安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

宮下奈都著「羊と鋼の森」(文春文庫)を読み、映画(Blue-Ray)も観ました。

2021-01-15 19:29:52 | 読書

1月9日から11日までの3連休中に、以前購入して読んでなかった宮下奈都著「羊と鋼の森」を読みました。

   

表紙

   

裏面にある説明

(著 者)

宮下奈都さんは、1967年福井県生まれ。上智大学文学部卒。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作入選、2007年初の単行本「スコーレNo.4」が話題になりロングセラー、2016年にこの「羊と鋼の森」が本屋大賞となりベストセラーに。著書多数。

(感 想)

ピアノの調律という未知の分野を描いていることが、まず面白く、ベストセラーになるのも納得がいきました。「羊と鋼」というタイトルも興味をそそられ、羊は、ピアノのハンマーに用いられる羊の毛から作られるフェルトのことで、鋼は文字通りピアノ線のことで、内容をうまく現しています。

青年調律師の成長物語ですが、就職した楽器店の先輩たちが魅力的で、彼等との関わりの中で成長していく過程が浮き彫りになります。また、顧客であるピアノを弾く双子の高校生姉妹との関係も重要なストーリーとなっていて、物語に深みを加えていました。

映画も制作されたので、ブルーレイで見ました。エピソードなど基本的に小説に忠実です。ピアノを弾く場面では曲が流れますが、小説では、ショパンのエチュードと曲名が登場する場面もありますが、大部分は映画固有の選曲です。流れに合わせて、うまく曲が選ばれていました。

(映 画)

監督:橋本光二朗
出演:山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、三浦友和など。

劇中に使用された曲目。ラヴェルとショパンが多い。

姉妹。

【映画「羊と鋼の森」作品情報(東宝WEB)】

toho.co.jp/movie/lineup/hitsuji-movie