おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

また学習指導要領をめぐって自殺者

2006-10-31 21:06:30 | つぶやき
ついに、痛ましい自殺者が出た。
単位偽装問題で校長が自殺した。

以前、君が代日の丸問題で、広島の校長が自殺した。
強制反対の組合とやらせろという教育委員会との
板挟みの中(というマスコミ報道がまかり通った)で、自ら命を絶った。
この死をきっかけに、「国旗国歌法」が成立。
実は、この校長先生。君が代日の丸の強制には反対だったという。何とか無事に卒業式を終えたい、と思っていた。しかし、県教委は許さなかった!
県教委の圧力の中で悩んでいたようなのだ。

何とか「学習指導要領」との整合性を実現させ、
それから、各地で(特に東京では)強制通達が矢継ぎ早に出された。
通達、反対、処分、通達、
研修、訴訟、強制は違法の地裁判決、控訴・・・、と今も混乱が続く。

教育委員会は、校長に対しては、
控訴中だから、今までの方針を変更する必要なし!
校長はきちんとやれ!
校長は反対する教職員との対立にめげず、頑張れ!
校長の責任で、職務命令をきちんと出せ!

こうして、校長に全責任をかぶせて、
すべてを学校長の判断によるとして、
最終責任すらとろうとしないようだ。

今回の問題でも、各地の教育委員会。
現場の校長に責任をかぶせ、校長の指揮監督の不十分さを責め立てている。
またしても、現場の校長は、事態の収拾を巡って苦悩する。
生徒に、保護者に、何と弁明したらよいか、
どう単位認定したらよいか、
卒業式はどうするか、
生徒の不安や保護者の怒りにどう対処するか。
高校教師一筋で、管理職になった校長は、教師としても苦悩する。
その後、日の丸君が代問題では、法的圧力が一段と強くなった。

今回の責任は、誰がどうとるのか?
カリキュラムの編成責任は各学校長にある。
またしても、校長が責任を取らされる構造に。

そして、学習指導要領の法的拘束性(憲法学者、法律学者には異論も多い。文科省の告示にすぎないのだから、「指導要領」は。)
を強めようと画策するだろう。
より厳しい通達(この文書の扱いは職務命令で、これに従わなければ処分される)を出して、現場の校長を締め付けるだろう。
校長は、今度は、学校の教職員に、
職務命令をもって、きちんと学習指導要領通りにやれと命じるだろう。

そして、教科書を使って指導要領の内容の通りに、授業を行っているか。
おそらく毎日または週ごとに、授業の内容をきちんとチェックするだろう。
命令に従わなければ処分!

今回の問題。一個人が考えて行ったものではない。
学校ぐるみで行ったことだ。
しかし、矛先は一人一人の教師に向かう。担当教師に向かう。
カリキュラムを作った教師たちに。
それで、事態は解決するのか。

この問題の元凶は、大学入試にあることを忘れて、
おざなりの処分と、いい加減な救済策で一件落着!
残ったのは、ますます厳しい日常的な授業監査。
大学入試の抜本的な改革なくして、この問題の解決はない!

大学の入試(特に難関大学の入試)が、
高校の学習指導要領のレベルをはるかに超えた、
難問奇問を出して落とす試験を実施している限り、
結局は、予備校を喜ばすだけだと思う。

何しろ、日本史にしろ世界史にしろ、
重箱の隅をつつくような、「資料集」の赤字で書かれてもいない、
人名や出来事や年号が出されるため、
受験生は、膨大なカタカナ、漢字、数字の量を暗記させられるのだから!

トウダイの入試。センター試験は、高校卒業の資格試験的なものにし、
その大学への入学希望者は、出来る限り受け入れる。
その上に、入ってからの教育で厳しく教え、落第させる。

トウダイには10万人入れてもいい。
その代わり、出るときには4000人くらいまでに絞り込む。
そうした徹底した、大学教育のあり方を目指すことが、
今こそ必要なのではないか。

高校教育はそうならない限り、
いつまでもゆがめられ、
現場の生徒、保護者、教師、校長を泣かすだけになってしまう。
そして、新たな犠牲者が生まれる。
今回の悲劇を、大学入試の抜本的な改革によって断ち切るべきだと思う。

締め付け強化、通達、処分、抜け道探し、ごまかし、受験対策・・・。
こうした悪循環をいつまで続ける気なのだろうか、文科省は、政治家は。
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名は体を表す

2006-10-30 21:12:15 | つぶやき
いよいよ防衛庁が防衛省に。
防衛施設庁問題はもう昔の出来事。
何でもかんでも今国会中に成立させなければならない。
公明党はそう言いきって成立促進へ。
なぜなら来年の参議院選挙に問題を持ち越したくないから。
選挙に不利になっては叶わない。

さすが選挙至上主義。それも勝たねばならない至上主義。
創価学会は今や宗教団体ではなくて、選挙団体・政治団体化。
政教一致批判もなんのその。
もう選挙・選挙じゃないと組織活動が持たなくなっているのではないか。

前にもあった、こういうことが。
選挙に響くから早く法案を通せ。
郵政民営化もそのつもりだったが、
うまくいかず、結局自民党の一人勝ち。
公明党も地団駄踏んだが、後の祭り。
もうああいうことは嫌だ!てなわけで、
今国会成立に必死になっている。
何ともここまでの党利党略。
開いた口がふさがらない。
防衛省はいいが国防省には反対だ!
その要求が通ったからもういいや!

こういう調子でこのところ重要法案がいとも簡単に決まっていく。
この分だと、「教育基本法」も、
参院選に影響が出ないうちに早く可決しておこうと
公明党の方が自民党よりも熱心に動くだろう。

平和の問題、教育の問題・・・、
あらゆる問題を自分の頭で考えず、
するっと抜けて創価学会の連中は何でも右ならえ!
唯々諾々とただただ従っていく。

選挙もその通り。
この間の衆院補欠選では、
自民党候補にほぼ100%が投票したらしい。
オオタの初陣選挙、この際自民党に恩を売っておけ!
勝った勝った!と大騒ぎ。
何しろ選挙活動が利益・功徳につながる
という徹底した信仰選挙。
理念もへったくれもなく、利益があるかないか。
投票しなければ、選挙運動しなければ、罰が当たる!
お得意の罰論で会員をけしたてる。

これで、防衛庁が防衛省に。自衛隊の名称変更も次にくるはず。
これで国軍誕生!
公明党は共謀罪にもえらく熱心なようす。
学会批判をこの際、徹底的につぶそうという算段か。

名は体を表す。「公明」正大というまやかしを見破るしかない。
公明党の「公明」には何の理念も理想もないのだから。
ただただ公明正大だってさ。ウソつけ!
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文科省都教委が簡単に引けない理由

2006-10-29 23:33:24 | つぶやき
単位偽装問題。
ますます広がって、次々と事例があがって、疑心暗鬼状態。
うちが見つかったのに、あそこがばれないのはおかしい。
公立ばかりで、私立はどうなってんだ。
今や当該校の生徒、親、教師のみにとどまらず、まさに社会問題。

「世界史」が必修になり(どうして日本史・地理が選択なの?)、
公立学校5日制が完全実施になり。土曜日の授業はやってはいけない!
一方で、難関私立、国公立大、医学部系を中心に、
ますます激しくなる大学受験戦争。

東京や大阪、京都など。
公立高校は私立に負けるな、公立復権だとばかり、
教育委員会自ら叱咤激励し、督促し、
成果を公表し(難関大学への合格者数)各校の競争を煽っていく。
その実、都立の進学校は、放課後の予備校頼み。
生徒はせっせと予備校に通い、学校の勉強は二の次。
そういう実態もふまえて、なおかつ合格者数を煽る。

教委は、「東京、大阪、京都、北海道」
「ワセダ、ケイオウ、ジョウチ」。このほかに「医学部」。
それ以外の合格者なんかもうどうでもいい。
去年より伸びた、減った、と一喜一憂の合格競争。
「公立も頑張っている」と鼻高々になりたい。
去年合格者「0」で、今年「1」でもあった場合なんか、
もう無限大の伸び、「すごいぞ!」。まさにマンガ!

やり玉にあがった都立八王子東。
都教委が進学重点校として、てこ入れを進めてきた進学校。
今回のインチキカリキュラム。知らなかったはずはない。
きっと黙認していたハズ!
校長さんを処分して、一件落着としたらこれはふつうは怒る!
さて、どうなるか?

地方の公立は予備校もない、どうすればいいんだ!
勢い難関大学突破には、手練手管で迫るしかない。
「世界史」「日本史」どちらか選択が、入試のパターン。
二つとも必要なところなんて限られている。
そのため、どちらかしか教えない、習わない。
でも世界史のみ「必修」、単位を修得できなければ、卒業できない。
そこで、偽装行為。

今に始まったことではなさそう。ずっと前から、
受験校では日常化していたのではないか。
だから、さかのぼって卒業認定を見直せば、
けっこう卒業取り消しが続出するはず。
ということは、大学にも入れなかった!

今年だけ適当に救えばいいかな、っていう政治的判断も出てきて、
おかしくない。なぜなら政治家にも履歴詐称の方々がいるはずだから。
そこで、政治的判断が。
今年はいいのじゃないの?公明党はすぐに発言した。
森さんも「適当にレポートでいいんじゃないの」。

しかし、天下の文科省。これでいいと言ったら、大変な事態を予想。
学校の自主編成権を認め、
この際、少しくらい「学習指導要領」に違反してもいい!
これが実は大問題になるきっかけと。

「君が代」「日の丸」問題(略してヒノキミ問題)。
国歌国旗強制問題(立つ・歌う問題)。
唯一の法的根拠は、「学習指導要領」。
これに法的拘束性があるかどうかは、
いろいろな裁判判決や識者の考えもあるが、
今のところ、法的拘束力があるという立場が、文科省の立場。
その中に「学校行事のなどの際には、国旗を掲げ、国歌を歌うこと。児童生徒には指導しなければならない」とある。

国歌は「君が代」、国旗は「日の丸(「日章旗)」と規定したのが
あの「国旗国歌法」。こうしてはじめて「指導要領」上で整合性が整った。
強制や罰則規定は、「国旗国歌法」にはない!
「指導要領」に基づいて、校長から職務命令が出され、
従わなければ、命令違反で処分が可能!
これでここ数年、都立高校の儀式の際に、
すったもんだがあって、処分も出された。

今や、これが都教委の頭痛の種。
何しろ地裁判決とはいえ、「強制はダメ」という判決が出た。
ただちに控訴したものの、「要領」には法的拘束性があって、
従わせることは当然。違反者は処分するは正当だいうのが控訴の根拠。

ところが、今回のケース。
まあ今回はいいじゃないかとなったら、
学校でヒノキミはやめようじゃないか
と学校の判断になっても、教育委員会としてはそれはダメ!とは言えず、
各学校でそれぞれ勝手に判断できる。
カリキュラム編成の裁量権が大幅に認められていく結果につながるのだ。

あれほどのひどいカリキュラム改竄が許されて、
何でこれくらいのことが許されないの?
たんなる精神論では片づけられない
(公務員たるものヒノキミに正しく対応するのは当然だ!)
筋合いのものだから。

だから、どうしても簡単に、
政治家の言うようにごまかすわけにはいかない。
でも、いったいどう処置するの?
どう校長や教科担当者をどう処分するの?
都教委自ら認めて(黙認して)きたのだから。
さもなければ、進学重点校の看板をはずすの?
他の高校とのバランスは?
まじめに?指導要領通りにやってきた高校との関係は?
実に、事態の収拾によっては、もっと大きな問題に発展するのだ。

そんなに指導要領にこだわらなくても、
ヒノキミに固執しなくてもと思うのだが、
そうはいかないはずなのだ。
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政治的な意図はないのか

2006-10-26 23:28:42 | つぶやき
いじめ。中学生の自殺をきっかけに、一気に吹き出したいじめ問題。
死を選らばざるを得なかった、子どもの無念さ、保護者のショック、憤り。
学校関係者は、それを共有する場からは非難され、置き去りにされ、
しっかり加害者の立場になってしまった!

かつて、10年以上にもなるか、中野区の中学生。
いじめによる自殺が起きたとき、当事者の怒りと、学校関係者のとまどいと不安と。深刻なほどの検証と。予防策は、十分でないまま今日に至ったのか。

いやむしろ、いじめや落ちこぼれ対策の面も含め、
その頃から、「ゆとり」教育が叫ばれたのではなかったか。
そして、いじめもおちこぼれも少し減少したのではなかったか。学校の荒廃も。
今また、その時以上に、いじめ問題のキャンペーン。

いかにいじめが隠蔽されてきたか。
当事者の苦しみ、悲しみを無視してきたか。
学校側の対応と、教育委員会の対応のまずさ。
それらを厳しく糾弾する論調が。
そして、今の話題は、教師のいじめ。
問題化され、教師への厳しい処分が報道される。
毎日のように、教師の発言を巡って。

たしかに不穏当な、いじめを助長するような
安易な発言が取り上げられ、批判される。当然と言えば当然。
むしろ、遅きに失した感もある。「ひどい教師がいたものだ!」

いじめられたことによる自殺が「0」報告。
いじめの実態も、数字の上では表面化しない。
教師も学校も教育委員会も「隠したがる」「偽装したがる」。
こうして、またやり玉にあがる。学校も教育委員会も。

そして、今は、各地の有名進学高校のカリキュラム改竄問題。
これが、毎日、報道合戦。火を噴いている。
必修の「世界史」をやらずに「日本史」を。
生徒の卒業証明書には「世界史」を取ったことになっている!
「倫理」が「政経」に化け、「情報」も数学に化ける。
ばれてしまった学校も生徒も困った!
これから授業をやらなければ卒業できない!

特に、理系大学への進学希望者は、社会科一科目でよい。
その場合には、覚える項目がたくさんある「世界史」を敬遠して
「日本史」を選択する者が多いという。
二つやるより一つの方が、それは力が付くのは当然。
他の高校との差をつけて、受験戦争に勝つためにはそれしかなかった!

そしてそういう言い訳は何だ!とんだ言い訳だ!
とまたまた「識者」が激怒する。マスコミもたたく。
こうして学校や教育委員会がたたかれたたかれ・・・。

もともと、昔は「世界史」「日本史」の2科目必修だった。
学習指導要領改定の際、「世界史」のみ必修となったのは、
この間亡くなった木村尚三郎さんが
半ば強引に主張して、採用されのではなかったか、と思う。

しかし、有名私立(難関)大学の入試は、
公民地歴からそれぞれ一科目またはどちらか一科目が圧倒的。
センター試験でも同様?

今の高校のカリキュラム。
情報(入試にはない!)、総合(入試にはない!)など、
がんじんがらめにやらなければ卒業できない仕組み。
高校のカリキュラムでは、所詮、難関大学の合格は望めない。
まして医学部系は、まずまともにやっていたのでは
無理難題を高校に押しつけるようなもの。

こうして、やむにやまれず「卒業改竄」を行っていたのではないか。
難関大学への合格者数をマスコミも煽り立てる。
その中で、学校も生徒も悪戦苦闘。
難関大学(ワセダ、ジョウチ、ケイオウ・・・)
難関国立大(トウダイ、キョウダイ、ホッカイドウ・・・)医学系。

高校の授業レベルと格段の差があるのが、これらの大学の入試問題レベル。
勢い、予備校通いでどうにかつじつまを合わせるしかない。
じゃあ、予備校の少ない地方の高校生はどうしたらいいいの?
そんなのは屁理屈にすぎないと言えるのか。

でも、マスコミもこうした大学入試のゆがみを報じようとしない。
そして、またまた学校いじめと教育委員会いじめ。
こうして「小」「中」「高」の教師も、学校も、教育委員会も
責任を問われるキャンペーンが。

喜ぶのは、予備校か。
はたまた、教育基本法を変えたいと思う政治家たちか。
教師の免許更新制度導入に賛成する人々か。

学校教育のあり方、本質をあっちに置いての
政治的取引がこうして始まった。
たぶん、こうしたキャンペーンの発端は、
事を面白く、有利に運ぼうとした、
人間のやり口のような気がするのは私だけか。
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抑止力か脅威力か

2006-10-22 11:26:48 | つぶやき
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核実験。
失敗か二度目はあるのか。
その分析・評価もママならぬ現在。
核開発・核保有をめぐる論議。

北朝鮮の核実験・核保有は悪。
アメリカやロシアや中国、
イギリス、フランス、インド、パキスタン、たぶんイスラエルも、
他にもある国が。それらは許されるのか。
国際社会から糾弾され、安保理で制裁決議が出されたのか。
核兵器には、いい(許される)核兵器と悪い(許されない)核兵器がある!

イラク・フセイン政権は、核疑惑の中で、
アメリカ・イギリスの武力によって崩壊させられた。
今、混沌として、内戦状態に陥っている。
実は、イラクに核疑惑は存在しなかった!

「核拡散防止条約」。核は、持つ国と持たざる国とでの線引きは厳しい。
核保有国内での駆け引きの中で、
新たな核開発国への介入が行われる。
そこでは、イスラエルの核疑惑は不問とされ、
イラクの核疑惑は国家を転覆させてもよいとされる。
アメリカ、ロシア、中国、EUの力関係の中で、ことが決定されるのだ。
日本の入る余地は全くない。国際政治の場面に於いては。
いわば核大国の談合路線である。

おそらく、中国は、北朝鮮の現政権を崩壊させ、
もっと穏和な政権作りへ。
難民など自国への波及をくい止めるためには。
こうして、核実験が金体制崩壊へとつながる。

これを機会に、朝鮮半島統一へ踏み出すかも知れない。
むしろ、中国が北との国境を開放するだけで。あるいは、ロシアが。
核兵器開発は、抑止力にもならなければ、脅威を与えるモノにもならず、
結局、自らの国家体制を崩壊させるモノになってしまう!

そこで、日本。
かつて、アメリカの核は悪いが、ソ連の核は防衛のためのもので悪くはない!
こういう主張がまかり通った。共産党と社会党の一部では。
「部分核停条約」をめぐるサヨク陣営の混乱はここに。
そして、日本の原水禁運動が分裂した。
今でも、このしこりは残って、主導権争いで統一できずにいる。

今回の北朝鮮の核実験をきっかけに起こった核論議。
保守陣営の論議。それ以上にサヨク陣営の論議は気になるところ。
きちんと落とし前をつけずに、
ただ「非核三原則」のみを金科玉条としてきたつけが。
アメリカの核の傘にいる事実を棚上げにしてきたつけが。
こんな歴史をつい思い出した。

日本の原発技術・能力、原料貯蔵量からすれば、
核爆弾は作ろうと思えば、わずか一ヶ月もかからないという。
核兵器。すでに地球を何度も全滅させることができる量が存在している。
このほかに、細菌兵器などの化学兵器・・・。

世界で唯一の被爆国として、右も左も足並みを揃えて
今度こそアメリカの核もNO!中国もNO!と、核全面廃棄に向けて
行動が出来ないか。こんなことを夢想する。
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ああ、年だなと思う瞬間

2006-10-21 16:04:00 | つぶやき
オヤジという称号は何歳くらいからでしょうか。
ジジイという名誉ある?呼び名はいくつからでしょうね。

35を過ぎて間もない頃、
帰り道に若い酔っぱらい(20代)から
「ねえ、オジサン」と呼ばれた時は、かなりショックでした。
こっちも酔っていて、「何を貴様!」
とケンカしたのもいい思い出。

いとこの旦那の髪に白いモノが見えたとき、
ああオジサンになったなと感じた自分に
それから暫くして一本白髪を発見した時にも、ちょっとショックでした。
息子とボール遊びをしていて、足が微妙にもつれた時も。

後ろから撮られた写真をある業界紙に載せられて。
髪の毛の下の方だけが、やけに黒いのに気がついた時も、ショックでした。
その時は編集部に文句を言いました、
「後ろから撮った写真を載せるじゃないよ」って。
これは、もうオジサンを超えて、ジジイの領域ですか。

子どもが別世帯になり、狭かった家がやけに広くなった時にも。
自動車を運転していて、どうも上目遣いに、
カーステレオの表示や速度計を見るようになって。

早口で、声がでかくて「機関銃」と言われた自分が、
今なんておしゃったのと聞かれるようになって。
ひどくカツゼツが悪くなったと自覚した時。
えっ、今何て言った、と二度聞きするようになった時。
もうこうなると、オヤジというより、ますますジジイ、
っていう段階になってきて。

自転車に乗って、どうもペダルと足の感覚がしっくりいかなくなって。
片手、傘さし運転が、微妙にへたくそになってきたな、
と思い始めた時。
本当に孫が出来て、息子や娘からおジイさん呼ばわりされて。

朝、階段から下りるとき、何だか膝が固くなってきて。
周りの年寄りのことが、その醜さが目に付くようになった時。
自分の顔のあちこちが黒ずみ、しわだらけになって、
そのうち、いぼがぽろりと落ちる(耐えられなくて)

背中に手が回らなくなり、
夜もトイレに起きるようになり、
12時過ぎると眠くなって、朝は早くなって。
昼は、ちょっと本や書類を見ていると、うつらうつらして、
ドッサと書類を落とす時。
もうこれは完全に老人化。

漢字一杯の本を見ていると、自然に眠気を催して、
気がつくと涎で本が汚れている時。
これは若い頃からそうでしたが、ほとんどはた迷惑。

そして、何よりも「立たなくなった」時。
これでもう人生がオシマイ!てな悲哀に満ちた。
でも、これは個人差が激しいようで。
40代でも、もうその方面は、
と言う方もいらっしゃるから何とも言えない。

ある会合で、「公の会で、国歌斉唱がある時は、立ちますか」
と真面目に聞かれて、
「ええ、若いうちは、朝から立っていました」
って真面目な発言をして、恥をかきそうになりました。

「立つ」ってことがオジサン、オジイさんに、
今も無縁なものでないことをしろしめされよ、
といきがる自称「オジ」サンでした。

のんびりとした、土曜の昼下がりです。
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糖尿病と核攻撃の関係

2006-10-20 23:46:31 | つぶやき
「お騒がせ」「適当」「確信」発言男がまたまた。
「総書記は糖尿病だから、日本に核攻撃」
「広島、長崎についで第三の被害が・・・」

うまいモノ、贅沢なモノしかを食っていない男が、
経済制裁で輸入禁止措置。
そのため、イライラがつのって、
何をしでかすか分からない、というのですね。

「腹いせに核攻撃」というのも発想がすごいが、

糖尿病っていうのはそういう類の、人間の思考を短絡させる病気ですかね。
贅沢なモノをたくさん食っているから、かかる病気ですかね、ミノさん!

職場でも、糖尿を気にしている方はけっこういます。
でも、単純に食事だけのせいではなくて、
運動不足やとりわけ体質的な要素も強いようで。
食べ物に気をつけたり、運動にとか、せっせと頑張っている。

たしかに、糖尿病はいろいろ合併症を起こして、
目とか腎臓とかあれこれ・・・。
なかなか厄介な病気ではあるようですが。

それにしても、糖尿病=贅沢病=経済制裁。食えない=腹いせ=核攻撃。
なんて具合な発想は、短絡的にすぎませんか。
政治稼業。国際政治も、戦争も平和も、何でも、
面白おかしく、聴衆に語りかけるのが、商売かもしれないが。
どうも粗忽すぎるようで、中川って人は。

核開発是非議論をすべきだ!
その議論さえも封じ込めるのは、言論弾圧だ!
とまで発言して、「核開発容認」論者としての面目躍如。
だいたい、議論してどういう結論を出すのか。
その真意をぼかしているところに、この男の底意地の悪さがあります。
広島、長崎に次ぐ、第三の被害が出ないように、核を持つ!

この程度の発言軽薄(真意隠し)男を権力の中枢に据え、
アソウとかもその一人ですが。アベちゃんこれでいいの?
今までの首相とは異なって、首相就任最初の訪問国、
せっかくの日中、日韓訪問が台無しになりはしませんか。
余計な心配をしてしまいます。

和歌山県汚職でも、中川さんは、疑惑の中心人物と
飲み食いしていたようだし。

コイズミ自民大勝のもとで、驕りがありはしませんか。
糖尿病云々の前に、中川さん、自分の政治家としての資質を
再点検したほうがよろしいのでは。

オヤジの後を継いだだけ。
ただのお騒がせ人間に終わってしまいますよ。
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変貌する下町

2006-10-19 22:12:53 | つぶやき
歩くことに決めました。
電車に乗らずに、出来るだけ駅の間を歩く。
一駅二駅と、線路脇の道を手始めに。
車窓から見るのとは違って、何だか新鮮。
地面の匂い、町の人の匂いがします。

けれど。かなりの大きな再開発地域になったようで。
随分と町並みも変わって、
跡地には巨大なビル群が立ち並ぶ
そんな将来図が道ばたに掲げられていました。

そういえば、この辺りには、600mの第二タワーが建設される。
二つの私鉄の線路を挟んで、同時に再開発が進んでいく。
そんな東京の下町です。
見上げると、大きなマンションも建設中。
古い家並みの向こうに、ニョッキと見えています。

線路沿いには、工事現場の囲み。
その壁には、何だかよく分からない、イラスト?写真?ポエム?
「下」「町」「痛え」とか短い言葉が書かれ、
「煙突」とか、家の前の「イヌ」との写真が、大きく掲げられています。
何だかしゃれたつもりか、郷愁なのか。
今度のモダンな高層ビル群と、どういう関連があるのでしょうか。
どういう意図なのでしょうか?

その脇をすり抜けると、古い銭湯がありました。
「朝湯あり」というポスター(手書きのような)。
これのほうが、情緒豊かな気がします。
おばあさんが、よっこらしょと階段を上り、
その階段の脇には、先にお風呂から上がったのか、
赤ちゃんを抱っこした、若い女性。
夕暮れ時の、町の風景です。

何となく、映画の「always」のような感じがしたのですね。
あの映画も昭和30年代。東京タワー近くの町が舞台だった。
今度のタワー建設で、大きくこの辺りも変化するのでしょうか。
町並みと共に、人の振舞いも、情緒も、変化していくのでしょうか。

そうそう、つまらない話ですが、
最近、我が家の近所の子どもたちの会話。
「ヒ」を「シ」と発音する子どもは、いなくなっているような。
昔は、この辺りの下町の人の会話。
朝「日」ではなくアサ「シ」でした。
お互いに、ヒとシの発音が区別できない、聞き分けられない!
ユーモラスというか、素朴というか、下町語といおうか、
そんな会話がとんと聞けなくなりました。

ユーモアは、ヒューモアに通じ、まさに人間的な魅力に通じている。
せめて、近代化、現代化された町に変貌しても、
そうした情緒は、失いたくないものです。

今度は、もう少し歩く距離を伸ばして、
下町散策としゃれ込みましょうか。
最近流行の、坂道探索は、残念ですが、出来ない地域。
ひたすら、平らな道を歩くだけですが。
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教育改革論議の危うさ

2006-10-18 23:39:52 | つぶやき
新内閣のもとでまた教育改革が声高に叫ばれ始めた。
目玉は教師の資質向上のための免許更新制だとか。
政治や経済が行き詰まると、
国民の目を教育の荒廃とやらに向けさせるのが、これまでの常套手段。
今は行き詰まってもいないのに、
と思うのは素人の浅草サンバカーニバルじゃなかった浅はかさ。

今、景気回復が「いざなぎ景気」を追い抜いたなど
と政府与党ははしゃいでいるがちっとも実感がない。
というのが大半の国民の意識ではないか。
給料は上がらず、むしろ下がり放し。どこが景気回復なのというのが本音。
コイズミ改革のもとで、格差は開く一方。

かつての会社の利益は、社員にも還元する。
今はそういう考えは全くなくなって、
会社は従業員のためにあるのではなく、株主の為にある!となった。
徹底した首切りリストラと正規雇用の減少。
などすべてコイズミ政策のもたらしたもの。
だから、今の景気回復の恩恵は、巨大銀行の空前の利益と一部の株主のもとへ。

持たざる者は、相変わらず持たざる者で、
持っている者は、ますます膨れあがる仕組み。
アメリカの経済体制をそのまま、コイズミさん、
アメリカの意のままに取り入れた。
いわゆる模様替えをした中曽根「民活路線」の継承。
ますます、金の有り無しで、教育も健康も大きく差がつく時代と。

このとき、国民の不満がどこに向くか。
政治に向いていくと困るのは、今の政府・与党。
そこで、国民の関心を教育問題へ。

教育基本法によって、愛国心を打ち出し、
政府・与党の都合のいいような政策を
そのまま教育現場へ持ち込む。
「不当な支配」項目を削除して・・などと画策している。

それには、今の公教育がいかにダメであるか。
特に教師がいかにダメ人間ばかりか。
いじめ問題やその対応を
マスコミは現場の校長や担任への批判へとしながら、
教師つぶしを国民感情に乗って補強する。

その結果、自らの望む教師像を作り上げ、
それをもとに教師の人間改造。
物言わぬ、上の言うことをひたすら聞く教師こそ理想的だ!
生徒も、そういう教師ももとで、
またまた物言わぬ生徒、言うことを聞く生徒づくり。

エリート、リーダーは徹底して私立小中高大と
金をふんだんに使って(金持ちの親や企業に出させて)作り上げ、
その他大勢の子どもたちは、従順な国民づくりのために教育する。

受験に負けた生徒、塾にも行けない子ども・生徒は、
公教育の場で国民づくり。
これには、地方の教育委員会じゃ心許ない!
国家権力、即ち文科省こそ一番相応しい。
教育委員会制度の解体と中央集権的文部行政の復活を虎視眈々と。

それを知って知らずか、「ヤンキー先生」や藤原先生や陰山先生や
それこそマスコミ受けする連中を委員にし、
その人たちも何だかすでに牙を抜かれてしまって・・・。
結局、主導権は、役人が握る審議会がまたしても生まれた。

ゆとり教育、学校選択制、公立中高一貫制・・・
どれもこれも皆、どうにも教育現場を混乱させ、
教師も生徒も右往左往させている代物。
その上に、またまた新たな文部政策が登場するとしたら。

猫の目改革に振り回される教育現場は、
ますます落ち着かなく、ますます荒廃してくるだろう。
いじめや自殺や落ちこぼれや底の浅いエリート意識や・・・。
国民の目を教師への批判、糾弾を中心とした教育改革に向け、
その成果の勢いで、憲法改悪や軍隊創設、核武装、徴兵制など
本当に血生臭い路線の確立に向かって国民を導いていくだろう。

そうなっていく方向に、実は国民が賛成していく、
そのためには、教育改革が是非とも必要だ、
と今の政府与党は真剣に布石を打っている。
コロッと騙されてはいけない。
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いつから好戦国家になったのか

2006-10-17 23:29:28 | つぶやき
どうも北朝鮮の核実験以来発言が過激に
そうだな、核実験は失敗に終わったという見方も
アメリカからは出ているようだね、小規模も小規模って
北は2回目の核実験をやるような気配もするが

制裁でますます苦しくなっていてもやめないんだから
いよいよ窮鼠猫を噛むってなことになるのかな
北の内部では軍部と金体制とでのぎくしゃくもあるとか
そう言う話はどこまで信じていいか分からんよ

いずれにしても、アベさんたちはこれをきっかけにして
周辺事態に認定しようとか
核装備を進めようとか
どうもきな臭い発言が多くなった

自民党内にも異論はあるようだし
経済界も今の時点では核問題はふれないほうがいいとか
でも、何だかこれを機会に、一気にパンドラの箱を開けようというか
開けてみたくなった、というような雰囲気だね
北も北だが、ちょっと過剰防衛過ぎやしないかね

これで、二つの衆院補選も自民党の勝利が確定したようだし
北朝鮮の核実験が、見事にアベ政権の追い風にはなった
どうにもいい感じがしないが、自衛隊も米軍支援を積極的にやる気配だし

今日なんかは高崎かどこかで
そうそう、武器を持った自衛隊員が町中を行軍して存在感を示したとか
自衛隊が軍隊になるのも、時間の問題だね
いよいよ国防省の誕生か
だんだんこうした押せ押せムードに馴らされていくのが、怖いね

国民性というか、実は日本人は好戦的な民族なのかね
世界で唯一の被爆国だから云々なんて、あっという間に吹っ飛ぶ感じだ
非核三原則なんていうのも、今の二代目三代目の政治屋どもには分からないさ

中川何てヤツもその一人だろう
オヤジも、いろいろ毀誉褒貶のあった保守派そのもの
息子はその七光りで、議員になったようなものじゃないかね
利権屋のイメージが強かったオヤジに比べて
少しはスマートな感じがするが
それほど政治理念があるようには思えない

アソウとかいうのも、そういう感じがするね
何だかその場その場で、適当なことしゃべっているって感じが
どうもトップからして、ボンボン連中で
その場しのぎで、危なっかしい言葉を弄んでは困るよね


ねえ

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100mのマンションが建つ!

2006-10-15 23:01:21 | つぶやき
久々に散歩に出かけました。爽やかな秋の日差しを浴びながら。
最近、血圧が高くてコレステロールも高くて・・。
これも、長年の不摂生の賜物ってけっしてうれしいものではありません。
少しばかり飯の量を減らそうか、お酒を控えようか、
運動をしようか、所詮、三日坊主、と家人に冷やかされながらも。
本気で痩せようかなんて思っています。

てなことで、久々に家からかなり遠くまで歩いてみました。
下町のJR駅前もずいぶん新しい建物が出来て・・・。
そうそう、北側の大きな工場の跡地にも、巨大なビルが完成。
ショッピングモールも出来ました。
そういう風景を横目で眺めながら、
というより首が痛くなるほど見上げながら歩き、駅の南側に。

駅周辺には、まだそれほど大きな建物はなくて、
昔のままのごみごみした風景と人通り。
ちょっと安心し、ちょっぴり寂しい感じがしました。
北側に比べてたしかに見劣りがする風景。
相変わらず行き交う人は多くて、賑やかな通りですが。

ちょっと裏手に回ると、たしか大きな駐車場があったところ。
時間制の貸し駐車場で、何回かお世話にもなりました。
何と、そこが周りを工事用の塀で囲まれ、何やら掘り返しているようでした。
掲示板をみると、何だか大きな高層マンションが出来るようです。
100mくらいの巨大マンションの建設予定地になっていました。

すぐ西側には、高校があって、周りはすでにマンションが。
そこが唯一残された土地だったのでしょうか。
ここにも大きなマンションが建設される!
日照権など学校には影響がないのでしょうか。
風害の心配などは、通学路には、などちょっと気になりました。
校庭の南側には工場があって、もしこれが移転でもしたら、
きっとマンションが建つことでしょう、
いや、マンション建設のために移転するかもしれません。

そうしたら、この高校は、三方を高層マンションに囲まれた
薄暗い谷間に入ってしまうのでは。

どうもこの地域は、再開発地域になっているようで、
それでいて、駅北側の急ピッチな開発に比べて開発が進んでいない。
そういう不満も、地元の人たちにはあるのでしょうか。
この100mマンション建設をきっかけに、
大きく開発が進みそうな気配です。
そうすると、この高校も、どこかに移転ということに。

かつて、葛飾区のJR沿線の工場跡地に、
学校を建てる計画が持ち上がったとき、地元商店街を中心に反対運動。
学校が出来ても金を落とさないからダメだ!とかで。
その計画がつぶれ、その代わりに大きな病院が建てられました。
でも、それで地域の商店が潤った、とは聞きません。
果たしてよかったのかどうか。

もし、この高校が移転ともなれば、地元は本当に喜ぶでしょうか。
たしかに、ここは商業地域。
学校よりも、マンションが出来て、
住民が来てくれた方が金は落ちる!
こんな具合でことが進んでいったら、学校は四面楚歌になるでしょう。

おそらく航空写真でみれば、ぽっかり空いた空間に、取り残された学校!
こうして、また学校がどこかに移転するか、廃校になるのでしょうか。
激しい土地の移り変わりに、まるでついていけない私でした。
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北朝鮮制裁決議、採択へ 国連安保理

2006-10-14 22:49:58 | つぶやき
北朝鮮への制裁決議が、全会一致で採択されることに。
中国もロシアも賛成しての今回の制裁決議。
非軍事的な、経済を中心としての制裁となったが、
いつ軍事制裁にまでエスカレートするか。

中国やロシアが、アメリカなどが意図する軍事制裁に、
これから先も反対していくとは断言できない。
中国は、北朝鮮の金日正体制を見限っていく可能性もありうる。
それほど冷酷な、国際政治の駆け引き。
北朝鮮への徹底した制裁措置がとられそう。
北の核実験は失敗に終わった、
すなわち、軍事的な有用性にはまだほど遠いとの見方が出ている中で。
それでもなお、いよいよ北朝鮮への政治的経済的圧力が増してきた。
北朝鮮が頑なな姿勢をとり続ければ、次は間違いなく軍事的制裁に移る。
そうなれば、朝鮮半島が有事体制になる。

万が一、戦争になれば、
朝鮮半島では100万人を越す戦争犠牲者が出るとも。
アメリカ・イギリス軍の侵攻で、
フセインは倒せたものますます泥沼化しているイラク情勢。
そうならないとも限らない緊迫した状況。
日本も有事立法の想定範囲内での紛争として、
法的には武力行使も認められそうな形勢。

かつて、インドやパキスタンの核実験の際には、
これほどの制裁措置がとられただろうか。
今のイスラエルの核疑惑には、
査察団派遣も含めて安保理はこれほど取り組んだだろうか。
経済的政治的制裁をそれぞれの国に行っただろうか。

北朝鮮を悪の枢軸と攻撃した、
アメリカ・ブッシュはイラクで手一杯。
中間選挙で四苦八苦の状態。
いきおい、アメリカ政府内では、北朝鮮への軍事的圧力を
日本に期待する向きは多い。

日本・アベ政権の対北朝鮮経済制裁が、いつ有事法体制の発動につながるか。
そうした不安心理。いよいよ戦争か。
今、日本でも核シェルターが売れているとか。
アベ政府は、NHKに政治的圧力をかけ、
短波放送で拉致問題を放送するよう強く働きかけている。
対ミサイル防御機能も、早期導入に踏み切った。
どれほど有効性があるか、未知数な代物に巨額を投じようとしている。

「すわ、戦争」の声を聞いて、
国民の間に浮き足立った雰囲気が出ているのは、
どういうわけだろうか。

経済制裁の中で、これから冬に向かう北朝鮮。
一般市民、子ども、幼児は、すでに飢餓の苦しみにあえぎ始めている。
国家の指導者の過ちのため、国民が犠牲にされる、
名もなき国民が飢え凍え死んでいく。
こうした悲しい歴史は、何遍も繰り返されている。

北朝鮮の無謀な核実験と軍事エスカレート。
それをやめさせるために今日本は何をすべきか。
今、直ちに行うべきことは、戦争への危機感を煽るのではなく、
北朝鮮への徹底した説得と、
周辺国への戦争回避の訴えかけではないだろうか。

その手段としての経済制裁ならその範囲も程度も慎重にすべきだ。
それをエスカレートさせることで、
かえって北朝鮮を追い込み、破滅的な結果にならないようにすべきだ、
と思う。
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ノーベル平和賞

2006-10-13 22:34:33 | つぶやき
今年(2006年)のノーベル平和賞。
バングラデシュの農村で女性に無担保融資をするグラミン銀行と、
同銀行を設立したムハマド・ユヌス総裁(66)が受賞しました。

このことについて、日ごろ訪れているブログから深い示唆を得ました。
「イソップさん」のブログからの引用。(イソップさんお許し下さい。)

グラミン銀行のことは、お金への疑問から地域通貨を勉強する中で、
利益追求ばかりが銀行の役割ではない具体例として知りました。
貧困を救うのは、慈善や大規模な公共事業などではなくて、
本当に苦しんでいる個々人をなるべく小さなレベルで助けること。
すなわち控えめに自立を手助けする事にほかなりません。
このところ、世界の貧困を解消しないことには平和は訪れない、
と考えるところまでは共通認識が出来上がってきていますが、
どのように貧困を無くすかは必ずしも有効手段は見つかっていない。
行政が試算する必要な金額は、現実感のない数字だけが飛び交って、
自分さえよければ他人や他国はどうなってもよい人が増えている?
格差社会の是正を唱える人にさえ有効な道筋が見えていない?
だけど本当にそんな大金がないと解決しない問題なのだろうか?
いつものことだけど、政府マスコミの発表は胡散臭い。
そんな疑問に答えてくれるたが、今回のノーベル平和賞でした。
「永続する平和は人口の大半が貧困から抜け出す方途を
見いだせない限り達成されない」と言うのが受賞の理由です。
そしてこのグラミン銀行が行っているマイクロクレジットとは、
大きな公共事業や大規模資金による大事業を優先するのではなく、
農村に暮らす女性に対して、日々の暮らしを維持するための、
生活の基盤を整えるための無担保融資をする銀行なのです。
言い換えれば、個々人の自立をサポートするための銀行です。
大事業や大きな資本が必要なときも無いわけではありません。
だけど昨今の世界で行われている経済のグローバル化は、
一部の人を金持ちにするだけで、大多数の人を貧困化させている。
そうした規模の過剰に飲み込まれないで個々人の尊厳と生活を守る、
これが世界を貧困と紛争から守る有効な方法だと認められたわけです。
今回はバングラディッシュという貧しい国での活動ですが、
基本的人権を大切にして世界を豊かにしようとする方向性において、
日本でも考えられるべき大切な要素を含んでいると思うのです。
                       (注 引用は、以上です。)
(ここからは小生の感想)
それにしても。
近年、今の時期になると、
電車に乗れば、特定の人間しか読まないだろう本や雑誌の広告。
某「虚」大宗教団体の脂ぎった無内容男の「平和運動」の宣伝が、
これでもかこれでもかと吊されます。

嘘っぱちの「平和」を声高に叫び、
その実は金にあかして勲章を買いあさる、
どこかの宗教団体の人間より、よほど確かな受賞者です。
欲しい欲しいの物欲と、政治的陰謀でノーベル賞を狙っている人間に、
ノーベル賞を与えたら、それこそ世界の物笑いになるでしょうから。
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いよいよ創価学会の国盗り

2006-10-12 23:20:54 | つぶやき
公明党のオオタ。生粋のイケダ教信徒。
これまでの党首に比べ、桁違いの大物。学会青年部上がりの大幹部。
男子部長から青年部長を歴任。
前々から次時代のエースと言われていた。
婦人部にも受けがいいらしい。

公明党党首になって、いよいよイケダの意を受けて。
センセイのためなら、命がけで。
師弟のきずなを固くして、ただただ学会の、否、イケダの野望。
即ち天下取り、「盗り」の大「法戦」へ。

当面。来年の参院選。
東京では、もうべたべたポスターが。
曰く「働き者代表」!
働く者の代表みたいな印象を与え、
働く者の票を得ようという、見え見えの作戦。実に巧妙な手口。
この人が、働くのは学会のためだけなのにねえ。

オオタは、それに輪をかけた学会オンリーマン。
「人間主義」などというイケダ好みの言辞を弄し、国民を欺くつもり。
「人間主義」って学会主義のこと?
学会員しか眼中にないってことなのに。

一方で、反学会言論、学会批判者に対して、
とことん陰謀・暴力・悪口雑言・・・。
ありとあらゆる手段で追い込む、
非人道的立場を平然とやってのけていながら・・・。
何が「人間主義」だ!という批判も何のその。
イケダ先生の悲願・ノーベル平和賞獲得に向けて頑張るオオタ党首。

そういう学会の陰謀に、もうコロッとまいってしまった
坊っちゃん・アベちゃんは、早速、
イケダシェンシェイに会いに行ったとか。
どこまで脳天気なのかしらねえ。
「靖国参拝」を知らぬ存ぜずで、あいまいにするのは、
今度の補選や参院選での学会票欲しさ。
その極めつけが、イケダ詣で。

一国の総理が、「カルト教団」とも
外国じゃ言われている、創価学会の名誉会長のもとに出向いていく。
中国訪問のため、何らかの密約でもしてきたのじゃないか。
そういう胡散臭さも感じさせる今回の出来事。

「美しい」国などとほざきながら、国民を愚弄している間に、
政教一致の「醜悪な」日本に向けて、事態は確実に悪化している。
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美しい国・日本と美しい日本人

2006-10-10 23:22:14 | つぶやき
今年の「流行語大賞」にも選ばれそうな勢いの「美しい日本(人)」。
アベさんの造語に対して、ちょっと違和感を感じます。
むしろ、「あいまいな日本とあいまいな私」という感覚が強い私は、
やはり大江健三郎さんの言葉の方に真実味を感じます。

外交にしても、内政にしても、常に曖昧なままにことを進め、
あいまいなままにことを終わらせる。これまでの日本の政治のあり方。
アベ政権の姿勢はどうでしょうか、これまでとまた同じでしょうか。
それをよしとする「日本」とそれを支えてきた私たちがそこにいます。

ところで、あいまいな日本語によるあいまいな表現は、
実は島崎藤村がそのはしりだと言われています。

人を傷つけず、人に何となく親和感を持たせ、己の主張をあいまいにしつつ、
人に迎合することで、己の主張の一部を貫く手法。
彼の苦渋に満ちた人生の中で、獲得した処世術でした。

きれい事で終始する、それでいて何となく自己主張を貫徹する。
まさに、日本人の得意とする話法でもあったようです。

今の国際社会の中でそれが通用するかどうか。
まして、今回の北朝鮮の核実験。
言語明晰、意味不明では、所詮、侮られること間違いありません。
ただ独自の制裁措置の強化!だけで通用するか。

外交には力不足の感もある首相と、どうもフライング発言が多い外相。
これほどの難局を任せられるでしょうか。
アメリカにもいい顔をし、中国にもいい顔しでは通用しない国際政治。

これまで、アメリカ一辺倒だった日本の外交を
東北アジアに力点を置いた外交へと進路を切ること。
けっしてアメリカ流の、ブッシュ流ともいってもよい、
力と力との対決ではなくて、
あくまでも対話路線を貫いて行くところに
日本の活路が開けてくると思います。

あの藤村が、あいまいな自分から決別し、自らの人生を全うしようとした。
そのきっかけは、一族の深い因習、父のおぞましき血との闘いの後でした。
その苦闘の果てに、日本文学史上に輝く『夜明け前』という名作が生まれました。

このことを思うとき、もしアベさんが日本の政治家として
後世に名をなすとすれば、徹底的に「平和外交」を進めていく。
おやじや爺さんの桎梏を自らうち破っていく。
そこにかかっていると思うのです。

そうでなければ、国民は「美しさ」などという
あいまい表現に秘められた、おぞましい企みを
きっと見抜くことになると思います。
「核武装論」「先制攻撃論」「徴兵制」・・・。
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