1月5日(金)。晴れ。年明け最初の街道歩き。
外房線「御宿駅」。
ホームに海女さんの像があることに気づき、パチリ。
房総の海女(あま)は、三重県和具、石川県輪島市舳倉島と並んで「日本の三大海女」として知られていました。房総の中でも外房の御宿と南房総市白浜は代表的な地域で観光面でも有名でした。 しかし海女が全盛期だったのは1960年代あたりまでで、今はこの地に海女さんはいません。
さて、この先、「国道128号」にはトンネル(隧道)が4つほど続きます。路肩もなく、車も行き来があり、危険。
※旧道は山道で、後半は道なき道になるようなので、最初から遠慮。国道を歩くことにしていました。
(「今昔マップ」より)
駅前にタクシーが停まっていたので、事情を話すと、「けっこう危ないですよ。自転車とか人とか、避けようとして車同士が接触したりして、・・・」。
結局、トンネルを越えた「部原(へばら)海岸」まで乗ることにします(タクシー代1,200円)。
道の途中で、勝浦市に入ります。「上総国」から「安房国」になるわけです。
部原海岸。
御宿方向。
国道右手の「大勝軒」裏の道が旧道(伊南房州通往還=房総東往還)。
山が迫ってきます。
右手は高台。
左が旧道、右が国道。
モダンな「トレーラーハウス」が二棟。
右に大きくカーブする国道から分かれ、左に進むのが、旧道。
車の通りも少なく、静かな街並み。
河口。
山が迫ってくる旧道。左手は海。
部原海岸。
部原漁港に寄ってみます。
小さな漁港。漁船が数隻。突堤では釣り人が。
背後に迫る岩山。
街道に戻り、先を行くとトンネルが見えてきます。 北側入口から南側を望む。
南側の扁額には「風早隧道」とあります。
「箱岩」が海中に。
豊浜港。
ここを左折して海岸方向へ。
「水準点」。かつての街道であったことが分かります。
海岸沿いの道。「新官港」。
勝浦の市街地に入っていきます。
前方にこんもりした山。
前方頭上に高架橋。
商店が立ち並ぶ通りへ。
昔ながらの商家。空き家?
ここは商いをしているようです。
「松の家」。
国の登録有形文化財に指定されている旅館。
御命講や油のような酒五升
(おめいこうや あぶらのような さけごしょう)
日蓮消息文に、日蓮が信徒からの贈り物への礼状に、「新麦一斗、筍<たけのこ>三本、油のやうな酒五升、南無妙法蓮華経と回向<えこう>いたし候」とあるから採った。このことからして、芭蕉は日蓮文書を読んでいたことが分かる。
一句も、芭蕉が門人の誰彼から酒を貰ったのに対しての謝礼吟または酒に対する褒美の吟であろう。実際油のようなコクのある酒であったかどうかは怪しいが、そこはあくまで日蓮の用いたコードを使いたかったのであろう。
江戸童歌に、
「お正月はよいもんぢや
油のような酒飲んで
木っ端のような餅食って
雪のようなまま食って
これでもとつさん正月か」
がある。
一句にある「油のような酒」は、こちらに近いのかも知れない。
(この項、「山梨県立大学」HPより)
勝浦朝市は | ||
毎月1日~15日は | 下本町朝市通りで | 6時頃~11時頃まで 開催されます。 |
毎月16日~月末までは | 仲本町朝市通りで | |
※定休日 毎週水曜日、1月1日
|
※佐賀県の呼子朝市、石川県の輪島朝市、千葉県の勝浦朝市が「日本三大朝市」と呼ばれています。その一つの輪島朝市が元旦の「能登半島地震」で、大火災が発生し、ほぼ焼き尽くされてしましました。
(「佐賀県呼子朝市」ではなく、「飛騨高山朝市」をあげる説もあります)
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市で開かれていた「輪島朝市」の復興の力になればと、勝浦市の朝市出店者らでつくる「勝浦朝市の会」(江沢修会長)が義援金募金箱を朝市通りに設置し、支援を呼びかけている。
勝浦と輪島の朝市は、飛騨高山(岐阜県高山市)と並んで日本三大朝市とされ、特に勝浦と輪島は朝市活性化を図る「全国朝市サミット協議会」で交流を深めてきた。今回の地震で輪島朝市が開かれていた一帯で大規模火災が発生し、店舗や住宅など200棟ほどが燃えて"焼け野原"になった。
輪島の状況を知った勝浦朝市の会のメンバーの中から「同じ朝市。何かできることをしたい」と声が上がり、同協議会を通じて各地の朝市で義援金を募ることに。勝浦は朝市開催時間帯に通り2カ所に緑色の募金箱を設置し「輪島朝市は壊滅状態にあります。一日も早く復旧復興するため義援金箱を設けました。ご協力ください」と訴える。
観光客らが買い物の釣り銭などを募金箱に入れ、朝市出店者も売り上げの一部を寄付。毎日のように朝市を訪れる同市の田井智之さん(50)は「海のそばで塩づくりをしているので(津波など)いつ自分も被害に遭うか分からない。輪島朝市が立ち直れるよう支援したい」と話し、朝市通りの近くに住む女性(71)も「頑張って一日も早く復興できますように」と願っていた。
義援金は当面続け、同協議会を通じて輪島朝市関係者に届ける。勝浦朝市の会副会長の塩田和彦さん(55)は「商店街で開かれる輪島朝市は勝浦と似ていて、ひとごとでないと思った。同じ朝市仲間。大変な状況だが、気持ちだけは負けないでほしい」とエールを送った。
(この項、「千葉日報」より)
朝市通りを振り返る。
魚市場に向かいます。「勝浦魚市場」。
水揚げする活発な時間を終え、静かなひととき。
「仲本町朝市通り」。
外房線「勝浦駅」。
駅前は小さなお土産屋さんがあるのみ。
その代わり(?)酒屋で地酒を買いました。