1月11日(月、祝)に藤田真央の弾くサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を聴きたくて、群馬県渋川市民会館で行われた群響渋川ニューイヤーコンサートに出かけてきました。
(出 演)
指揮:高関 健
ピアノ:藤田 真央(藤田 まお)
管弦楽:群馬交響楽団
指揮の高関健さんは、現在、東京シティ・フィル常任で群響名誉指揮者(元音楽監督)です。藤田真央さんは、2017年クララ・ハスキル国際コンクール優勝、2019年チャイコフスキー国際コンクールで2位になり、現在国内、国外問わず活躍しています。テレビにも度々出演していて、知名度が高いと思います。
(曲 目)
ブラームス / ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
サン=サーンス / ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品22
モーツァルト / ピアノソナタ第9番ニ長調 KV311 第2楽章(藤田真央のアンコール曲)
〈休 憩〉
ベートーヴェン / 交響曲第7番 イ長調 作品92
シューベルト / 劇付随音楽「ロザムンデ」間奏曲第3番 (オーケストラアンコール曲)
(感 想)
ホールは1,259人収容の中規模なもので、ピアノソロもよく聞こえました。全体によかったのですが、最も印象に残ったのは、アンコールの「ロザムンデ」間奏曲第3番でした。しっとりとした弦の響きと、クラリネット、オーボエの独奏が見事で、魅了されました。
ベートーヴェンの第7番ですが、最初の方は、リズムがちょっともたもたしている感じで、木管のソロも今一つのように思いました。テンポが若干遅かったのかもしれません。第2楽章以後は、高関健さんは結構盛り上げてくれ、熱気も感じられました。
サン=サーンスのピアノ協奏曲は、もともと派手な曲ですが、華麗かつ豪快な藤田さんの独奏でニューイヤーに相応しい演奏になり、特に第1楽章と第3楽章は楽しめました。アンコール曲のモーツァルトを含めてしなやかなサウンドが出ていて、その点も素晴らしかった。
【藤田真央ホームページ】
【群馬交響楽団ホームページ】
【あらかじめ聴いたCD サン=サーンス「ピアノ協奏曲第2番」】
サン=サーンス ピアノ協奏曲全集。パスカル・ロジェ(p)、シャルル・デュトワ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団など。 サン=サーンス(1835~1921)は、今年没後100年の記念の年なので、彼のいろいろな曲をCDでも聴いてみたいと思っています。