方言

ニセ関西弁で台無し！　ＮＨＫ平清盛
　ほぼ１０年ぶりに神戸に行ってみたくなり、マイレージ特典を使って神戸空港から三ノ宮に着いたとたんに過去の苦い思い出がよみがえり、ただちに大阪へ向かう。神戸での仕事は、しんどかったという記憶しかない。
　さて、南森町で飲んでいると、隣は住宅かマンションのご婦人たち（いわゆるオバチャン）の飲み会のようである。ふと、「新しく福岡から来た○○さんの奥さん」の話題になった。
　ある一人が、「あの人、九州から来たから言葉がへんやわ。大正区に住むんやったら言葉を直せいいたいわ」と発言すると、全員が「ほんまや」と賛同する。転勤などで引っ越してきた○○さんは、おそらくイジメに遭っているのだろう。隣で聞いていて鳥肌の立つ思いがする瞬間であった。
　関西ネイティブの人間にとって、標準語もよその方言もすべて「へんな言葉」であり、地元で生活していこうとするならば、「完璧な関西弁」を身につけるべきだというのが、オバチャンたちの言い分のようだ。だとすれば、加藤浩次のレベルではかえって反感を買うだけだろう。
　・・・なんだか、アジア・アフリカ系のＴＡ（ティーチング・アシスタント）をいじめるアメリカの裕福な生まれの白人学生たちを思い出すなあ。