安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ドン・メンザ「THE ROSE」、サントミューゼ情報誌「Knot vol.4」、亀山珈琲焙煎所(上田市)

2022-04-10 19:30:00 | テナー・サックス

Knot(上田市サントミューゼと長野市芸術館が共同で出している情報誌)のVol4を読んだら、上田市内の街歩きの中に竃山珈琲焙煎所が紹介されていたので、寄ってみました。プリンが美味しく、珈琲も味わい深いもので、また行きたい。味わい深い作品。

DON MENZA (ドン・メンザ)
THE ROSE (CHALLENGE 2019年録音)

   

ドン・メンザ(ts, 1936年生)は、名前はよく耳にするものの、ビックバンド(メイナード・ファーガソン楽団、バディ・リッチ楽団など)やスタジオミュージシャンとしての活動が長く、リーダー作は近年まで少ない状態でした。本作は2019年、メンザが83歳の時の録音です。

メンバーは、ドン・メンザ(ts)、オリヴァー・ケント(p)、ヨハネス・シュトラッサー(b)、ベルント・ライター(ds)。この4人で、2週間のツァーを行ったのちにウィーンで録音されたもので、リズム・セクションはオーストリアのメンバーです。オリヴァー・ケントのCDは2枚持っていて、好みのピアニストです。

曲目は次のとおり。

1  The Rose (Don Menza)
2  Sunday Afternoon (Don Menza)
3  When You Wish Upon a Star (Leigh Harline, Ned Washington) 【星に願いを】
4  Kin (Don Menza)
5  Autumn in My Heart (Jeri Southern)
6  Beloved (Nicholas Brodszky)
7  Summertime in Heidelberg (Nicholas Brodszky)
8  When Your Lover Has Gone (Einar Aaron Swan)
ドン・メンザの自作が3曲、ニコラス・ブロドスキーの喜歌劇「学生王子」からの2曲、スタンダード曲が2曲、あとの1曲はジェリ・サザーン作「Autumn in My Heart」で、1950~60年代に活躍した女性歌手、サザーンの曲を取り上げたのにはびっくりしました。

ドン・メンザのテナー・サックスは、コールマン・ホーキンスやソニー・ロリンズからの影響がみられる迫力があるものです。スローテンポの「When You Wish Upon a Star」や「Summertime in Heidelberg」では情緒を絡めて、やや早いテンポの「Beloved」では、軽快なところもみせ、引き出しの多さが印象に残ります。オリヴァー・ケント(p)は、ロマン・シュヴァーラー(ts)と共演していたので知ったピアニストですが、本作でも、磨き抜かれた音色でバッキング、ソロと活躍しています。

   

ジャケットにあるドン・メンザのポートレート

演奏写真。ツアー中のものと思われます。

【「The Rose」の試聴】

The Rose - YouTube

【ジェリ・サザーンの歌うAutumn in My Heart】

Autumn In My Heart (1953) - Jeri Southern - YouTube

【Knot Vol4(上田市サントミューゼと長野市芸術館が共同で出している情報誌)】

   

表紙

   

サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)の演奏会案内。年に2回、群馬交響楽団は当ホールで公演(サントミューゼ主催)を行います。

   

作曲家・ピアニストの加藤昌則さんによる上田市内の街歩き

   

サントミューゼに出演した酒井有彩(p)さんへのインタビュー

   

長野市芸術館に出演した加藤昌則さんへのインタビュー

【Knot Vol4で紹介されていた亀山珈琲焙煎所】

住所:長野県上田市中央5丁目6−26
電話:0268-80-9274
ホームページ:自家焙煎店 亀山珈琲焙煎所 コーヒー豆専門店 (kameyamacoffee.com)

外観。昼食のあとに珈琲を飲もうと立ち寄りました。

店内

販売している珈琲豆

プリンとブレンドを注文。

ブレンドは軽めのものです。器がきれいです。

プリンは自家製の限定品だそうです。デザートにちょうど良かった。

珈琲は二杯分くらいありました。カップとサーバーでもってきてくれました。