安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ナット・アダレイ「WE REMEMBER CANNON」、松本の老舗喫茶店「まるも」で珈琲

2022-04-17 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、久しぶりに喫茶店の「まるも」に寄りました。歴史のあるお店で、調度品は松本民芸家具を用いています。ブレンド珈琲の味は酸味が効いたもので美味しく、ケーキとの相性もよかった。メンバー同士の相性がよいクインテット。

NAT ADDERLEY (ナット・アダレイ)
WE REMEMBER CANNON (IN + OUT 1989年録音)

   

コルネット奏者のナット・アダレイ(1931年~2000年)は、1959年から再び兄のキャンノンボール・アダレイ(as)のグループに参加し、キャノンの亡くなる1975年まで行動をともにします。その後は自己のグループを率いて活躍しました。本作は、ヴィンセント・ハーリングが参加しているので注目されます。

メンバーは、ナット・アダレイ(cor)、ヴィンセント・ハーリング(as)、アート・レスニック(p)、ウォルター・ブッカー(b)、ジミー・コブ(ds)。ハーリング(as)のプレイが注目されます。スイスのアールブルグにあるMoonwalker Clubにおける1989年11月18日のライブを録音したものです。

曲目は次のとおり。

1  I'll Remember April (Gene De Paul) 〈四月の思い出〉
2  Unit 7 (Sam Jones)
3  Talkin' About You, Cannon (Nat Adderley)
4  Work Song (Nat Adderley)
5  Soul Eyes (Mal Waldron)
6  Stella By Starlight (Victor Young) 〈星影のステラ〉
ナット・アダレイ作「Talkin' About You, Cannon」を除き、お馴染みの曲が並び、ハードバップ系の「Unit 7」や「Work Song」がライブに相応しい選曲です。CDでは、「Autumn Leaves」(枯葉)が追加されています。

白熱した素晴らしいライブ演奏が堪能できます。ヴィンセント・ハーリング(as)のプレイが絶好調で、それに煽られてナット・アダレイ(cor)も好演しています。中でも、「I'll Remember April」(四月の思い出)と「Unit 7」は、両者の熱いソロが続き、ジミー・コブ(ds)もソロをとっていて、ハードバップ全盛期に戻ったかのようです。ナット・アダレイ最大のヒット曲「Work Song」、ハーリング(as)をフューチャーしたバラード「Soul Eyes」と、全て聞き逃せません。

安曇野宅で聴いているところです。

ナット・アダレイ関連のレコードを並べてみました。左から「Work Song」、「Great Big Band and Frineds」、「We Remember Cannon」、一番右は、キャンボール・アダレイがリーダーでナットが参加している「At The Lighthouse」。

前橋のジャズ喫茶「木馬」の2022年のカレンダーからニッキ・パロット(b,vo)の写真だけを抜き出して、額装しました。もう一枚のカレンダーは、アルミの額に入れてあります。

【まるも】

住所:長野県松本市中央3-3-10
電話:0263-32-0115
ホームページ:珈琲 まるも - 松本/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

外観

入口

店内

店内2

ケーキセットを注文。ケーキはモンブランです。

珈琲。器にたっぷりでした。

ケーキ

中にもクリームがたくさん入っていましたが、甘さ控えめで美味しい。