さすがに最近では法廷で緊張することはなくなったが、かなりの緊張を覚える類の仕事がある。それは、刑事事件の被害者の方との示談交渉である。
被害者の方にとって、被疑者・被告人の身代わりである弁護士は敵であり、弁護人としては、罵声を浴びせられても仕方のない立場のはずである。だが、修習時代を含め私が経験した被害者の方たちについては、そのようなことはなく、紳士的な人ばかりだった。これは、(大声を上げにくい)ファミレスやホテルなどを場所に指定していることもあるが、「弁護士」という肩書に大きな力があるからだろう。
というのも、サラリーマン時代には、お客さんやその関係者から罵声を浴びせられる経験が決して珍しくなかったからである(これは私に限ったことではなく、管理職レベルでも同じである。)。相手も、金融機関の担当者のことを、組織の歯車という感覚で見ているのかもしれない。
被害者の方にとって、被疑者・被告人の身代わりである弁護士は敵であり、弁護人としては、罵声を浴びせられても仕方のない立場のはずである。だが、修習時代を含め私が経験した被害者の方たちについては、そのようなことはなく、紳士的な人ばかりだった。これは、(大声を上げにくい)ファミレスやホテルなどを場所に指定していることもあるが、「弁護士」という肩書に大きな力があるからだろう。
というのも、サラリーマン時代には、お客さんやその関係者から罵声を浴びせられる経験が決して珍しくなかったからである(これは私に限ったことではなく、管理職レベルでも同じである。)。相手も、金融機関の担当者のことを、組織の歯車という感覚で見ているのかもしれない。