おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「公約実行」って

2009-12-31 14:23:31 | つぶやき
公約修正、矛盾に悩む…鳩山政権100日(読売新聞) - goo ニュース 
 来夏の参院選に向けて、共産党と公明党の選挙ポスターが目立つ。余計だが、公明党のポスターは、政党としてはちょっと異色。女性候補者の姿を大きく、政党名は小さくして、化粧品のような何かのCMの雰囲気。政党隠し路線なのか?
 民主党のポスターが見当たらない。と今日初めて見ました。「公約実行」って。えっ、というのがホントウの第一印象。
 この10年の自公政権下で、国民無視のやりたい放題政治のつけを払わなければならない、さらに不況・・・、マニフェスト実現にもさまざまな困難があった、その中での予算編成。そのことは認める。でも、公約実現が徹底しなかったことも事実。それを鳩山さんは詫びたばかり。むしろ、「公約実行」不徹底というのが国民の一般的な意識ではないか。まずその反省があってしかるべき。
 勿論、このスローガン「公約実行」には、深謀遠慮が見え隠れ。国民新党やら社民党の連立政権の故の公約不徹底がある、何としても民主党単独過半数になれば、今度こそ「公約」が「実行」できる・・・。小沢の選挙にかける執念がうかがえるといえるか。
 でも、国民はこのポスターではしらけるのではないだろうか。もっと「よりたしかな社会へ」くらいの抽象的なレベルにしておいた方が、無難なような気が。さもなければ、ずばり「友愛」とか「コンクリートから人へ」なんていう方がいいのでは。まったくの素人考えですがね。たぶん、このポスターでは、民主党は自分たちで思ったよりも、得票できないのではないか。
 おそらく投票率は下がるだろうし・・。
 記事にもあるように、「暫定税率の廃止など、実現できなかったことを正当化するような内容では、野党の批判を浴び、守りの選挙になる。政治を変えるメッセージを改めて打ち出す必要がある」民主党幹部が語るように、マニフェストをどう「進化」させるかが、参院選の大きな課題になりそうだ。
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読書73「日本の暦 旧暦と新暦がわかる本」(岡田芳朗編)新人物往来社

2009-12-30 20:26:03 | つぶやき
 本所松坂公園。言わずと知れた吉良邸跡。赤穂浪士の討ち入りの12月14日をメインに記念行事が行われる。泉岳寺でも行われるが、ここは「吉良」祭のはずだったが赤穂浪士には叶わない。少しばかり名称変更。けれど、赤穂浪士の人気には敵役にすぎない、これが地元では悔しい?
 ところで、12月14日は、今の時期、まだ冬の初め。芝居や映画でおなじみの雪つもる中での中での討ち入り(ホントウに雪が降っていたかは?)とはずいぶんと趣が異なる。
 旧暦と新暦。日本の明治新政府。明治5年(西暦1872)年11月9日、突如として太陽暦採用の詔書が発せられ、12月3日をもって明治6年1月1日とすることになった。明治維新という大変革だからできた話か。
 かつて聞いた話に、公務員の12月分の給料(月給)を払わなくするためだった。この書で改めて確認。それも、この年は閏月として12月が2回(この年は13ヶ月)あったので、2ヶ月分の給料支払いが得をした、とある。財政事情の悪化の中、実に思い切った施策ではあった。
 もちろん、これだけが理由ではないが、実利ではこれが大きいようだ。巷は大混乱。暦屋は大損害、庶民の突如のことで右往左往。このへんの事情が詳しく書かれている。
 この他にも蘊蓄のある話が盛りだくさん。「世界暦」なども初めて知った。これは、毎年同じ日が同じ曜日になる制度。なかなかおもしろい話で、第二次世界大戦後、国連で議論があったようだが、いつしか立ち消えになったという。
 日本でも各地にあった「地方歴」、古代からの暦の歴史など「暦の知識108」など興味深い話題がコンパクトにまとめられている。年の瀬、新年を迎えるのにふさわしい話題であった。
 ところで、赤穂浪士の討ち入りは、今の暦で換算すると、西暦1703年1月31日午前4時になるそうだ。けっこう寒そうな冬の早朝となる。たしかにこれの方が、当時の赤穂浪士の心意気を、寒さに感じることができるか。
 職場の同僚と、この日に(すなわち1月31日に)朝6時過ぎ(実際に吉良の首を打ち取って引きあげる時刻?)から、泉岳寺まで彼らが通った道筋通りに歩いてみようかと計画したことがある。なかなか果たせないままであるが。
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今から1月3日が心配

2009-12-29 22:31:27 | つぶやき
高速「休日千円」廃止へ 車種別に上限、普通車値上げか(朝日新聞) - goo ニュース
 来年早々静岡まで年始に出かけます。帰りが3日の午後。なるたけ早く出発できればと思うも、相手のあることで・・・。東名が大渋滞になるのは必至。何もこんな時にとは思いますが、これも日程が・・・。
 今年も何回か、日曜の午後に東名の上りを通りましたが、50㌔渋滞を経験もしました。御殿場から大和トンネルまで、ずっと渋滞。それを過ぎると、けっこうスムーズに流れていく。
 ある時は渋滞を避けて、御殿場から「246」をひたすら東京に向かい、厚木から東名に乗って帰ってきたことも。4時間、5時間が当たり前の感じで、行きは2時間、帰りはその倍以上なんていうこともしばしばでした。
 中央高速の方がまだいいような時も。ただ、中央は夜は真っ暗で、カーブも急、運転には神経を使う道。帰りが夕方になると、やむをえず東名を利用することに。
 1000円制度が導入されてから、一般車が繰り出し、事故も増えてますます渋滞が当たり前になってしまった?
 とばかりとは思えない、構造的な欠陥があるように思うのです。大和トンネル。海老名SAから本線への導入路を長く延長し、3車線にはしたものの、それほど改善されたとは思えません。
 拡幅工事が困難なのは分かりますし、もっと道路の高低をスムーズにする、トンネル自体をなくす、などということは無理だと思いますが、構造的な欠陥を改善する方向にいかないものでしょうか?
 第二東名の早期完成ということも、静岡県内は、かなりできあがっているようですが、神奈川県内はまず無理でしょうし・・・。
 中央は、圏央道とか関越道とかへのルートになっていて、東京に向かう車の量も少し減っていくように感じますが、東名は、どんどん車を集めて東京に向かうスタイル。
 せめて、厚木インターからの流入を緩和するために、横浜や都心に向けての道路建設なんて夢の夢。また、横浜インターから都心へ向かう道路の建設なんて、今のご時世じゃ、とうてい叶わぬ話。
 思い切って、一人・二人しか乗っていない乗用車の規制とか、偶数・奇数で乗り入れ制限とか、といった奇策でも採用した方が・・・。利用者の猛反対でこのごときでも民主党政権がつぶれる、なんてこともありえますが。
 1000円をやめて料金設定を変えたとしても、今の大渋滞の緩和が実現するとは思えません。何とかして貰いたいと思いつつ、いまから1月3日が思いやられます。
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読書72「円生と志ん生」(井上ひさし)集英社

2009-12-28 06:34:57 | 読書無限
 井上ひさしさんの戦争へのこだわり、いや平和へのこだわりは、戯曲の中で一貫したテーマになっている。この芝居も旧満州国の大連が舞台。戦争末期から日本へ引き揚げてくる、昭和20年の夏から22年の春までの六百日間。
 日本人が、異国の地でありながら、我が世の春を誇っていた地で、ソ連の参戦と南下による混乱と明日をも知れぬ生活。その中で、日本への帰国を夢見て必死に生きる二人の落語家の姿を通して、戦争に翻弄され、右往左往する庶民の赤裸々な姿を描いている。
 小学校時代の同級生で、満州から引き揚げてきた友達がいた。その両親は小学校の先生をしていた。引き揚げ船に乗るまでの大変な苦労と船中生活のようす、まだ生まれたばかりで年端もいかない子どもを二人連れての日本への帰国。その両親から話されたことがあった。まだ小学生の時分、当時は、そんなことを他人事のように聞いていたことを想い出す。
 そうした方々(残留孤児となってしまった方や幼い子どもと死に別れた親たち)の苦しみ、悲しみ。そうした人生のドラマを二人の落語家の姿を通して、心の内面の真実の叫び。
 お芝居は、井上さんお得意のオペレッタ形式に仕立てている。当時、ホントウに苦労した人からしてみれば、軽い感じがするかもしれない。しかし、笑いと涙と織り交ぜながら、今の我々が忘れてしまった(しまおうとしているかもしれない)戦争の悲惨さ(平和への産みの苦しみ)を描いている。
 広島の原爆を扱った「父と暮らせば」など、井上さんのこだわりは継承されなければならないものだ。そういう井上氏の作劇スタイルを好まない人も、大勢いるようだが。
 おなじみ和田誠さんの装幀もしみじみとした味わいがある。こまつ座の芝居には最近行っていないが。
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読書71「(戯曲)法王庁の避妊法 増補新版」(飯島早苗・鈴木裕美)論創社

2009-12-27 19:30:16 | 読書無限
 「オギノ式避妊法」。恥ずかしくも懐かしい響きのあることば。ずっと昔、子どもの頃には、何となく興味津々の内容を持っていました。基礎体温を測って排卵日を・・・、その程度の知識でしたがそれでも。
 長じて結婚しても、避妊法はおそらく誰もオギノ式なんかではなかったような。
 この戯曲、その荻野先生の物語。原作の小説をもとに「自転車キンクリート」の二人が戯曲化し演出したものです。
 何人もの子どもを妊娠し、挙げ句の果てに早期出産で生命を落とす女。子どもが生まれないために親から責められる女。女性の立場を主張する看護師、荻野先生を慕って手伝う若い医師・・・、さまざまな登場人物が、織りなす物語です。
 子どもは天からの授かり物という思いの多い時代にあって、夫婦の営みの回数や生理日を記録することで、何とか受胎と排卵の関係を医学的に捉えようとする、産婦人科医師・荻野先生。
 何となくユーモラスな、どたばた劇になりそうですが、そこは、まさに「生命の尊厳」をメインに据えてそこから眼を離させない作り方。
 この「昔」話、今やおそらくはどなたも実行しているとは思えない、オギノ式避妊法。実は、けっして「避妊」法ではなかったのですが、ローマ法王庁からお墨付きを得て、広まっていきました。今さら取り上げる価値があるのかどうか、とも。
 けれど、胎児としての生命のあり方、脳死や臓器移植など人間の生命の科学的解明による、命の「モノ」化が進む中で、こうした荻野先生のような、人間味あふれる生命の不思議探求のやり方に、かえって新鮮な感じがします。
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読書70「『垣間見』る源氏物語(吉海直人)笠間書院

2009-12-26 22:18:40 | つぶやき
 ずっと以前、若い青少年たちに向かって「君たち、不倫と垣間見は、日本の文化だ」ということを、しきりに言っていた時機がありました。
 別に、私にのぞき見の趣味があったわけではありません。ただ、垣根越しにさりげなく見える他人の家の、家人のようす・・・。これには興味津々でしたが。おそらく「源氏物語」にかこつけて、そんな話をしていたのです。
 思えば、当時、今度随分若い人と結婚する某芸能人がしきりにマスコミに話していた頃でしたが。「不倫だけじゃないんだ、日本の文化は。」当然、若い諸君は眼が点になっていました。その頃(もう5,6年経ちますか)知人の高校教師に「源氏物語は教えているの? おもしろそうじゃない。」
 高校3年くらいになるとまとめて古文の授業で教えることもあるらしい。「いやね、今使っているテキスト、初めから終わりまで、随所に垣間見の場面を載せてあるんだ、けっこうおもしろい編集方針ですが」
 源氏が若き紫の上を垣間見る「若紫」の場面から、夕霧の六条院での場面など、実に物語の進行と共に、有名なシーンを取り上げているとのこと。
 「快哉」と叫びたくなりました。ま、思春期の生徒にとっていいか、悪いかは判断しかねますが、「源氏物語」の登場人物にとって、垣間見がいかに重要であったのか。それも紫式部という女性の目から描くなどとは大胆な・・・。
 ついでですが、高校の教科書ではあれだけの大部の物語をすべて教えるわけにもいかず、それぞれ編集者の意図が反映された取捨選択されかたをしているらしいのです。
 今回、たまたま手に取ったこの本。そのものずばりの内容でした。こちらは源氏は読んでいるだけ。別に研究するわけでもなく、ただ何となくおもしろさ(垣間見の)を味わっていただけです。「垣間見」の語源的探求から、先行作品としての「伊勢物語」を取り上げながら、「垣間見」に迫っています。
 私などは視覚的(心のときめきは当然ながら)にしか捉えていなかったことを聴覚や嗅覚(時には触覚)などの五感にかかわって垣間見を捉えていくこと。さらに垣間見る側だけでなく垣間見られる側の心理や行動などの分析。「源氏物語」の構成・手法をこういうかたちで捉え直すことに新鮮な印象を持ちました。
 
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読書69「桜姫雪文章」(領家高子)角川学芸出版

2009-12-25 20:19:06 | つぶやき
 この方、小池昌代さんとは高校の同窓生。下町・向島生まれ。花柳界の中で育った体験から、下町情緒を描いた作品など。
 この作品は、鶴屋南北の「桜姫東文章(さくらひめあづまぶんしやう)」を翻案しています。主な舞台は鎌倉ですが、隅田川・鐘ヶ淵の「梅若伝説」「都鳥」など地域的には身近な古典世界を関連させています。(もともと南北自身、題名にあるように、東国にかこつけて、例えば桜姫をちょうど鐘ヶ淵の対岸小塚ッ原の女郎に仕立てるなど奇想天外な物語にはしてありますが。)
 「江ノ嶋児ヶ淵の場」から「山の宿場の場」仇討ち成就・お家復興の大団円まで南北の作品の流れに沿った展開になっています。大きな違いは、最終章で登場人物を含めて、時空を超えて仕立て上げたところに、新たな趣向があるようです。
 稚児白菊丸との心中に失敗して生き残った清玄の罪深さ。桜姫を白菊丸の生まれ変わりに設定し、女犯の破戒堕落の僧として清玄を登場させる。
 さらに、その双子の男。殺人・夜盗・強姦(桜姫を犯し不実の子を産ませる)発端からめまぐるしく展開します。さらに桜姫を女郎にし、死霊となっても桜姫への念を断ち切れない清玄。当時上演されたときには、七世市川團十郎が清玄と権助の二役を兼ね早替わりという趣向だったようです。
 領家さん自身が後書きでも書いているように、南北の作品の(おそらくは合作でしょうが)奥深さ、スケールの大きさに挑戦してみた、その心意気が強く感じられます。 
 以前、三一書房から発刊された「鶴屋南北全集」。この作品は、その第六巻に載せられているので、その原典に当たりながらこれを書いています。あらためて、南北のすごさを感じもさせられましたが。
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読書68「転生回遊女」(小池昌代)小学館

2009-12-24 20:22:54 | つぶやき
 ここへ来て読書のペースがかなり落ち気味。風邪をひいたり、あれやこれや心身ともにゆとりがなくては、落ち着いて読書もできません。
 それでも女性の作家の作品を読む機会が。小池昌代さん。詩人でもありエッセイもと活躍されている方。東京・下町の生まれ。この方の出た高校。石田衣良さんとはほとんど同じ頃の卒業生では? 
 他にも領家高子さんもいる。芥川以来の文学的な伝統があるのですかね。
 この作品。母親を失って以来、拠り所を見失いがちだった女性が女性としての自立をはかる。芝居に出ることをきっかけに見えてきた女性としての母の生き様、父性へのあこがれ。
 沖縄体験をきっかけに、これまでの男性経験を樹木との奇妙な性的な関わりの中で、赤裸々に語っていく。その中で、男性との関わりを生き方の転換点にしていく女性の姿。亡き母がやっていた芝居との関係、母を知っている男性達・・・。
 そうした過去への執着が、かえって現実生活の希薄さを浮き彫りにしていく。そして、旅立ち転生へと人生を紡いでいく。
 あるようで無さそうな奇妙な読後感を与える。芝居の中身など実は実感の伴う話(プロット)はこの小説のどこにもない。
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153 高架線工事が進む京成曳舟駅付近

2009-12-22 21:07:25 | つぶやき
 明治通りの立体交差を主な目的にした京成押上線(八広~押上)の高架線立体工事が本格的に進んでいます。かつて大事故が起こったり、交通渋滞で大変だった明治通り。地元の悲願がやっと実現の方向へ。
 押上線では、青砥~四つ木も立体化工事が始まっていますので、これで、青砥から押上まですべて立体化。押上からは地下になりますので、京成沿線・下町地域も、交通渋滞やら踏切事故がなくなって、大変けっこうなことです。
 じっさい、軒先をかすめるように通っていますので、用地買収や移転など、関係者も大変だったでしょうが。
 曳舟駅も仮ホーム。その線路と線路との間を工事車両が行き来しています。
 この曳舟付近。東武亀戸線、京成線に囲まれた三角地帯にあった永柳工業の跡地にも、見上げるほどの高い、賃貸高層マンションが完成、入居も始まりました。
 曳舟川通りに面した、商店と民家が密接していた一画も整理され、新しくイトーヨーカ堂の建物が建設中です。
 もともとこの地域、東京大空襲などの被害に奇跡的に合わず、戦前からの入り組んだ路地に、しもた屋が並ぶ所でした。すっかり面目一新され、急速に地域の再開発が進んでいるわけです。
 この先には、600㍍以上の「スカイ・ツリー」が建設中。今やここからも見上げられるほどです。
 高架線工事のための工事壁面には、かつてのこのあたりの鉄道風景、かつての京成電車のようす、昔の押上駅、今はなき「請地」駅付近など、懐かしい写真が掲げられています。何回かこのブログでも取り上げましたが、改めて懐かしい思いでいっぱいです。でも、何人の方がそう思ってくれるのか。
 新しく入居する方、移り住んでくる方・・・、これからの、新たな下町情緒の創造に、少しでもお力をお貸し下さい。
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読書67「遺跡が語る東京の歴史」(鈴木直人・谷口榮・深澤靖幸編)東京堂出版

2009-12-20 20:01:15 | つぶやき
 まとめて東京の古代から近代までの歴史像を、今に残る遺跡・史跡から浮かび上がらせるという企画。編者の鈴木さん他のお二人は、それぞれ地域の郷土博物館で研究・業務に当たっている方々のようです。
 地域の小学生や中学生、実際に授業に携わる先生やさらには興味を持つ人を対象にしています。多摩から島まで東京の全部を網羅しているので、全体から眺める地域史研究に役立つようです。
 都会のゆえ、せっかくの発掘調査の後は、ほとんどが埋め立てられ、新たな建造物(道路だったり、建物だったり・・・)が建設され、記念碑か資料展示のような形での保存が多いのは、しかたがありません。発掘され、当時の原型を保つよう整備された遺跡もありますが、ごく少数。歴史の彼方に埋もれていくのでしょうか。
 古墳時代の遺跡、中世の遺跡、江戸時代、そして明治から戦前まで、それでも都会に残った遺跡探訪はとても興味深いものがあります。
 個人的には、古代の海岸線や河川の流れの変遷の痕跡などにふれているとおもしろいと思いました。東部地域の方は何となく分かりつつあるのですが、山の手地域に関してはとんと知識がなく、現状との結びつきが薄いものですから。
 なお、「葛西城址」「鬼塚」と「白鳥高射砲陣地跡」が写真入りで紹介されていたので、うれしくなりました。特に後の二つは、このブログでほぼ同じ位置からの写真付きで紹介したことがありましたので。「立石」様が紹介される存在ではなくなっていたのは、残念ですが。戦争遺跡や鉄道遺跡に関しては、今後も調べ続けようと思っています。
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パソコンとの間に不思議なオーラが

2009-12-19 21:05:28 | つぶやき
 このパソコンのことではありません。事務所で使っている(事務所と言ってもほんの小さなところで、たまにしか寄らないのですが)パソコン。最近購入したばかりのもの。これとこの間からどうも相性が悪いようで。
 最初のケチの付き始めが「ウイルス・バスター最新版」をダウンロードして入れました。順調に終了して再起動。とたんに全く動かなくなりました。何をやっても動かず、そこにいた一応知識のある方に頼んでみた。
 その方、あれこれやってもやはり状況変わらず、途中で「これはダメですね」困ってしまった!考えられる状況は、「E何とか」という購入当初から入っていたウィルスソフトとのバッティングしたせいなのかな、とあれこれやってみた結論でした。
 それにしても、この件、「ウィルスバスター」を入れる際には一切警告もないまま。途中でも何もおとがめなし。入れたとたん、こうなった!
 さっそくこの状況を、購入した業者に連絡、一週間過ぎにやってきた。「ウィルス対策ソフトが二つ入ってしまったせいですね。もう一度すっかりきれいにするしかないです」何とか新品同様に?なった。
素人の疑問1 こういうソフトの競合で動かなくなることってありなの?
それに「E何とかソフト」ってどうも信用できないのですが。

 そのパソコン。昨日久々に行ったら、別のディスプレー(DELLかな?)に繋がれてあった。さっそく使ってみた。何だか字が大きいし、ぼやけているようだし何だか眼が痛くなりそう。直感で本体とこれとの相性がよくなさそう、と。
 ま、気にせず画面を見ていると、ソフトが少ない。
 実は、こちらは昔ながらの日本特産、四国の一企業が生んだ、日本語変換ソフト「一太郎」の大ファン。世界を席巻しているあの変換ソフトなんか使いにくくてやってられない!とまで思いこんでいます。
 そこで、「一太郎11」のソフトを入れてみました。順調に終了。再起動。とたんに画面は、「cannot display video何チャラかんチャラ」と出たまま、真っ黒になった。
 何をやっても画面は変わらず、「WindowsXP」もどこまで立ち上がっているんだか全く分からず、強制終了するしかなくなった!
 何回か繰り返すも、ますますたぶん泥沼化していったのだろう、その後は、何をやっても、電源を入れ直しても、変化せず。こうして再び業者をよぶはめに。でも、この忙しい時期、いつ来てくれるのでしょうか。
 こうして一台のパソコンが死んだまま、新年を迎えるでしょうか。
 ちなみにパソコンは、フジ何チャラのFM何チャラです。
素人の疑問2 警告も何もないまま画面が黒くなり、いっさいの操作ができなくなることなんてあるんでしょうか? 
 家人には、爺さん特有のオーラが障害になっているんじゃないの、と言われました(笑われました)。
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「おやじのつぶやき」改め「じいさまの繰り言」

2009-12-18 22:27:16 | つぶやき
 今年の漢字は「新」。電車に乗っていた小生、この間初めて若者から席を譲られました。ちょっとショック。「新」たな人生のページを作ったようです。さすがに遠慮しましたが、その時の受け答えの素っ気なさには、今、反省。まさかの一言に動揺した帰りの電車でした。30台半ばを超えた頃、帰り道で酔っぱらった若者から「ね、おじさん」と声をかけられて以来の経験。
 家人曰く「髪の毛のせいじゃないか」と。そう言えば、最近、白髪頭がますます目につくようになってきて。孫の絵でもすっかり頭は白くなって、Wiiの似顔絵も頭ですぐ分かるよう。
 床屋に行っても、「ずいぶんと白髪が目立ちますね。とってもきれいに輝くような白さですけど」切り落ちていく髪も白さが目立つ。まだまだ量は多いとほめられ
るんだか、慰められるんだか・・・。
 我が家の猫も真っ白な老人の猫。どういうわけか我が輩の髪の毛をなめてくる、毛繕いしているかのように。同類と勘違いしているの?
 髪の毛が白くなると「随分白くなりましたね」「え、苦労をしてましてね」「それはそれは」と会話が続く。今や「年ですから」以上、終了。
 「最近すこし禿げたようですね」「え、ちょっと」この後の会話は何が起こるか分からない。それに比べれば白髪の方が・・、なんて思う。
 白髪は、塩分の取りすぎだという説を唱える方もいましたが、ホントウでしょうか?
 だんだんと、昔は随分年取った方だと思っていた方に、こちらから、こうして近づいていくのですね。 
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読書66「失敗の科学」(池田圭一)技術評論社

2009-12-17 19:41:41 | つぶやき
 孫達が順番に新型インフルに感染し、大騒ぎをしているうちに、当方がどうも具合がよくない。咳が出てきて、それも寝ていると、激しく咳き込むしまつ。
 高熱が出るわけでなし、節々が痛むわけではないので、今はやりのインフルとはどうも違いそうだ。でも、一応近所の医者に出かけました。
 医者には、このところ定期検診以外には、ご縁がなかった。まして、診断してもらって薬を貰う、ということには縁遠かった。
 行ってみたら「風邪だとバカにしてはいけません。肺炎で死ぬことだってありますから」聴診器をあてながらお医者さん。「5日分の薬を出しておきましょう。」
 真向かいの薬局に行ったら、何と6種類の薬が・・・。一つ一つ説明(これもポイントになるらしい)して貰っているうち、こちらの眼が点になっているのに気づいたか、「市販の感冒薬とは違って、症状の一つ一つに合わせて薬が違うので、多くなります」
「これは眠くなることが」「ちょっと車に乗ることがあるので」「では夜だけでいいでしょう」
「6種類もですか」「・・・」
 とんと医者には、ご無沙汰だった小生。久々の驚き体験でした。似たような粒の大きさ・色で、飲み間違えることもありそうな・・・。一回ごとに小さな袋に入れておいて飲むことにしましたが。孫のようにシロップか何か、プラスあと一つなんてわけにはいかないのでしょうね。これでは、次は、おそらく胃を痛めてはいけないから、胃薬なども加わるのでしょうか。
 さらに、気になったこと。
 その薬局。二人でやっているようす(薬剤師として2名掲示されいました)。今日は一人かなと思っていると、外から男性が帰ってきた。そのまま調剤室兼事務室に入って行った。手も洗わず、消毒することもせず、そのまま作業にかかった・・・。近所の八百屋さんと違うんだから、もうちょっと衛生に気をつけて欲しいものです。
 まして、子どもがどうも新型インフルで高熱にあえいでいる(会話を伺う感じでは)、その子を抱えるようにして、若い母親が心配そうに薬を貰うのを待っていたんですからね。
 ところで、今回の本。ほとんどが慣れという人災から大きな大惨事が起こされたという科学ドキュメント。たった一つの「失敗」から、複雑に交錯する事故が発生する。組織の体制のあり方、成果主義、予算主義など、人間組織の持つ弱点を知らされた思いです。
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152 間近に見るスカイツリー

2009-12-16 20:40:30 | つぶやき
 この辺りが一番工事現場に近いところでしょうか。北十間川をはさんだ、正面に首が痛くなるくらい見上げて、やっと最上部が見えるほど・・・。現在235㍍。
 中心部では、内部工事も着々と進行しているようすで、エレベータが工事機材や人を乗せて上下しています。これだけ離れているとそうした騒音もほとんど聞こえません。北十間川も整備され、遊歩道などの工事も始まっています。いったいどれくらいの人々が関わっているのでしょうか?
 ちっぽけな人の姿などはほとんど見あたりません。けれど、そうした方々の多くの手によって、これだけの大がかりな工事が着実に進んでいるのだと、頭が下がる思いです。
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読書65「止島(とめじま)」(小川国夫)講談社

2009-12-15 20:27:51 | つぶやき
 この作家の作品への実にありきたりの表現ですが、「透徹した」まなざしを深く感じさせた作品集でした。戦国時代の挿話を冒頭に、遠く過ぎ去った故郷・藤枝の人と自然と地域。
 そこで繰り広げられる「民」の生き様。かつてもこれからも続くであろうその姿を描いています。少しも押しつけがましくなく、淡々と語り継がれていく物語、人間模様・・・。幼なじみの少女の姿、おばさん、お爺さん・・・。
 市井の、登場人物が織りなす叙情詩。それらの登場人物への作者のまなざしの確かさをひしひしと感じました。
 2008(平成20)年、4月亡くなられた小川国夫さん。亡くなった翌月発刊された作品集です。題名の「止島」は疫痢で隔離された病院(避病院)のあるところ。
 「青銅時代」などの初期作品集。「ひろし」物。「試みの岸」などその時々に接してきた作者の存在感に、今もまた圧倒されてしまいます。
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