- ボッシ:オルガン協奏曲 イ短調 Op.100オルガン:本田 ひまわり
- モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488ピアノ:原田 莉奈
- プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26ピアノ:青島 周平
- シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 Op.129チェロ:山根 風仁
昨年はヴォーカリスト6名が出場したこのコンサートだが(自立と依存(3))、今年は器楽奏者4名による協奏曲が演奏された。
オルガン協奏曲は私も初めて聴くのだが、オケとのコール&レスポンスなどもあって、新鮮な感動を覚える。
モーツァルトの協奏曲23番は、先日藤田真央さんの演奏で聴いたのだが、今回は2楽章で”歌う”ところがうまいと感じた。
プロコフィエフ3番の青島さんは、見たところ終始リラックスして演奏しているように思ったのだが、終演後は「膝ががくがくです」ということで、実は緊張しまくっていたそうだ。
ラストの山根さんは、「歴史的演奏研究」に取り組んでおり、作曲された当時の指使いや弓の用い方も調べて演奏しているそうだ。
チェロでは、「音をつなげて『歌』のように」演奏することが重要らしい。
つまり、レガート奏法ということのようだ。
これに対して、原田さんのモーツアルトと青島さんのプロコフィエフは、私がみた限りでは全般的にノン・レガートだったと思う。
「歴史的演奏」によれば、楽器の違いもあるけれど、基本的な奏法が違ってくるのだ。