第二の職場の退職が近づき年金生活に入るので、森永卓郎著「ビンボーでも楽しい定年後」を読みました。小遣いを含んだ生活費や安曇野市宅の管理費はどんぶり勘定で、足りなければ預貯金から常に補填しているのですが、この本を読んだら実態把握が大事なことに気づき、家計簿(小遣帳)をつけることにしました。
森永卓郎さんは、1957年7月生まれ、東京都出身。東京大学経済学部卒業後、三和総合研究所などを経て、獨協大学教授。専門は、マクロ経済、計量経済、労働経済。著書やテレビ出演多数。
(大まかな目次)
第一章 老後生活の展望
全体展望、年金、住まい、相続、医療・介護・健康
第二章 資産運用
基礎消費を1割下げよう、資産運用をどうするか、投資信託は何がよいか
第三章 節約
節約の積み重ね、ポイントの活用、税金を取り返す、割引を活用、株主優待の活用、小銭を稼ぐ
第四章 生きがいづくり
お金のかからない私の生きがいづくり、カメラマンのすすめ、定年後に最適なミニ農業
(感 想)
実際には年金生活の知恵といった内容ですが、記述は、著者自身の体験を交えた具体的なものです。中では、2025年に高齢者のうち5人に1人が認知症になるという厚労省の予測があり、その対処法を説いた「認知症を防ぐには」が、最も実践したい項目になりました。
第一章では、安倍政権発足後の大規模金融緩和による物価上昇を受けて老後生活が厳しくなることを説き、さらに、政策面では年金削減が始まっているので、生活の無駄を省き、節約を強化していく必要があると記しています。
それへの対処として、資産運用では、投資信託よりも株式や債券への直接投資を勧め、節約では、軽自動車、ふるさと納税、株主優待などを勧めています。生きがいづくりでは、ペットボトルのフタコレクションやミニ農業など楽しそうで、このへんも参考になりました。
(購入した家計簿)
いろいろな種類の家計簿が販売されていて、驚きました。僕でもなんとか続けられそうな、クロワッサンの家計簿を購入しました。
裏表紙に記載の仕方が載っていますが、カレンダーと同じく日付が毎日あり、そこへ使った項目、金額を書き込む方式です。とりあえず新年からつけていますが、できるだけ続けたい。