狂気の沙汰も金次第
「ジョージ・マイクスが、『偽善の季節』の中で、職業的欠陥について書いている。(中略)
職業的欠陥が特にひどいのは弁護士で、依頼人次第で自己の信念をどうにでも変える訓練ができているから、個人的な善悪の判断のつかない人間になってしまう。」(p271~272)
弁護士事務所での修習時代、ある日、交通事故で娘さんを失った依頼人のための民事訴訟の打ち合わせがあったかと思うと、数日後、交通事故で被害者に重傷を負わせた依頼人の刑事弁護を行うというのがあった。
弁護士の先生は、「どちらも依頼者の方のための仕事という点では一緒ですよ」とおっしゃったが、当然のことながら、こういう事件では悪い方(過失がある当事者)がはっきりしているので、実は弁護士も比較的中立の立場で仕事をしているのである。
つまり、自分の中では善悪の判断をしているのだ。
「ジョージ・マイクスが、『偽善の季節』の中で、職業的欠陥について書いている。(中略)
職業的欠陥が特にひどいのは弁護士で、依頼人次第で自己の信念をどうにでも変える訓練ができているから、個人的な善悪の判断のつかない人間になってしまう。」(p271~272)
弁護士事務所での修習時代、ある日、交通事故で娘さんを失った依頼人のための民事訴訟の打ち合わせがあったかと思うと、数日後、交通事故で被害者に重傷を負わせた依頼人の刑事弁護を行うというのがあった。
弁護士の先生は、「どちらも依頼者の方のための仕事という点では一緒ですよ」とおっしゃったが、当然のことながら、こういう事件では悪い方(過失がある当事者)がはっきりしているので、実は弁護士も比較的中立の立場で仕事をしているのである。
つまり、自分の中では善悪の判断をしているのだ。