Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

淑女、豹変す

2024年10月23日 06時30分00秒 | Weblog
 最近、いずれも若い女性のソリストだが、演奏中と演奏後のギャップにびっくりしたコンサートが2つあった。

 「鬼才ファジル・サイ作曲のヴァイオリン協奏曲『ハーレムの千一夜』の独奏には、2023年9月に開催されたファジル・サイの来日公演「FAZIL SAY 2023」にて、サイのヴァイオリン・ソナタ第2番『イタ山』を日本初演し話題をさらった服部百音が登場します。
 『ハーレムの千一夜』はサイが描いた現代版シェエラザード。彼の世界観を知る服部百音がヴァイオリンで語る千一夜物語に、どうぞご期待ください。

 物静かでしとやかな服部さんだが、演奏開始と同時に鬼気迫る表情で、格闘家のようにステージ上を動く(この映像(2022年 Vn:服部百音 井上道義&読売日響 ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲 第1番)より実際はもっとすごい)。
 「ハーレムの千一夜」という曲自体が、凶暴性や猥雑さをたっぷり含んだ曲なので、こういう演奏スタイルになるのはある意味では納得である。
 終演後のにこやかな表情とのギャップが何とも言えない。

 「2023年第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞。同年、第92回日本音楽コンクール第1位および岩谷賞(聴衆賞)を受賞。
音楽とじっくりと向き合い、美しい音と情感豊かな表現力で魅了するピアニスト。
 シューベルト:高雅なワルツ集(12のレントラー) D 969 op.77
 フォーレ:ヴァルス=カプリス 第2番 変ニ長調 op.38
 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
 シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番「幻想」ト長調 D 894 Op.78 
<アンコール曲>
 ショパン:黒鍵のエチュード
 シューベルト:楽興の時第3番

 こちらは若手新進女性ピアニストのソロ・コンサート。
 丸顔の可愛らしい女性だが、時おりアルゲリッチを彷彿とさせる激しさを垣間見せる(この映像(2023ピティナ特級セミファイナル シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番「幻想」,D894,Op.78 pf.鈴木 愛美:Suzuki, Manami)にちょっとあらわれている。)。
 激しく情熱的な弾きっぷりと、終演後に前髪をかき分ける仕草とのギャップに感じ入ってしまう。
 ちなみに、聴衆は過半数が中高年の男性という印象である。
 ・・・こんな風に見てきたが、若い頃の中村紘子さんや堀米ゆず子さんもこんな風に”ギャップ”を見せていたのかもしれない。

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