群馬交響楽団の第577回定期演奏会が、4月23日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴いてきました。
(出 演)
指揮:秋山和慶
ピアノ:三浦謙司
管弦楽:群馬交響楽団
秋山和慶さんは、1941年生まれで、現在、中部フィル首席指揮者、日本センチュリー響ミュージックアドバイザー、東京交響楽団桂冠指揮者、バンクーバー響桂冠指揮者などの任にあり、世界の一流オーケストラに客演をしている。三浦謙司さんは、1993年生まれ、2019年ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール優勝、フランス国立菅、モスクワ・ヴィルトゥオージなどと共演、世界各地のフェスティバルから招きを受けている。詳しくは、下記をご覧ください。
(曲 目)
シベリウス / 交響詩「春の歌」 作品16
グリーグ / ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
マルチェッロ・J.S.バッハ編 / オーボエ協奏曲 Ⅱアダージョ (三浦謙司さんアンコール曲)
〈休憩〉
ニールセン / 交響曲第4番 作品29 FS76 「不滅」
(感 想)
2022~2023シーズン最初の演奏会は、秋山和慶さんの指揮による北欧プログラムでした。まず、シベリウスの交響詩「春の歌」は、穏やかで柔らかな陽射しが感じられるような佳曲でしたが、一抹の寂しさもあり、弦楽器の小音量による終結が余韻を漂わせていました。
グリーグの「ピアノ協奏曲」は、ソリストの三浦謙司さんの好演で、気持ちよく聴けました。第1楽章は力強い楽想ですが、力まず淡々と弾いているように見えました。第2楽章は柔らかなタッチで抒情も感じられ、なかなかよかった。アンコール曲の静かな出だしも印象的でした。
ニールセンの交響曲第4番「不滅」は、ティンパニが2台、左右に大きく離して配置され、第4部では高崎芸術劇場の大きな空間に鳴り響き圧巻でした。第1部から響きのバランスがとれ、木管楽器の合奏もよく調和していて、秋山さんの指揮の素晴らしさが伝わってきました。
(出演者のプロフィール)
(あらかじめ聴いたCD)
今回のブログラムのうち、グリーグ「ピアノ協奏曲」だけは、実際に聴いたことがありますが、シベリウスとニールセンの曲は初めてなので、CDをまず聴きました。
シベリウス「管弦楽曲集(シベリウス・ベスト)」から「春の歌」。
オスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団。フィンランディア、トォオネラの白鳥、悲しきワルツなど収録。(レーベルはBIS)
ニールセン「交響曲全集」から第4番「不滅」。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団。ティンパニ2台の再生は僕の装置では全く無理で、オーケストラ曲は生演奏を努めて聴こうと改めて思っています。
さらに追加でグリーグ「ピアノ協奏曲」も聴いて行きました。
スビャトスラフ・リヒテル(p)、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団。お気に入りのアルバムです。
【群馬交響楽団ホームページ】