NHKスペシャル
戦後70年 ニッポンの肖像
2夜連続の放映で、つまみ食い的に観ただけだが、得るところがあった。
まず、戦後とはいっても、やはり明治維新からの流れがあるということを再認識した。明治維新の「富国強兵」路線から、敗戦によって「強兵」がなくなり、ひたすら「富国」というのが戦後前半の流れだった。不思議なことに、戦後前半は、「貧しくても幸せになろう」などという声は、少なくとも政治的には全く力を持たなかったようだ。
次に、目標(所得倍増)を達成すると、退廃に向かうところは、日露戦争勝利後の社会に似ているということに気づいた。もっとも、「豊かさ」以外の目標がないのだから、これは当然の帰結かもしれない。豊かさを手段として何かを成し遂げようということは考慮されない(というよりは、自発的に思考停止する。)。
こうした意味で、日本を、大海を漂流する船にたとえるのは適切だと思う。
戦後70年 ニッポンの肖像
2夜連続の放映で、つまみ食い的に観ただけだが、得るところがあった。
まず、戦後とはいっても、やはり明治維新からの流れがあるということを再認識した。明治維新の「富国強兵」路線から、敗戦によって「強兵」がなくなり、ひたすら「富国」というのが戦後前半の流れだった。不思議なことに、戦後前半は、「貧しくても幸せになろう」などという声は、少なくとも政治的には全く力を持たなかったようだ。
次に、目標(所得倍増)を達成すると、退廃に向かうところは、日露戦争勝利後の社会に似ているということに気づいた。もっとも、「豊かさ」以外の目標がないのだから、これは当然の帰結かもしれない。豊かさを手段として何かを成し遂げようということは考慮されない(というよりは、自発的に思考停止する。)。
こうした意味で、日本を、大海を漂流する船にたとえるのは適切だと思う。