われもの

昨日花瓶の水を入れ替えた時に手が滑った。
それで花瓶が落ちたのが洗面台ではなくて床。
なんと洗面台が割れてしまった。ショック！
コンッって落としただけなのに！

　　　　　　　

それでもこの大穴を見たら笑うしかないな。見下ろしたら床が目えるのが見もの。
たぶん家にある陶器で一番大きなもの、それを割った。
「われもの」と言うのに納得。

今までの割れた経験を思い出す。
学生の時、中華料理屋でバイトをしていた時に紹興酒を飲むグラスを何十個もビールを冷やしているクーラーの中に落としたのがたぶん最多記録。
コンビニなんかにあるアイスクリームを入れるケース、ああ言うのに水を入れてビールを冷やす。そこにグラスが何十個も入って割れた。それはそれは掃除も大変で損害も大きかったと思う。
それでもマスターは怒らなかった。一言「怪我はないか？」と聞いただけ。
感謝で胸が詰まりながら黙々と片づけをしたのを覚えている。

オーストリアの家で食器洗い機に入れるときに上等のワイングラスを割ってしまった。
ひたすら謝る私にご主人は「何も問題ないよ！」「ガラスを割ったら幸運が来るって言い伝えがあるんだよ！きっといいことがある。」と言った。

今回も家族はみんなびっくりするだけで何も言わない。
そう、割れ物を割って怒られたことがない。


そう言えば「瓦け投げ」と言うのを何度かしたことがある。素焼きの皿を山の上から投げて厄払いしたり祈願したりするもの。それにも陶器が割れることが厄払いや願掛けに効くと説明されていた。

さあ、こんなに大きなものを割って余程大きな厄が落とせたに違いない。
幸先が良い。

今直して貰っています。結構高くつく。やっぱりゴメン！