裁判員制度。この制度による裁判のやり方、判決など、マスコミ報道から受けとる私なりの印象は、今の日本社会が、被害者感情を強調する風潮にあふれ、これまでの裁判判決への批判が根強くある、というふうに。さらには、犯罪抑止力としての機能をも与えているかのような・・・。
少年事件。親殺し、放火など「凶悪化」する犯罪・事件に対して、少年法がたびたび「改正」され、その法体系のもとで、家裁送致から検察への逆送致が恒常化して、少年への判決も厳しくなっている傾向。少年に向き合う家裁の調査官、弁護士も苦闘・苦悩している実態があるようです。
この書は、少年事件を手がける4人の弁護士と少年の精神鑑定に携わる児童精神科医の対話集。具体的な事件とその裁判等を通じて見えてくる「非行」「いじめ」「育児放棄」「学校」「地域」など少年を取り巻く現実の中で起こった「少年」事件。
犯罪を犯した少年の生い立ち、家族関係、生育過程、教育の実態、そしてその心の「闇」の解明に裁判所がどのように関係しているのか、「裁き」「法廷」での議論などの実態も明らかにしながら、問題提起をしています。
少年への「自己責任」の追求のあり方、それは広く犯罪者への責任(自己責任)を追求する今のマスコミや世間のあり方へ、そして「裁判員制度」への、現場から一石を投じるものでもあるように感じました。
少年事件。親殺し、放火など「凶悪化」する犯罪・事件に対して、少年法がたびたび「改正」され、その法体系のもとで、家裁送致から検察への逆送致が恒常化して、少年への判決も厳しくなっている傾向。少年に向き合う家裁の調査官、弁護士も苦闘・苦悩している実態があるようです。
この書は、少年事件を手がける4人の弁護士と少年の精神鑑定に携わる児童精神科医の対話集。具体的な事件とその裁判等を通じて見えてくる「非行」「いじめ」「育児放棄」「学校」「地域」など少年を取り巻く現実の中で起こった「少年」事件。
犯罪を犯した少年の生い立ち、家族関係、生育過程、教育の実態、そしてその心の「闇」の解明に裁判所がどのように関係しているのか、「裁き」「法廷」での議論などの実態も明らかにしながら、問題提起をしています。
少年への「自己責任」の追求のあり方、それは広く犯罪者への責任(自己責任)を追求する今のマスコミや世間のあり方へ、そして「裁判員制度」への、現場から一石を投じるものでもあるように感じました。