ハートフェスタ

何年も前から「おいで！」と誘われていた。
毎年秋にあるハートフェスタ。
兵庫県の福祉活動グループによるお祭りだ。

今年はメリケンパークであるらしい。
ちょうど都合がついたので行きました。

メリケンパーク。
いつも近くまで行っているのに、ちゃんと訪れるのはほんと久しぶり。
海が見えた、船も見えた。帆船まで浮かんでいる。
気持ちがいいなあ、美しいなあ。

広場を囲むようにテントが並んでいる。あれだ。
近づいてみると、あるある「断酒会」の文字。

クリニックの患者さんたちが行っている断酒会が店を出しているのだ。
以前、ハンドワーククラブに来ていた彼女が働いていた。
久しぶりに会えてうれしい。
焼きそばとおでんをいくつか買う。

後ろの公園の縁石に腰掛けて食べてみたら、どちらもとっても美味しい。
焼きそばは辛くないし、おでんの味付けが絶妙だ。

他にもたくさんお店があったので巡っていろいろ仕入れる。
お祭りの出店って「素人が作りました」って感じのものが多いと思うけど
それらはまさにプロ並みの出来栄え。
焼き鳥は塩味で焼き加減といい味のつき具合といい絶品だ。
明石焼きそのものも玉子の美味しさが生きているのだが、出汁がそれを包み込みさらにやさしいお味になっている。
ちいさな甥っ子がパクパクと美味しそうに食べた。
餃子はいろんな事件のこともあってか「品質保証」と看板にあったけど
その通り、しつこくないしっかりとした味だった。

その他手作り品などもある。
手織りのマフラーを手に入れた。
ちゃんと縮絨もしてある。色とサイズが気に入って買ったのだが
首に巻いてみると、チクチクせず柔らかい。
使った石鹸の香りなのか、ハーブのいい匂いまでする。

広場の中央に舞台があって、パネルトークをしている。
少し立ち止まって聞く。
障害者や社会的弱者の働く場についての話だった。
ふむふむ、なるほど…、そうそう！

品物はどれも財布にやさしいお値段だ。
そして中身は本格派。

こんなにいい仕事が出来るのだから、この人たちがそれだけ報われる経済状況であって欲しいと切に思う。

また来年も行きたいなあ、楽しみだな。