2月21日以来、約半年ぶりにコンサートに行ってきました。上田市のサントミューゼで行われた、群馬交響楽団のコンサートマスター伊藤文乃さんのコンサートです。本来、平日の昼間に行われる45分間程度のミニコンサートですが、定員を半分にしているため、前日の夜にも同内容で開催されたものです。
(出 演)
ヴァイオリン:伊藤 文乃
ピアノ:高橋多佳子
二人の略歴は上記にあるとおりです。
(曲 目)
ファリャ / スペイン組曲
クララ・シューマン / 3つのロマンス Op.22からNo. 3 Leidenshaftlich schnell
ロベルト・シューマン / 3つのロマンス Op.94からNo.2 Einfach, innig
シューベルト / 楽に寄す(Au Die Musik) D. 547
歌曲集《冬の旅》から「菩提樹」 D.911-5
クライスラー / 愛の悲しみ
愛の喜び
(感 想)
半年ぶりにプロの音楽家の演奏を聴くことができて嬉しかったのですが、選曲、演奏が非常によくて、記憶に残る演奏会になり、ジャズ、クラシック問わずまたライブに出かけたくなりました。
群馬交響楽団の演奏会には結構出かけているので、コンサートマスターの伊藤文乃さんは一応お馴染みですが、目の前で聴くと、穏やかで優美な演奏ぶりがよくわかります。ファリャのスペイン民謡組曲(コハルスキー編曲)はエキゾチックな名曲で、高音部を含めて伊藤さんの技巧が冴えていました。
クララ・シューマンの曲は、ピアノの高橋多佳子さんから教えてもらったといって伊藤さんが弾き始めましたが、ロベルトのものを並べた選曲がアイデア賞もの。クララの曲の方が情熱的ですが、落ち着いて懐が深そうなロベルトの曲もよかった。
シューベルトのリート2曲は、本来声楽ですが、ヴァイオリンで演じられました。伊藤さんは、昨年からドイツリートを声楽で習い始めたということです。ピアノの高橋多佳子さんを聴くのは数回目ですが、寄り添うように弾いていて、息がぴったりでした。
【群馬交響楽団ホームページ】
gunkyo.com (指揮者、楽団員のページ)
【上田市サントミューゼホームページ】