1月9日から11日までの3連休中に、以前購入して読んでなかった宮下奈都著「羊と鋼の森」を読みました。
表紙
裏面にある説明
(著 者)
宮下奈都さんは、1967年福井県生まれ。上智大学文学部卒。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作入選、2007年初の単行本「スコーレNo.4」が話題になりロングセラー、2016年にこの「羊と鋼の森」が本屋大賞となりベストセラーに。著書多数。
(感 想)
ピアノの調律という未知の分野を描いていることが、まず面白く、ベストセラーになるのも納得がいきました。「羊と鋼」というタイトルも興味をそそられ、羊は、ピアノのハンマーに用いられる羊の毛から作られるフェルトのことで、鋼は文字通りピアノ線のことで、内容をうまく現しています。
青年調律師の成長物語ですが、就職した楽器店の先輩たちが魅力的で、彼等との関わりの中で成長していく過程が浮き彫りになります。また、顧客であるピアノを弾く双子の高校生姉妹との関係も重要なストーリーとなっていて、物語に深みを加えていました。
映画も制作されたので、ブルーレイで見ました。エピソードなど基本的に小説に忠実です。ピアノを弾く場面では曲が流れますが、小説では、ショパンのエチュードと曲名が登場する場面もありますが、大部分は映画固有の選曲です。流れに合わせて、うまく曲が選ばれていました。
(映 画)
監督:橋本光二朗
出演:山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、三浦友和など。
劇中に使用された曲目。ラヴェルとショパンが多い。
姉妹。
【映画「羊と鋼の森」作品情報(東宝WEB)】