曲目・演目
ラモー:クラヴサンのための小品(クラヴサン曲集、新クラヴサン組曲集より)
優しい嘆き/未開人/一つ目の巨人/雌鶏/2つのメヌエット/ガヴォットと6つの変奏
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の”お手をどうぞ”の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35
ショパン:3つの新練習曲
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想 S.418
優しい嘆き/未開人/一つ目の巨人/雌鶏/2つのメヌエット/ガヴォットと6つの変奏
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の”お手をどうぞ”の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 Op.35
ショパン:3つの新練習曲
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想 S.418
ピアノのリサイタルに行くと、プログラムを見て必ず「盛り合わせや否や?」をチェックする習慣がついてしまった。
この観点からすると、ショパン&リストはOKだが、冒頭のラモー(フランス・バロックの作曲家)がやや疑問である。
もっとも、全て”パリつながり”と考えれば、プログラムの統一性は確保されており、「盛り合わせ」は回避したと考える。
さて、ショパンと言えば、日本では、リウが優勝した同じ第18回ショパン・コンクール第3位のマルティン・ガルシア・ガルシアの人気も凄い。
彼も昨年ショパンのソナタ第2番を日本で弾いており、どうしても比較してしまうのだが、演奏ぶりはおよそ正反対である。
パワーと情熱で圧倒するガルシア・ガルシアに対し、リウはメロディラインを浮かび上がらせるのがうまく、抒情性が際立つ印象である。
和音が割れて聴こえる場面はほぼ無かったので、おそらく指一本一本の力のコントロールが素晴らしいのだろう。
もちろん、芸術なので、リウとガルシア・ガルシアのどちらが優れているなどということは言えない。
ただ、二人に共通しているのは、リサイタルの後半から”神がかり”状態となる点であり、リウも「ドン・ジョヴァンニの回想」の途中から明らかに”神がかり”の境地に達していた。
ちなみに、「ブルース」という名前を加えたのは、本名(シャオユー)は多くの人にとって発音しづらいことと、ブルース・リーが大好きだからだということである。
“I added ‘Bruce’ to my first name last year for two reasons,” Liu explains. “The first reason is because many people may have difficulty in pronouncing ‘Xiaoyu.’
“The second reason is because I like [the late martial-arts icon]Bruce Lee very much. Now people like to call me Bruce Liu.”