わたしは相撲にはあまり関心が無かったのですが、照国・安芸乃海を見たという相撲大好きな家内と毎日観ているうちにだんだんと興味を持つようになりました。
そして何故外国人力士がこのように活躍するのか考えてみました。
それには2つの理由があると思います。
その一つは、日本人の親方達が外人力士を相撲の伝統に従いながら公平に育て彼らの強さを引き出したからです。
二番目の理由は数多くの力士をモンゴル、ブラジル、中国、韓国、ロシア、ブルガリア、エストニアなどから受け入れて来たからです。
この2つの理由についてもう少し深く考えてみます。
まず相撲界の民主的な、そして国際的な文化について考えてみたいと思います。
いかにも封建的で排他的な文化を持っていそうな相撲界が、意外にも開放的で自由に外国人力士を受け入れたのです。
その上、外国人力士を日本人力士と差別せず公平に育て上げたのです。個人の才能を尊重し上手に指導し、稽古を続けさせたのです。このような指導をした親方達が偉かったのです。
しかも強くするだけでなく相撲文化の伝統を寸分も曲げずに外人力士に伝承したのです。
モンゴル人は勿論、ロシアやブルガリヤやエストニア出身の力士達の挙動と日本語が、日本人以上に日本の伝統になっているのです。これは奇跡のようです。私は外国への日本文化の伝承に興味がありますので、まずこの点で感動しています。
この相撲界の自由で国際的な文化を誇りに思っています。それは外国にたいして自慢すべき文化ではないでしょうか?
もう一つは外国人力士の数の多さです。以下は外国出身の力士の一覧表です。
幕内の外国出身力士(2015年初場所)
http://www.nippon.com/ja/genre/society/l00090/
白鵬(29) 横綱 モンゴル 宮城野部屋
鶴竜(29) 横綱 モンゴル 井筒部屋
日馬富士(30) 横綱 モンゴル 伊勢ヶ浜部屋
碧山(28) 関脇 ブルガリア 春日野部屋
逸ノ城(21) 関脇 モンゴル 湊部屋
栃ノ心(27) 前頭1 グルジア 春日野部屋
照ノ富士(23) 前頭2 モンゴル 伊勢ヶ浜部屋
魁聖(28) 前頭5 ブラジル 友綱部屋
旭天鵬(40) 前頭7 モンゴル 友綱部屋
玉鷲(30) 前頭9 モンゴル 片男波部屋
蒼国来(31) 前頭10 中国 荒汐部屋
旭秀鵬(26) 前頭12 モンゴル 友綱部屋
荒鷲(28) 前頭12 モンゴル 峰崎部屋
大砂嵐(22) 前頭13 エジプト 大嶽部屋
時天空(35) 前頭13 モンゴル 時津風部屋
鏡桜(26) 前頭15 モンゴル 鏡山部屋
上の表を見ると現在の相撲界は外国人力士を抜きにしては考えられないことがよく分かります。
これをもう少し長い期間で考えて過去の歴代の力士の出身国を示すと以下のようになります。
歴代外国人相撲力士の出身の多い国・地域
http://matome.naver.jp/odai/2142128884307260201(更新日: 2015年11月17日 )
1 モンゴル55
2 アメリカ合衆国(米国)31
3 ブラジル16
4 大韓民国(韓国),中華人民共和国(中国)12
6 トンガ8
7 ロシア6
8 グルジア,フィリピン4
10アルゼンチン,英国,エストニア,サモア,ブルガリア2
上の一覧表を見るといろいろな感慨が浮かんできます。
これほど濃密な文化交流は他の分野ではあまり無いのではないでしょうか?
相撲の世界を単に勝敗を楽しむだけでなく国際的な文化交流という視点で見るとこれほど興味深いものがありません。
その証拠の一つが外人力士の達者な正しい日本語です。それは感動的なほどです。
それにしてももう少し日本人力士に頑張って貰いたとと強く願っております。10年ぶりの優勝ではなく、連続優勝は無理でも2場所ごとに優勝をしてくれたらもっと、もっと相撲が面白くなる筈です。
今日の挿絵代わりの写真はモンゴル力士に敬意を表してその国の風景と建物の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
上の写真はウランバートルにあるガンダン・テグチンレン寺院です。
写真と文章の出典は、http://www.tabitamago.jp/mongolia/ulanbator.html です。
チベット仏教のお寺です。モンゴルの人々からの信仰がとても篤く、ウランバートルにあるラマ教の総本山ともいうべき場所です。ガンダン寺の一番奥に、観音堂があり、中に入ると高さ25mもある大きな観音菩薩(モンゴル名メグジド・ジャナライサク)が立っています。
上の写真はボグドハーン宮殿博物館。(http://homepage2.nifty.com/ten-yasu/world/mn/uln2.html)
革命前の活仏の宮殿で、瑠璃瓦が鮮やかな中国風の見事な建築物である。 内部にはチベット仏教の曼荼羅や仏像がたくさん展示されている。あまり古い建物のないウランバートルにあっては貴重な文化財と言えよう。
今場所は白鵬は3敗、日馬富士3敗、鶴竜5敗でした。上位に強い稀勢の里に負けたのが印象的でした。
日馬富士の素早さが戻ってきて気持ちの良い動きを見せてくれました。
最年長の安美錦がインフルエンザにもめげず千秋楽まで闘いました。
大型の力士、逸の城が最近ふるいません。今場所は2勝13敗でした。私の好きな松鳳山も5勝10敗です。残念です。
前頭12枚目の正代が10勝5敗でと健闘し、同じく13枚目のベテランの豪風が10勝5敗と良い戦果でした。
遠藤や大砂嵐が休場してしまい面白さが減りました。
そして今場所は10年ぶり、60場所ぶりに日本人力士が優勝した場所になったのです。
わたしは相撲にはあまり関心が無かったのですが、照国・安芸乃海を見たという相撲大好きな家内と毎日観ているうちにだんだんと興味を持つようになりました。
そして何故外国人力士がこのように活躍するのか考えてみました。
それには2つの理由があると思います。
その一つは、日本人の親方達が外人力士を相撲の伝統に従いながら公平に育て彼らの強さを引き出したからです。
二番目の理由は数多くの力士をモンゴル、ブラジル、中国、韓国、ロシア、ブルガリア、エストニアなどから受け入れて来たからです。
この2つの理由についてもう少し深く考えてみます。
まず相撲界の民主的な、そして国際的な文化について考えてみたいと思います。
いかにも封建的で排他的な文化を持っていそうな相撲界が、意外にも開放的で自由に外国人力士を受け入れたのです。
その上、外国人力士を日本人力士と差別せず公平に育て上げたのです。個人の才能を尊重し上手に指導し、稽古を続けさせたのです。このような指導をした親方達が偉かったのです。
しかも強くするだけでなく相撲文化の伝統を寸分も曲げずに外人力士に伝承したのです。
モンゴル人は勿論、ロシアやブルガリヤやエストニア出身の力士達の挙動と日本語が、日本人以上に日本の伝統になっているのです。これは奇跡のようです。私は外国への日本文化の伝承に興味がありますので、まずこの点で感動しています。
この相撲界の自由で国際的な文化を誇りに思っています。それは外国にたいして自慢すべき文化ではないでしょうか?
もう一つは外国人力士の数の多さです。以下は外国出身の力士の一覧表です。
幕内の外国出身力士(2015年初場所)
http://www.nippon.com/ja/genre/society/l00090/
白鵬(29) 横綱 モンゴル 宮城野部屋
鶴竜(29) 横綱 モンゴル 井筒部屋
日馬富士(30) 横綱 モンゴル 伊勢ヶ浜部屋
碧山(28) 関脇 ブルガリア 春日野部屋
逸ノ城(21) 関脇 モンゴル 湊部屋
栃ノ心(27) 前頭1 グルジア 春日野部屋
照ノ富士(23) 前頭2 モンゴル 伊勢ヶ浜部屋
魁聖(28) 前頭5 ブラジル 友綱部屋
旭天鵬(40) 前頭7 モンゴル 友綱部屋
玉鷲(30) 前頭9 モンゴル 片男波部屋
蒼国来(31) 前頭10 中国 荒汐部屋
旭秀鵬(26) 前頭12 モンゴル 友綱部屋
荒鷲(28) 前頭12 モンゴル 峰崎部屋
大砂嵐(22) 前頭13 エジプト 大嶽部屋
時天空(35) 前頭13 モンゴル 時津風部屋
鏡桜(26) 前頭15 モンゴル 鏡山部屋
上の表を見ると現在の相撲界は外国人力士を抜きにしては考えられないことがよく分かります。
これをもう少し長い期間で考えて過去の歴代の力士の出身国を示すと以下のようになります。
歴代外国人相撲力士の出身の多い国・地域
http://matome.naver.jp/odai/2142128884307260201(更新日: 2015年11月17日 )
1 モンゴル55
2 アメリカ合衆国(米国)31
3 ブラジル16
4 大韓民国(韓国),中華人民共和国(中国)12
6 トンガ8
7 ロシア6
8 グルジア,フィリピン4
10アルゼンチン,英国,エストニア,サモア,ブルガリア2
上の一覧表を見るといろいろな感慨が浮かんできます。
これほど濃密な文化交流は他の分野ではあまり無いのではないでしょうか?
相撲の世界を単に勝敗を楽しむだけでなく国際的な文化交流という視点で見るとこれほど興味深いものがありません。
その証拠の一つが外人力士の達者な正しい日本語です。それは感動的なほどです。
それにしてももう少し日本人力士に頑張って貰いたとと強く願っております。10年ぶりの優勝ではなく、連続優勝は無理でも2場所ごとに優勝をしてくれたらもっと、もっと相撲が面白くなる筈です。
今日の挿絵代わりの写真はモンゴル力士に敬意を表してその国の風景と建物の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
上の写真はウランバートルにあるガンダン・テグチンレン寺院です。
写真と文章の出典は、http://www.tabitamago.jp/mongolia/ulanbator.html です。
チベット仏教のお寺です。モンゴルの人々からの信仰がとても篤く、ウランバートルにあるラマ教の総本山ともいうべき場所です。ガンダン寺の一番奥に、観音堂があり、中に入ると高さ25mもある大きな観音菩薩(モンゴル名メグジド・ジャナライサク)が立っています。
上の写真はボグドハーン宮殿博物館。(http://homepage2.nifty.com/ten-yasu/world/mn/uln2.html)
革命前の活仏の宮殿で、瑠璃瓦が鮮やかな中国風の見事な建築物である。 内部にはチベット仏教の曼荼羅や仏像がたくさん展示されている。あまり古い建物のないウランバートルにあっては貴重な文化財と言えよう。