Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

消えた年金(その2)

2007年08月05日 21時26分15秒 | Weblog
 「消えた年金」で補足すべきことがあった。それは、特殊法人は、平成13年度から国(財務省理財局資金運用部)から借入を行うことが原則として禁止されたことである(財投機関債を巡って参照)。その代わり、まずは独力で財投機関債(政府保証なし)を、それでも足りなければ財投債(政府保証付き)を発行して資金調達を行うこととなったのである。
 だが、ここで問題なのは、財投債の引受け先に郵政公社や年金資金運用基金(厚生労働省)が含まれていることである。要するに、実態は変わらないのだ。
 ・・・そうすると、「消えた年金」だけでなく、「消えた郵貯?」も問題となるはずである。特殊法人の旧日本開発銀行(現在の日本製作投資銀行)出身の竹中平蔵氏が郵政民営化をあれほど猛烈に推し進めたのには、こうした事情があったのである。
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消えた年金

2007年08月05日 14時03分09秒 | Weblog
 「消えた年金」といえば、年金記録のことを指すようだが、記録自体はちゃんとある(らしい)。ただ、労組が残業に反対するため、記録の整理が遅れている(らしい)。バーディーがもっと深刻だと思うのは、年金そのものの運用である。
 バーディーがもと勤めていた金融機関の融資の原資は「厚生年金基金」からの借り入れである。これがバランスシートでは借方の「貸付金」と見合いとなる。(ちなみに、多くの特殊法人は赤字なので、赤字補填分を一般会計からひっぱってくるのだが、これは損益計算書の問題であり、年金とは関係ない)。
 問題は、この「貸付金」である。この中に回収不能な不良債権があれば、結局、年金は「ドブに捨てたも同然」となる。技術的には、「貸倒償却」として、これまた一般会計から予算を持ってきて、バランスシートから落とすこととなる。私見では、(貸付を行っている)特殊法人の多くが、今もなおかなりの不良債権を抱えていると思う。
 想像もつかないのが、農水省所管の特殊法人である。松岡元大臣の自殺で明るみになったが、おそらくかなりの資金が財政投融資やその他の形式で流れており、表向きは無難に「運用」されていることになっているのだろうが、現実には不良債権化している可能性がある。これまた恐ろしいことである。
 年金は実際に「消えて」いる!?のかもしれない。
 
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