Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

風物詩

2014年10月10日 07時45分41秒 | Weblog
村上春樹氏 またもノーベル文学賞逃す 受賞者は仏作家のモディアノ氏
 もはや秋の風物詩となってしまった「村上氏またもノーベル文学賞を逃す!」という報道だが、あと何年続くのだろうか。
 実際には、村上氏がノーベル文学賞を受賞することはないと思われ、その理由として「政治性の欠如」が指摘されている。もともと「ア・ポリティカル」(無政治性)が売り物なので、これでは作風を否定されたに等しい。
 私見では、村上氏の作品には「生きた人間」も「社会」も出てこないため、多くの人がアレルギー反応を起こしている。
 例えば、「ノルウェイの森」では、「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」という(使い古された)モチーフが繰り返されるけれども、登場人物については顔もイメージが浮かばないほど描写力が不足しているので、もともと「半分死人」であったのがストーリーの中からふっと消えた程度の印象した残らない。当然、他者との葛藤が生じるはずもなく、「社会」が登場する前に少数の登場人物(しかも半分死人)の間だけで話が完結してしまい、不完全燃焼に終わってしまうのである。

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