1月17日(日)のEテレ「クラシック音楽館」で放映された、N響演奏会のラーション:サクソフォーン協奏曲(サックス:須川展也、指揮:鈴木雅明)がとても良かったので、サクソフォーンの演奏に興味が湧き3日前にチケットを購入して出かけました。
(出 演)
サクソフォン:田中拓也
ピアノ:中野翔太
二人のプロフィールは次のとおりです。
(曲 目)
ジョージ・ガ―シュイン:3つの前奏曲
エンリケ・グラナドス:スペイン舞曲集 op.37 アンダルーサ(ピアノ・ソロ)
クロード・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
中野翔太:For You
ダリウス・ミヨー:スカラムーシュ
第1曲 ヴィフ 第2曲 モデレ 第3曲 ブラジルの女
〈休憩〉
クロード・ドビュッシー:ベルガマスク組曲より 第3曲「月の光」(ピアノ・ソロ)
アストラ・ピアソラ:Escualo(鮫)
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ソフィア・グバイドゥ―リナ:森の響き
エイトール・ヴィラ・ロボス:黒鳥の歌
カミーユ・サン=サーンス:白鳥
吉松隆:ファジイバード・ソナタ
〈アンコール曲〉
中野翔太:For You
シャルル・グノー:アヴェ・マリア
(感 想)
田中拓也さんは、ソプラノとアルトの二つのサクソフォーン(サックス)を使い、典雅で美しい響きを出していたのが印象的でした。サックスは、普段ジャズで聴いていますが、これだけの美しい生音を聴いたのは、これが初めてです。
中野翔太さんの磨き抜かれたピアノの音も含めて、サウンドという点では、満足のいく演奏会でした。しかし、サックス用に編曲された曲は、「牧神の午後への前奏曲」にしろ、「白鳥」にしても、元の楽器の演奏イメージが頭をよぎり、もう一つという感じが拭いきれませんでした。
お子さんと遊ぶところからインスピレーションを得て書かれた中野さんの新曲「For You」は、子供が動き回る感じが出て、しかも、サックスにもピッタリの曲で、文句なく楽しい演奏でした。ピアノ独奏の「月の光」では、うっとりとさせていただき、やはり名曲です。