5月31日に浅草のゲートホテル雷門に宿泊しましたが、翌朝の朝食は喫茶店に行くことにして、散歩をしながらお店を探しました。「ローヤル珈琲店」という1962年開店の歴史あるお店がよさそうだったので入店。お客様は常連の方が多いようにみえましたが、モーニングはボリュームがありリーズナブルで、観光客にもよいお店でした。古い録音を。
PHINEAS NEWBORN (フィ二アス・ニューボーン)
PHINEAS' RAINBOW (RCA 1956年録音)
フィニアス・ニューボーン(p, 1931~1989年)は、アトランティックやルーレット、コンテンポラリー・レーベルなどに多くの作品を残していますが、初期のRCAレーベルに録音されたものにもよいものがあります。当アルバムの1曲目が「Overtime」というフィニアスのオリジナルですが、先日ジェブ・パットン(p)がライブでそれを取り上げていたので、改めて、このアルバムを聴いてみました。
メンバーは、フィニアス・ニューボーンjr.(p)、カルヴィン・ニューボーン(g)、ジョージ・ジョイナー(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。フィリー・ジョー・ジョーンズは、目立ったドラムソロこそありませんが、プッシュするリズムを送り出していて、参加曲目が3曲なのがちょっと残念です。
曲は、フィニアス・ニューボーンの自作が「Overtime」と「Clarisse」 シド・ミラーという人が書いた「Come to Baby, Do!」、ハロルド・ランド作「Land's End」、ジョージ・シアリング作「She」、チャノ・ポゾ作「Tin Tin Deo」、あとはスタンダードで「Angel Eyes」、「Stairway to the Stars」、「Autumn in New York」、「What is This Thing Called Love」の全10曲。
バーチュオーゾ的なテクニックの多彩さやフレーズの鋭さ、硬質なピアノのサウンドと、初期のフィニアス・ニューボーン jr.の演奏は、才気を感じさせます。ソロ、トリオ、カルテットの編成で録音されていますが、それぞれフィニアスのプレイが驚異的だけに、兄のカルヴィン・ニューボーン(g)のソロは穏やかに感じられます。自作の哀調を帯びたテーマが美しく華麗な「Overtime」、めくるめくようなプレイが凄まじい「Clarisse」や「Tin Tin Deo」が代表的ですが、後年に比べてやや辛口なフィニアス絶頂期といってよいプレイが素晴らしい。
【ローヤル珈琲店と朝の浅草光景】
住所:東京都台東区浅草1丁目39−7
電話:03-3844-3012
ホームページ:ローヤル珈琲店 (食べログのページです。)
外観
店内。重厚な作りです。
入口に向かって撮っています。焙煎機がおいてあります。天井にはスピーカーがあり、軽めのジャズが流れていました。
モーニングサービス。トーストにハムとサラダのトッピングがあるものを頼みましたが、なくても充分でした。
浅草演芸ホール。
花やしき
朝から開店していた着物のレンタル店。昨日も仲見世で、着物を着て歩く外国の方の姿を見かけたので、外国の方の需要が多そうです。