後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「ある聖職者から貰った個人的な手紙」

2020年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム
これはある聖職者から貰った個人的な手紙です。個人的な手紙を公表して良いものか随分迷いましたが公表することにしました。キリスト教の聖職者が偶然知り合った他人をどのように愛しているかが語られているのです。それは神とイエス・キリストの人間に対する愛です。
個人的な手紙ですが普遍的な内容の手紙です。そこで公表することにいたしました。

ある聖職者とは現在ウクライナ正教の高位の聖職者として活躍している金田一豊さんです。神田のニコライ堂で2度だけお会いした方です。この8月28日に私は金田一豊さんへ以下のような手紙を送りました。

金田一豊さま、
ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
金田一豊さまは忘れ得ぬ方です。
それで最近、以下のような記事をブログに掲載いたしました。(記事のコピーは末尾にあります)  ご笑覧頂ければ幸せです。
主の平和が金田一豊さまと共にありますように祈っています。  シルベスター後藤和弘

この手紙に対して9月30日に金田一豊さんから以下のようなお手紙を頂きました。
====金田一豊さんからのお手紙=================

キリスト我らのうちにあり
ご無沙汰しております。お変わりはありませんか。
時折こうやって頂けるメールをうれしく思っています。
後藤さんも、僕にとってとても印象深く、忘れがたいお方です。
いつも恐縮してしまうほどの素晴らしい扱いをしていただいているので、感謝の言葉だけでは足りないと感じてしまっているほどです。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
よく覚えていただいて、本当に有り難く思います。
いま、世の中は、政治、経済、信仰、宗教、様々なことが変わらざるを得ない状況になってしまいました。
コロナウイルスという得体の知れない魔物か怪物かが多くの場所で猛威を振るっています。
後藤さんは体調などは大丈夫でしたでしょうか。 非力ながらお祈りしています。

僕が親しくしていますユダヤ教やイスラム教の方からも、シナゴーグやモスクが閉鎖、家庭での個人祈祷、オンラインでの礼拝、となったと伺いました。
どのような宗教でも、信仰をもち祈りの生活をしている方々が追いやられてしまうような状況が現実に起こっているというのは、本当に悲しい思いです。
親しくしていますギリシャの修道師からも、知恵と祈りを本当に用いなければならないときになっている、とアドバイスを頂いています。

人生、そして信仰の大先輩であるシルベスター後藤さんからも、いろいろ教えていただければ有難いなと思っています。
どうぞ、心の片隅に僕のことを思い出すことがあれば、一言でもお祈りいただけたら嬉しく思います。
まだまだ、ウイルス、世の中、どのようになっていくかわかりませんが、御身体に気を付けてお過ごしください。
返事が遅くなり、失礼しました。
キリストにありて
主の愚弟、輔祭fr,John Kaneda
===================================
金田一豊さんとはニコライ堂で2度お会いしただけです。
しかしその偶然知り合った私をこんなにも大切にしてくれるのです。それはイエスが私を愛しているからです。宗教を信じる人々は聖職者を通して神の愛を実感する場合があります。
私は金田さんを通して神の愛を実感するのです。
その上この手紙には次のように書かれています。
「僕が親しくしていますユダヤ教やイスラム教の方からも、シナゴーグやモスクが閉鎖、家庭での個人祈祷、オンラインでの礼拝、となったと伺いました。」
金田さんはユダヤ教やイスラム教の方々ともお付き合いのある心の広い方なのです。私にも心を広く持ちなさいというメッセージのように感じます。

このように偶然お会いした人から大きな影響を受けることがあるのです。これも人生の不思議さなのです。皆様にもそんな経験があるでしょぅか?

今日の挿絵代わりの写真は尾瀬の草紅葉と、岡山県の恩原ダム湖と、志賀草津道路の渋峠の紅葉風景です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料===========================
「偶然知り合った人が私に新しい世界を広げた」 (2020年08月25日 掲載記事)
今日は偶然知り合った人が私に新しい世界を広げた不思議な体験をご紹介いたします。
偶然知り合った人は金田一豊さんという人でした。新しい世界とはロシア正教の世界です。
それは10年くらい前に神田のニコライ堂で起きたことでした。金田一豊さんという聖職者に偶然お会いしたのです。
ニコライ堂の事務所に寄り、教義書を買おうとしたら偶然お会いしたのです。
彼は、「一度ニコライ堂の礼拝式に出席してみませんか」と私をと誘ってくれたのです。
次の日曜日、ニコライ堂へ再度行きました。当時、伝教師だった金田一豊師は実に親切に礼拝式の内容を説明してくれました。
儀式は驚くほど長時間で、10時に始まり約3時間、午後1時近くに終りました。
荘厳な合唱で進める儀式で、その合唱の芸術性には感動しましたが、堅苦しい儀式なのでカトリックの私には
疎外感と違和感があり、出席したことを多少後悔もしていました。
見上げると聖堂のあちこちにマリア様のイコンが沢山飾ってあります。そこで気楽に母の居る実家に帰った心算で居ることに決めました。
金田さんは華やか法衣を着て、主教の行列や祭壇での祈祷に聖職者として参列しています。
しかし驚いたこと金田さんが、ニコニコしながら祭壇から降りてきて私のそばに立ち親切に説明してくれました。
驚いたことに祈祷の合間に、3回も私のそばに来てくれたのです。カトリックではミサの最中に聖職者が祭壇を降りて
一般信者のそばに来ることは絶対にありません。ロシア正教の人間一人一人を大切にする雰囲気に感動しました。
そして礼拝式の後、彼は私にウクライナ出身の美しい奥さんやそのお母さんにも紹介してくださって私を
本当の友人のように受け入れてくれたのです。
帰りの電車の中で私は俄然ロシア正教に興味を持ち始めました。帰宅後いろいろ調べました。
(以下省略します)

1番目の写真は日本最大の山岳湿地を染め上げる尾瀬の草紅葉の風景です。出典は、https://www.onestory-media.jp/post/?id=2281 です。
1949年に発表された唱歌「夏の思い出」によって一躍有名となった『尾瀬』は秋の「草紅葉」も他の季節とは異なった風情があります。

2番目の写真はのどかな高原に紅葉に染まる恩原ダム湖です。出典は、https://www.onestory-media.jp/post/?id=2281 です。
岡山県と鳥取県の境、標高約700mの『恩原(おんばら)高原』に位置する『恩原ダム』がせき止められてできた『恩原湖』です。鏡面のような湖に映し出される紅葉もさることながら、足元にはカラマツの落ち葉が敷き詰められ、まるで黄金色の絨毯のようです。

3番目の写真は紅葉の平原を縫うように流れる沢や池塘が煌めく渋峠からの風景です。、
出典は、https://www.onestory-media.jp/post/?id=2281 です。
『草津白根山』と『横手山』を通過する国道292号(志賀草津道路)に位置する『渋峠』は、標高2,172mと、国道の標高では日本一の高さを誇ります。