ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート2021が放映されたので観ました。コロナ禍で開催が危ぶまれましたが、会場のウィーン楽友協会大ホールは無観客でしたが、開催されてまずはよかった。
指揮はリッカルド・ムーティ(1941年7月28日ナポリ生まれ)で、1993、1997、2000、2004、2018年に次いで3年ぶり6回目の登場。現在、シカゴ響音楽監督ですが、ウィーンフィルとは良好な関係を保っています。
(曲 目)
1 フランツ・フォン・スッペ:ファティニッツァ行進曲
2 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「音波」op.148
3 ヨハン・シュトラウス2世:「ニコ殿下のポルカ」op.228
4 ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」op.271
5 カール・ツェラー:ワルツ「坑夫ランプ」
6 カール・ミレッカー:ギャロップ「贅沢三昧」
〈休 憩〉
1 フランツ・フォン・スッペ:「詩人と農夫」序曲
2 カール・コムザーク2世:ワルツ「バーデン娘」op.257
3 ヨーゼフ・シュトラウス:「マルゲリータ・ポルカ」op.244
4 ヨハン・シュトラウス1世:「ヴェネツィア人のギャロップ」op.74
5 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」op.410
6 ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」op.336
7 ヨハン・シュトラウス2世:「新メロディー・カドリーユ」op.254
8 ヨハン・シュトラウス2世:「皇帝円舞曲」op.437
9 ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」op.393
〈アンコール〉
1 ヨハン・シュトラウス2世:「狂乱のポルカ」op.260
2 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」op.314
3 ヨハン・シュトラウス1世:「ラデツキー行進曲」op.228
(感 想)
イタリア出身のムーティーらしい選曲で、スッペ(イタリア出身)の曲やイタリア王妃のマルゲリータ(ピザのマルゲリータは彼女が好んだところから)に因む「マルゲリータ・ポルカ」が入り、さらにヴェルディのオペラの旋律が引用された「新メロディー・カドリーユ」を取り上げています。
前半は珍しい曲が並んでいましたが、「音波」は面白い曲でした。後半は「春の声」や「皇帝円舞曲」といった有名曲でウィーンフィルの弦の響きを楽しめました。初めて聴いたカール・コムザーク2世の「バーデン娘」は、ムーディーかつダイナミズムもあって、感心しました。
ムーティーは今年80歳を迎えますが、若々しくて、すごいなと感嘆。テレビにはDENONのサウンドバーを昨年設置したので、まずまずでの音で聴けました。音楽評論家の石戸谷結子さんが出演していましたが、解説や感想など上品で良かった。
会場の黄金ホールですが、観客はいません。
リッカルド・ムーティ(指揮)
バレエもありました。春の声の演奏に合わせた踊りです。
リッカルド・ムーティーからの挨拶。
最後は恒例のラデツキー行進曲です。手拍子はありません。飾り付けもされて、本当に豪華なホールです。
(CDも聴きました。)
ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲。フリードリヒ・グルダ(p)。高速の演奏で、サウンド、リズムともに歯切れがよく、グルダならではでしょうか。
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 パルカル・ロジェ(p)、シャルル・デュトワ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団など。サン=サーンスの音楽が、ちょっとマイブームです。1月11日の群響渋川演奏会で、第2番を藤田真央(p)の独奏で聴くのですが、今から楽しみ。
(珈琲飲みながらでした)
お正月だから、ブルーマウンテンブレンドにしましたが、まろやかで美味しい。
長野東急百貨店の可否茶館で購入。(参考 オンラインショップへのリンク)
器は、安曇野ジャンセン美術館で購入したジャンセンの絵が描いてあるものです。