現在のコロナ禍の状況では、政府で進めている「go to キャンペーン」により旅行費用が補填されようと、東京や札幌へ行く気にはなりません。早く日常が戻り行けるようになることを念願しています。その気持ちも込めて、益田ミリ著「ちょっとそこまで旅してみよう」を読んでみました。
益田ミリさんは、1969年大阪府生まれのイラストレーターです。主な著書に四コマ漫画の「すーちゃん」、「泣き虫チエ子さん」、「僕の姉ちゃん」シリーズなどがあり、エッセイや絵本も出しています。
(目 次)
(感 想)
プライベートで旅をした旅行記ですが、全編にほのぼのとして、たまにしんみりとし、気持ちが温かくなるエッセイです。乗物や飲食、観光施設や名所見学、お土産購入など旅行にまつわる出来事を記していますが、非日常と日常を往来しているのが面白い。
旅先で普通のショップに入ったり、デパートにいったりと、好奇心の赴くまま行動しています。日本各地への旅行は、ガイドとしても参考になります。ヘルシンキでは英語のしゃべれない著者の奮闘ぶりが活き活きと描かれていて、その状況も楽しんでいるようでした。
目次が旅先になっていて、関心のある場所から読むこともできます。交通費や宿泊費、お土産代など実際にかかった費用を載しているのも特長です。僕がすぐにも行きたくなったのは、石川県の金沢と宮城県の鳴子温泉です。
旅費も掲載されています。これは、宮城県の白石と鳴子温泉へ行った際のもの。