鳩山さんの施政方針演説。「格調」「理念」高く、という点ではなかなかのできばえ。しかし、政権を取って最初の演説ならともかく、外交、経済、さまざまな課題が山積して、ただちに手を打たなければならないのに、「宇宙」語では国民の心にはなかなか響かない。
平田オリザさんが演説原稿に手を入れたそうだが、彼の芝居、リアルに現実・生活を描きながら、あてもない空間をさまよっているような感じ。またその反対だったり・・・。それがまた彼の作劇術の魅力なのだが。ちょっと政治家の演説には向かないかも。
ガンジーの「労働なき富」は、たしかに当時のインド社会の民主的な改革の方途としては実にすばらしく、今でも少しも色あせないし、まさに現代社会のひずみ解消に向けて、発信する力と現実性を持ちうるものだ。
しかし、このフレーズ、母親からの巨額な資金援助を受けていた(を知らぬ存ぜぬの)鳩山さんの言葉にはしごく向かない表現。ガンジーさんも「霊界」で怒っていると、「幸福の何チャラ」総裁も、言い出すに違いない。
野党からヤジが飛ぶのも当然と言えば、当然。それにしても、ヤジのことば。新聞報道によって異なるのだが、「あんた」「おまえ」。これが、一国の首相に向かって発する言葉かと耳を疑った。一国の宰相の地位、いかに軽い存在にすぎないことが、歴然とする発言。
与党側も与党側で、閣僚自らヤジを飛ばすことが日常茶飯事になっている(亀井さんの居直り・不規則発言は、ひどいものだが)。民主党の一年生議員、小沢仕込みのヤジを飛ばすと。負けじと野党議員も・・・。下品な言葉のやりとりくらいで済めばいいが、かつてのように肉弾相打つ乱闘国会にでもなったら、それこそド顰蹙もの。
あるマスコミではないが、「学級崩壊」ならぬ「国会崩壊」。そんなところで、天下国家のことを語るとは! 民の憂いごとなんかそっちのけで、選挙に勝つか負けるかだけが、与野党の関心事。ここで、敵を倒しておけば、夏の陣での自軍が有利だ、と。
自民党。定年制を巡ってごたごたが起こって、一件落着のような感じだが、火種はくすぶっている。公明党。埼玉選挙区、いったんは撤退を決定したが、民主党支持下落で再び立候補させるとか。社民党はあの体たらく、さて他の政党は?
政治家志望の若い人が増えているらしい。仕事として魅力があるかどうか別として、各党の公募(公明党ん、共産党は除く)には、けっこう30台、40代の脱サラ組を含めて殺到する。国会議員でこれなんだから、各種の首長、県・市区町村議会にも若い連中がチャレンジしてくる。
そういう意味では、政治を芸能情報並みに身近なものにし(スポーツ新聞の、政治に関する記事はとてもおもしろい)、主権者としての国民の眼をむかさせる効果としては、今の国会(政権交代)の姿は、実に啓蒙的(教育的)ではある。
平田オリザさんが演説原稿に手を入れたそうだが、彼の芝居、リアルに現実・生活を描きながら、あてもない空間をさまよっているような感じ。またその反対だったり・・・。それがまた彼の作劇術の魅力なのだが。ちょっと政治家の演説には向かないかも。
ガンジーの「労働なき富」は、たしかに当時のインド社会の民主的な改革の方途としては実にすばらしく、今でも少しも色あせないし、まさに現代社会のひずみ解消に向けて、発信する力と現実性を持ちうるものだ。
しかし、このフレーズ、母親からの巨額な資金援助を受けていた(を知らぬ存ぜぬの)鳩山さんの言葉にはしごく向かない表現。ガンジーさんも「霊界」で怒っていると、「幸福の何チャラ」総裁も、言い出すに違いない。
野党からヤジが飛ぶのも当然と言えば、当然。それにしても、ヤジのことば。新聞報道によって異なるのだが、「あんた」「おまえ」。これが、一国の首相に向かって発する言葉かと耳を疑った。一国の宰相の地位、いかに軽い存在にすぎないことが、歴然とする発言。
与党側も与党側で、閣僚自らヤジを飛ばすことが日常茶飯事になっている(亀井さんの居直り・不規則発言は、ひどいものだが)。民主党の一年生議員、小沢仕込みのヤジを飛ばすと。負けじと野党議員も・・・。下品な言葉のやりとりくらいで済めばいいが、かつてのように肉弾相打つ乱闘国会にでもなったら、それこそド顰蹙もの。
あるマスコミではないが、「学級崩壊」ならぬ「国会崩壊」。そんなところで、天下国家のことを語るとは! 民の憂いごとなんかそっちのけで、選挙に勝つか負けるかだけが、与野党の関心事。ここで、敵を倒しておけば、夏の陣での自軍が有利だ、と。
自民党。定年制を巡ってごたごたが起こって、一件落着のような感じだが、火種はくすぶっている。公明党。埼玉選挙区、いったんは撤退を決定したが、民主党支持下落で再び立候補させるとか。社民党はあの体たらく、さて他の政党は?
政治家志望の若い人が増えているらしい。仕事として魅力があるかどうか別として、各党の公募(公明党ん、共産党は除く)には、けっこう30台、40代の脱サラ組を含めて殺到する。国会議員でこれなんだから、各種の首長、県・市区町村議会にも若い連中がチャレンジしてくる。
そういう意味では、政治を芸能情報並みに身近なものにし(スポーツ新聞の、政治に関する記事はとてもおもしろい)、主権者としての国民の眼をむかさせる効果としては、今の国会(政権交代)の姿は、実に啓蒙的(教育的)ではある。