雨降りの午後。向島百花園。
アジサイには、雨が似合う。
降ったりやんだりのお天気。入園者も少なく、のんびりと散策。
タイサンボク。
ヤマユリ。
リンドウ。
ハンゲショウ(半夏生)。
ネムノキ。
カザグルマ。
カルガモたちはどうなったか? 四阿で雨宿りをしていると、現れました。親鳥とヒナたちがスイスイと水面を。
ヒナは、合計7羽。
親鳥のあとをついていきます。正面の叢に。
雨脚が強くなってきました。親子であちこち ウロウロ。天敵の野良猫がうろつかないうちに。
ヒナたちが叢の中に。
そのうち姿が見えなくなりました。
さて、帰ろうかとすると、「オナガ」が。
※オナガ
オナガといえば名前の由来でもある尾羽根の長さとともに、「ゲーッ・ゲッゲ」 などという悪声が特徴です。このため「声がうるさい鳥」というイメージだけをお持ちの方が多いかもしれません。
ところが近くできちんと観察すると、スマートな体形で、頭は黒く、翼や長い尾は青、さらには尾羽の先端に白のワンポイントと美しい鳥なので、観察会などで望遠鏡を覗き「オナガってこんなにきれいだったのですか?!」という感想を述べる方も多いです。尾が長いので全長は37cmほどもありますが、尾を除く体の大きさはムクドリ大です。
外敵を警戒する時などはうるさいだみ声で騒ぎたてますが、カップルの相手などに対しては「キュルルル」といった甘い声も出します。
オナガは、地球上ではユーラシア大陸の東西両端の2つの離れた地域に分かれて分布しています。分布の一方はロシア東部、中国東部、日本など東アジアで、もう一方はイベリア半島の一部です。この2つの地域のオナガは遺伝子的には種レベルでの差異がみられ、2つの分布域に隔離されてからかなりの時間が経過していることが伺われるそうです。
日本国内でも不思議な分布をしており、1970年代までは本州と九州に留鳥として生息していましたが、1980年代には西日本での繁殖記録が全くなくなり、急に姿が見られなくなってしまいました。この原因はわかっていません。
現在は日本海側では石川県以北、太平洋側では、神奈川県以北、内陸部では長野県以東で見られ、これらの地域ではむしろ増加しているともいわれます。同じ1980年代に福島県付近などでは分布が拡大したことが報告されています。
オナガは、里山や市街地など人家の周辺に見られ、群れで生活しています。群れの結束が強く、両親以外の群れのメンバーがヒナに餌を運ぶことが観察されています。カラスや猫等の外敵に対しては群れのメンバー総動員で攻撃します。カラス科の鳥だけに、知能の発達も良いようです。
三鷹市内では、秋に柿の実などを、群れでついばみにくる姿が目立ちますが、留鳥で、一年中見られる鳥です。
(この項、「」HPより)
けっこう目立ちます。園内の木々を飛び回っています。