白昼の中津川市で起こった一家5人惨殺事件。母親から孫までどういう動機があったのか。誰が殺したのか。重傷の娘婿の「義父に刺された」との110番通報があったことから、原平容疑者宅へ警察が駆けつけたところ、家の中で5人が首を絞められて殺されていた。その中の乳児(孫)は、生後わずか3週間であったという。
原「容疑者」は、のどを包丁で刺して浴槽に倒れていた。小さな集落で起こった悲惨な事件。状況から原平容疑者の犯行と見られている。職場の同僚は原容疑者について「怒っている姿を見たことがない」「命の大切さを説いていた」と。
周囲の人が「穏やかな性格」という容疑者がどうして生後3週間の孫まで道連れに無理心中を図ったのか。肉親に殺されてしまった家族の、ましてやこの世に生を受けて間もない乳児を含め、無念さは、どれほどであったろうか。今夜7時のNHKの報道番組を見ながら本当に心痛む思いであった。
が、ふとアナウンサーの言葉、またテロップを見て我が目を疑った。「原容疑者」ではなく、「原事務長」としてあるではないか。別の殺人犯がいたのか、そうではない、やはり殺害犯は「原平(はらたいら)」であることを放送では流している。しかし、「容疑者」ではなく、「事務長」であったのは、どういうわけからか。
娘婿の110番通報では、「義父に刺された」とあった。また、原「容疑者」も自分が殺したことを認めたという記事も掲載されている(「朝日新聞」2/28朝刊14判1面)。だが、今日の夜7時の放送では「原事務長」であった。その後はテレビやラジオのニュースを見聞きしていないので分からないが、犯人は別にいるのか、そのような報道にはなっていない。
はたまた「原事務長」も重態で事情が聞けないからなのか、この人も死んでしまう可能性が強いからなのか。一家心中の場合、他の家族を殺した殺人犯でも、死ねば新聞では犯人扱いではなく、それなり死者扱いされる。そのための伏線なのか。はたまたもっと別な理由があるのか。
朝日新聞の夕刊には、この事件の続報がいっさい掲載されていないのも奇妙な感じがする。
テレビのインタビューで、職場の同僚の証言も「原事務長は、・・・」となっている。他の放送局・メディアでも「原事務長」となっていたらしい。人権意識からくるのか。
「事務長」という肩書きがあって胸をなで下ろした報道関係者。これが、農家であったり、会社員であったらどう表現するのか、皮肉ではなく考え込んでしまった。こうした一家心中事件のたびに、あまりにも日本的な(かどうか確信は持てないが)特異性のために、及び腰になる報道スタイルを感じる。
原「容疑者」は、のどを包丁で刺して浴槽に倒れていた。小さな集落で起こった悲惨な事件。状況から原平容疑者の犯行と見られている。職場の同僚は原容疑者について「怒っている姿を見たことがない」「命の大切さを説いていた」と。
周囲の人が「穏やかな性格」という容疑者がどうして生後3週間の孫まで道連れに無理心中を図ったのか。肉親に殺されてしまった家族の、ましてやこの世に生を受けて間もない乳児を含め、無念さは、どれほどであったろうか。今夜7時のNHKの報道番組を見ながら本当に心痛む思いであった。
が、ふとアナウンサーの言葉、またテロップを見て我が目を疑った。「原容疑者」ではなく、「原事務長」としてあるではないか。別の殺人犯がいたのか、そうではない、やはり殺害犯は「原平(はらたいら)」であることを放送では流している。しかし、「容疑者」ではなく、「事務長」であったのは、どういうわけからか。
娘婿の110番通報では、「義父に刺された」とあった。また、原「容疑者」も自分が殺したことを認めたという記事も掲載されている(「朝日新聞」2/28朝刊14判1面)。だが、今日の夜7時の放送では「原事務長」であった。その後はテレビやラジオのニュースを見聞きしていないので分からないが、犯人は別にいるのか、そのような報道にはなっていない。
はたまた「原事務長」も重態で事情が聞けないからなのか、この人も死んでしまう可能性が強いからなのか。一家心中の場合、他の家族を殺した殺人犯でも、死ねば新聞では犯人扱いではなく、それなり死者扱いされる。そのための伏線なのか。はたまたもっと別な理由があるのか。
朝日新聞の夕刊には、この事件の続報がいっさい掲載されていないのも奇妙な感じがする。
テレビのインタビューで、職場の同僚の証言も「原事務長は、・・・」となっている。他の放送局・メディアでも「原事務長」となっていたらしい。人権意識からくるのか。
「事務長」という肩書きがあって胸をなで下ろした報道関係者。これが、農家であったり、会社員であったらどう表現するのか、皮肉ではなく考え込んでしまった。こうした一家心中事件のたびに、あまりにも日本的な(かどうか確信は持てないが)特異性のために、及び腰になる報道スタイルを感じる。