今年も政治と金の問題で終わってしまう。むしろ、今年もまた、小沢さんに振り回された1年。小選挙区導入を成し遂げた小沢さん。それ以降の政治情勢。政党の離合集散の中心にいて、あまたの政治家を振り回し、自民党を追いやり、ついでにせっかくの民主党政権を振り回し、つまるところ、国会を不毛の議論の場にして、国民の間に、政治不信・政党政治不信を決定的にした。
いつまでこのような状況が続くのか。大正デモクラシーが潰され、政党政治崩壊につながっていった、戦前の危機につながりはしないだろうか。その先は、ご承知の通りの結果を導いたのだが。そうした方向に行かないためにも、何とか頑張って欲しいのだ、民主党には。
自民党は、政権復帰後に安保条約改定を米国に提起する方針を固めた、とのこと。集団的自衛権の行使を前提に、共同防衛の対象地域を拡大し、日米双方の領土に加え、「管轄下にある諸島」や域内の部隊、艦船、航空機に対する攻撃も共同防衛の対象。今後は対象を「太平洋地域」に限定するかどうかなどについて議論を進めるらしい。
ただ、このことは安保改定の提起は衆院選マニフェストには盛り込まない方針。このように、自民党が選挙では一言も言わずに、政権を取ったらいよいよあからさまにしていく腹づもり。いよいよきな臭い感じがしないでもない。
民主党のごちゃごちゃの中で、自民党に政権が再び渡ったならば、いったい国民生活はどうなるのか。