東日本大震災から1年ということで、各テレビ局で特集を組んで、津波の映像を流していたが、その中に、災害心理学の専門家による的確な指摘があった。それは、人間は、心のどこかで災害を待ち望んでいるという点である。フロイトであれば、これを「涅槃原理」の一種と位置づけたかもしれない。
その学者によると、多くの人たちが、津波が迫ってきているのにもかかわらず逃げなかったのは、津波を間近で見届けよう、津波を撮影してみんなに見せよう、などという心理が働いたからだという。実際、間一髪で助かった人物もそのように語っていた。
その学者によると、多くの人たちが、津波が迫ってきているのにもかかわらず逃げなかったのは、津波を間近で見届けよう、津波を撮影してみんなに見せよう、などという心理が働いたからだという。実際、間一髪で助かった人物もそのように語っていた。