紡いでいます。

毎日紡いでいます。
ひたすら。
だんだん新しい紡ぎ方にも慣れてきました。
慣れてきた頃が要注意。
調子よく紡いでいると荒くなっていたりします。

今回の紡ぎ方はショートバックワードドラフト（短く後ろに引く方法）です。
それまでは長く引く方法を取っていました。

どうも私はケチな性格のようで、水彩画を描くとどうも薄くなってしまうし
糸を紡ぐ時は1回の引きでなるべくたくさん紡ごうとします。

そうやってちょっとでも稼ごうとする気持ちが無理に繋がるのでしょう。
すぐに肩は凝るし仕上がりはむらが出ます。

でもこの少しずつ紡いでいくやり方は無理せず静かな呼吸で続けられるので
長く続けてもしんどくないし、仕上がりを見ても丁寧です。

ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくるベッポ爺さんの仕事の仕方のようです。
一息一掃き、一息一掃き。
今のこの一引きに集中する。
気が付くとずっと長い道のりのように思えたものが終わっている。


単調な静かな作業を続けていると気分がふわーっとほどけて行って
眠たくなったりします。

今までのやり方を変えたことでいろんなことが起こって面白い。
まだまだ道の途中ですがこれからも面白くなりそうです。