季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

鋏で刈る。

2010-05-05 21:50:27 | ウールクラフト WoolCraft
羊の師匠からまた声をかけてもらった。
再び牧場へ。
今回は甲賀の成田牧場。

青いサイロが目印だそうです。

       

メインは牛。今まで見た牧場は乳だけだったので雌牛しか見たことなかったけど
ここには雄牛もいます。肉用。
近づいても嫌な匂いがしません。甘く酸っぱい匂いだけ。
清潔で広々とした牛舎にきれいに分けられています。
牛、美しい!

       

小さな動物たちもたくさんいて、ふれあいを楽しめます。


          

           


ここにはサフォークがいます。
頭と足が黒いの。
ウォレスとグルミットの映画など映像化されるものはこれが多いですね。
これは元々は毛よりも肉を使う品種らしいです。

       

さあ、ここで問題です。
サフォークの毛を刈ったら肌の色は白いでしょうか?黒いでしょうか?



答えは白い毛のところは白い。です。
黒い毛のところは刈らないのでわかりません。黒いかも。
と言うのは、シマウマは刈っても縞模様らしいから。
学生の時にその色素の遺伝子の研究論文を読んだことがあります。
Nature か Scienceの。世界にはこんな事研究している人がいるんだと感心した。

       

師匠が刈るのを見る、出来る事を見つけて手伝う。
牧場の人も刈っていました。

習いに来た人が鋏で刈っていました。毛刈り用の鋏って売っているらしい。

たくさんの羊の毛刈りを見て、私もまたちょっと「刈ってみたら?」と言われた。
それも鋏で。

できるかな?

小さめの羊を連れてきて貰って刈り始めた。
小さいからと言って刈りやすいとは限らないと師匠の言葉。
軽いから跳ねやすいんだそうだ。
この子もはねっかえりそのもの。
二人がかりで押さえるのを手伝ってもらう。お腹の毛から刈ります。

       

始めの取っ掛かりを作るのが大変。それからその道を手がかりに少しずつサクッサクッと切って行く。はさみ、よく切れます。
五月晴れの木陰で鋏で羊の毛刈りって夢のようだ。
涼しい風も吹く。
夢中で刈った。サクッサクッて。

       

羊を立ててお腹の下の方を刈る。姿勢がちょっときついなあ。
この前これがきついと思ったので、師匠の毛刈りの時によく見たけど
師匠もこういう体勢で刈っていました。師匠、体柔らかいです。すごい。

           

子羊は暴れるしなかなか作業は進まないしで、師匠にバトンタッチ。電動バリカンで仕上げてもらいました。
もっと羊に慣れた人だったら鋏でも刈りきれるんだと思うけど、それでもたくさんの羊を全部鋏で刈るのはとても大変な事だと思った。

移動手段で言うと、鋏は徒歩、バリカンは車だと思った。
私はその間の自転車が好きなので毛刈りにも中間的な道具はないものかと思った。
もうちょっと小型のバリカンか何か。
私は0か10かって聞かれたら7くらいって大体考える方だと思う。
(まあ3だったり6だったり、いろいろだけど)
自分のいい塩梅。

全部刈り終えて片付け、その後お楽しみが待っていた。
この牧場はここで育てている牛の肉と、栽培している有機野菜を使ったバーベキューを食べる事が出来ます。

       

たっぷりのお肉と野菜。

       

お肉はもちろん、「こんなの食べた事ない!」って思うほど美味しかったです。
そして野菜も、巷の野菜不足もなんのその。
玉ねぎやキャベツは焼くのが勿体なくてそのままパリパリ食べましたよ。
タケノコが特に薫り高い。焼いたら美味しいんだなあ。知らなかった。

絞ったミルクをそのまま運んで作ったジェラートも売っています。
これが連休中行列が出来るほど人気らしい。
食べなくちゃ!

              

種類もいくつもありました。ミルクは外せませんね。
この緑のは抹茶じゃなくて「よもぎ大福」です。
近くで取れるブルーベリーやラズベリーを混ぜたジェラートもあって
2種類しか食べきれないのが恨めしいほど。また来て食べなくちゃ。

       

それはそれは美味しかったです。
これはいいなあ。

美味しくたっぷりと頂いてまたお礼を何度も言って帰途に付く。

近くにある「宮乃温泉」に漬かる。
小さな温泉宿だけど、良い雰囲気。「忍びの湯」だって。さすが甲賀。(「こうか」と読むらしい、知らなかった。「こうが」だと思ってた。多分伊賀とごっちゃになってる。)

       

タヌキがあるから「もしや?」と思ったけど、あった。
露天風呂に、私たちのお気に入りのお風呂。信楽焼の湯船。
よく行く温泉にあっていつもそれが一番の楽しみなんだけどここにもあった。
もちろん本場だからね。
それもつるつるの触り心地のとざらざらのと。
うれしいなあ。丸くてほっかりとしていて好きだ。

風呂上り、縁側で日本庭園を見ながら五月の夕暮れの風。
雲雀が鳴く、ツバメが飛ぶ。
今日も幸せ感いっぱいだ。

何しろゴールデンウィーク最終日だから、混雑を予測していろんな準備をしていたんだけど
なんと渋滞は5キロだけで、シャッと帰れた。奇跡みたい。

本当にいい事ってあるもんだな。一年まったく動かなかったコマが一つ一つ進んでいる。
こんな時もあってよかった。人生バンザイ!
ここに関わるあらゆる人たちと物たち及びあらゆる存在に感謝!




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