季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

毛刈り

2010-04-24 20:53:45 | ウールクラフト WoolCraft
2年と少し前にスピンハウスポンタ主宰のフェルトまつりで加藤ますみさんにルームシューズを習った時に一緒になった方が滋賀県で羊に関わってらっしゃるらしい。
作業が終わってお茶を飲みながら話をしていた時に彼が「羊の毛刈りをしています。」と言ったので「もしよろしければ、是非見せていただきたいです。」と言ったら「いいですよ!また連絡ください。」との事。

その後、怪我や受験が重なって連絡できないままに春がすぎ一年が経った。
それでも今年こそ!と思って連絡を取ったら快く参加を承知して下さいました。

この頃の不穏な天気。しとしと雨、冷たい風。羊たちも寒いだろうしどうなるかな?って思ってたら「やりましょう!」との連絡。
さあ、待ちに待った毛刈りデイ!
朝からウキウキで出かける。
場所は前に一度行った事のある  マキノピックランド 琵琶湖や新緑の景色を楽しむうちに到着。
時間に間に合って良かった。

メタセコイヤの並木道が相変わらず美しい。空が広い。素敵な場所だ。

              

今日は毛刈りを習いに来る人もいるらしい。
京都の動物園から飼育係の方々。

毛刈りを待つ羊。羊舎から一頭ずつ出されて杭にくくられる。

       

羊の体に付いている羊毛を触るって感動!この房の間に指を入れるとほんわりと温かい。
脂分と湿り気、羊の甘い匂い。

       


羊のまつ毛って真っ白。そして長い。
グッと来るかわいさ。

       

さあ、始めましょう。まずは師匠のお手本から。


これが毛刈り用のバリカンです。大きい。音も。

       

大きな羊をコロンと転がして足にもたれさせる。羊は「借りてきた猫」みたいにおとなしくなる。 

             

羊っておとなしいイメージがあるけど、本当はそうでもない。やっぱり動物だし結構大きいので荒々しさってのがある。それでも師匠の手にかかるとくにゃくにゃになって言う事を聞いている。気持ち良さそう。

            

師匠は流れるように羊を動かしながら自分も動きながらサラサラと羊毛を羊からはがして行きます。(そういう風に見える。)
いろいろな注意点を話しながら、あっという間に羊はくるりと丸裸。

        

この刈り取られたシート状の毛のことをフリースと言います。
まず広げてどうしても紡ぎやフェルトに使えないベリーという部分をはずしておきます。
この一手間でフリースの質が大きく変わる。

       

このあと毛刈り受講生たちの毛刈をじっくりと見る。
何頭見ても面白い。勉強になる。
若い彼は一分ごとにうまくなるのが見ていてわかるくらい。
さすが動物園のスタッフだけあって、羊への愛情が伝わってくる。

それでも若くて元気な彼でも一頭仕上げたらクタクタだ。
毛刈りって餅つきに似てるなあと思った。
たぶん初めて一臼搗ききったらこんな感じ。

そんな事を思いながら何頭もの羊が刈られて行くのをずっと見ていた。
そしてお昼休憩。
おいしい山菜などのランチバイキングをレストランで食べた。

つづく…。
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