Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ヘミング化、アンジェラ化

2024年05月05日 06時30分00秒 | Weblog

 「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024」が開幕した。
 私は、このイベントの存在は知っていたのだが、人込みが苦手なこともあってこれまで敬遠していた。
 だが、今年は、「パスポート券」の存在を知って、行くことにしたのである。

・モーツァルトのフィガロの結婚序曲
・ベートーヴェンのピアノ協奏曲3番
・ワーグナーのジークフリート牧歌
・メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲
・ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ
・ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調
・ラヴェルのボレロ
・ワーグナーのマイスタージンガー前奏曲
・チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番

が9,600円で聴けるのだから、これはお得だと思ったのだ。
 もっとも、「聴ける」というのは正確ではないかもしれない。
 というのは、この会場(東京国際フォーラム)はもともと会議場であり、音響設備はイマイチである代わりに、演奏者のズームアップ映像などを大きなスクリーンで見ることができる、つまり「観られる」会場だからである。
 というわけで、今回も演奏者たちのクローズアップ映像が流れたのだが、驚いたのは、ピアニストの亀井聖矢さんの演奏ぶりである。
 最近は鼻息を立てながら”激しく”弾くスタイルに傾いてきているのだが、その傾向がさらに強くなっている。
 まず、”顔芸”が目立つ。
 冒頭で挙げた動画で言うと、1分30秒付近くらいから出て来るような「トランス状態」に陥ったと思いきや、いきなりカッと目を見開くなどの動きは、私の知る限り、先日亡くなったフジコ・ヘミングさんに近いものがある。
 次に、動画には出て来ないが、”演奏中に立ち上がってしまう”という場面が、私が確認できた限り20回くらい出て来た。
 これは、最大限大きな音を出すための強烈な演奏技法(?)であるが、当然のことながら、スタインウェイ(時価約2000万円)の弦を切ってしまうリスクを孕んでいるため、主催者側にとっては冷や冷やものの所業でもある。
 この演奏スタイルは、おそらくアンジェラ・アキさんくらいしか観たことがない。
 つまり、亀井さんは、確実にヘミング化、アンジェラ化が進んでいるのである。
 亡くなったフジコ・ヘミングさんに合掌。

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